大型連休、自分は9連休ですが4月28日には岐阜でハーフマラソンを走って、30日からは実家に帰省しています。5日の太陽生命WSS鈴鹿大会に合わせて三重に戻りますが、日曜も良い天気になりそうなので鈴鹿大会の初日が楽しみですね。そして3日に始まったワールドセブンズシリーズシンガポール大会、女子日本代表サクラセブンズは予選プールで強豪米国に22-12で快勝し、1勝1敗で初日を終えました。
前回の香港大会では今回のシリーズで初の8強入りを果たし7位で終えました。香港ではDFで左右の連携を崩さずに粘り強い戦いを見せていたので、シンガポールではそこからどのようにアタックしてトライを増やすかに注目していました。初戦はフランスを相手に7トライを奪われ、7-41で敗れる厳しいスタート。そして同じプールの南アフリカが格上の米国に14-12で勝利する番狂わせで、2戦目の米国戦が厳しい戦いになると予想していました。
そんな米国戦については開始1分ほどでスクラムから平野キャプテンが上手く持ち出してDFをひきつけ、外の大谷選手に回すと追いかけるDFを振り切って先制トライ。その後のキックオフでもDFでプレッシャーをかけて米国のミスを誘い、アタックでうまく外に展開するとスタメンを勝ち取った矢崎選手がインゴールまで走り切り追加のトライを奪うよい入りでした。
前半残り1分を切ったころに米国が反撃し、クロスプレーから抜け出す米国の選手にタックルしようと伸ばした手が偶然相手の長髪を引っ張る形となってシンビンが出てしまいました。個々の強い米国を相手に1人少ない状況になりましたが、後半の開始1分でスクラムから相手のオフサイドのアドバンテージをもらうと、内海選手が中央をぶっちぎって走り切る3トライ目を奪ったのが大きかったですね。前半と同様早い段階でリードを奪い、落ち着いて自分たちの流れを保って試合ができ、米国に逆転のチャンスを与えずに快勝しました。
8年ぶりの米国相手の勝利でしたが、まずランキングでは格上の米国から4トライを奪うアタックができたのは大きな成長ですね。しかも数年前までのサクラセブンズは自陣からアタックを継続して何とか敵陣22mに攻め込んでようやくトライといった時間のかかるアタックでした。もちろん途中でミスからボールを奪われると、そこから一気に失点するような場面も多かったです。それが今回の米国戦はスクラムからの1フェイズで奪うトライが多かったですね(おそらく3トライ)。国内合宿でもスクラムコーチが参加していましたが、東京五輪の試合ではラストプレーのスクラムから逆転された悔しい試合を見ているので、安定したスクラムは試合の流れを掴むうえで本当に大きな武器かもしれません。
最後にほかの予選プールの結果も確認してみました、こちら。アイルランドが格上のカナダに勝利する番狂わせもありました。日本は米国に勝利したとはいえ、明日もし南アフリカに負けて、米国がフランスに勝利すると勝ち点で予選プール最下位になります。なので明日の12時から行われる南アフリカ戦も大事な試合になりますし、ここで勝利すると総合ポイントでもかなり優位に立ちます。これまで見せたDFをしっかり出せれば問題ないと思いますが、まずはどんな相手であれ勝ちたい気持ちをプレーでしっかり見せて、プレッシャーをかけて先手をとること。2日目も良い戦いを見せて上位進出を狙ってほしいですね。