W杯でアイルランドに勝利、想像以上に強かったジェイミーJAPAN

ラグビーW杯が20日に開幕して10日目、一番の番狂わせはやはり昨日、世界ランク2位のアイルランドに19-12で勝利した吾らが日本でしょう!

NZの新聞では日本がジャイアントキラーと掲載されていました。NZ在住の友人がFacebookにUPしていたのを拝借しましたが、海外の評価は気になりますね。

試合前のロッカーでのジェイミーHCの言葉に心揺さぶられました

昨日の素晴らしい勝利は、良い意味で予想外でした。前半20分で9点差を追いかける展開になりましたが、それ以降は日本が試合をコントロールしているかのような試合でした。正直、そんなに強かったのかと。例えるなら4年前の南アフリカ戦は「やれるぞ、いけるぞ、勝ったー!」という展開、昨日のアイルランド戦は「いいぞー、勝っちゃうの、勝ったー!」という、あくまで個人的な感想ですが、普通に勝ってしまったのと。

それで試合に関するコメントは元日本代表選手やジャーナリストの方がたくさんしているので、私は試合の内容には触れずに、試合の前後のコメントから考察してみようと思います。まずはデイリーの記事から「ジョセフHC「自分たちの信念貫いた」 誤算すら追い風に」

もともとジェイミーHCのコメントよりもキャプテンのリーチや堀江選手をはじめ選手のコメントを見るのが多かったのですが、上記のリンクにあった言葉がとても印象的でした。 この日の試合前は「誰も勝つとは思ってない。誰も僕らがどんな犠牲をしてきたかも分からない。信じているのは僕たちだけ」 この大会までの準備の中でハードなトレーニングや時間を「犠牲」という言葉を使って表現していたことに、自信と誇りを感じました。

試合直後のジェイミーHC、我々ファンが思っている以上にしっかり強化を進めてアイルランドに快勝しました。

確かに日本代表はこの自国開催のW杯に向けて、確か2月頃から合宿を重ねてきました(サンウルブズ含め)。間違いなく参加20カ国のなかで一番、準備時間を費やして、このW杯にかけてきたと言えます。それに加えて直前のセレクション合宿では4年前のエディーJAPANのときよりもハードな内容だったとも聞いています。それに耐えれるだけの実力をつけてきた選手たち、勝利する理由がある、自信があるというのが試合でも見えましたね。

試合を終えて選手のコメント、逆転トライの福岡選手も「いろいろなことを犠牲にしてやってきた」と話していました。このW杯が終わるとセブンズに専念、次の試合もトライに期待!

ジェイミーHCを支えるコーチングスタッフもさすがでした

選手の活躍ももちろんですが、それを鍛え上げたジェイミーHCをはじめ、メディカルも含めた日本のコーチングスタッフはさすがでした。アイルランドから反則をもぎ取る強いスクラムを築いた長谷川慎スクラムコーチ、アイルランドのDFを翻弄するようなアタックを用意したトニー・ブラウンアタックコーチは素晴らしいですね。

日本代表がW杯で勝つためには安定したセットプレーが必要でしたが、まさかアイルランドボールのスクラムを日本が押し込んでペナルティーを奪った瞬間は応援していた全国各地のファンが沸いたことでしょう。私がお世話になっている元日本代表選手の方々からも以前に「トニー・ブラウンは本当に凄い。将来間違いなくNZ代表AllBlacksのコーチングスタッフになる」と聞きました。試合後の日本代表の選手、スタッフやアイルランドの選手のコメントも乗せた記事はこちら「リーチ「勝てるという自信が一番の勝因」ラグビー日本代表会見」

そしてアイルランドの勝利に喜びながらも「明日からはまた次の試合に向けて準備」と謙虚なコメントを見て、4年前のW杯の時の経験を進化に変えてこのW杯を迎えているんだなと。本当に強いJAPANです。戦っている選手、スタッフが一番冷静かもしれません。

明日は夜に同じ予選プールの注目すべき試合、スコットランドとサモアの試合が行われます。下馬評はスコットランド有利ですが、4年前のW杯でも競った展開だったと思います。スコットランドは残り3試合全てで4トライのボーナスポイントを獲得しての勝利を目指し、逆転のベスト8入りを狙ってくるはずです。他の試合も引き続き注目しながら、ブログの更新も増やしていこうと思います。ラグビーW杯、想像以上の面白さですね!!!

ラグビーW杯が開幕、女子の関東大会も開幕

ブログ更新、2週間ぶりになります。今月まだ2回目だ...忙しいとなかなか時間作れないですね。

10日前は水戸で全国中学大会、太陽生命カップが行われたり、アジアセブンズが行われたり、医学ラグビーの試合を観戦したりとTwitterでつぶやいたり写真のせたりはしますが、ブログの更新は忘れてしまいがちですね。そうしているうちに20日からラグビーW杯が開幕しました!

緊張した開幕戦でロシアから4Tを奪い勝利

World RugbyのYoutubeチャンネルから開幕戦の23分強のハイライト

開幕戦はお世話になっている方のお店で大きなスクリーンで観戦していました。日本代表はロシアに先制トライを許した場面をはじめ、ミスが目立つ試合でした。試合後の選手のコメントを見ても今までに感じたことのない緊張感だった選手もいたようですね。それでもDFでは規律をしっかり保って、オプションの少ないロシアのアタックを止めて10失点に抑えました。

アタックでは松島選手のハットトリックが目立っていますが、事前にロシアのDFを分析して、外にチャンスがあると感じていたのでしょう。オフロードパスからチャンスを作って外の松島が走りきったのが2トライ、4トライ目は苦し紛れのキックを素早くカウンターして松島が触れられずにトライ。ロシアは他の強豪国と比べるとDFは連携はいまいちでしたが、初戦はとにかく4トライのBPを加えて勝ち点5を取ったことが大事ですね。

今日はウルグアイが釜石でフィジーに勝って見事な番狂わせ

今日25日に釜石で行われた試合はウルグアイが格上フィジーに3点差で勝利
World RugbyのYoutubeチャンネルにあった釜石の復興ストーリー、4分弱です

20日から25日までの6日間で10試合が行われましたが、スタジアムで観戦したのが2試合、それ以外にHUBやお店で後半途中から見たり、1試合丸まる見れたりで月曜にはもう観戦疲れ。私が一切見れなかったのは22日の花園で行われたイタリアとナミビアの試合、そして今日釜石で行われたウルグアイとフィジーの試合でした。さっきハイライト動画を紹介しましたが、まだ見ていません。それでもウルグアイの勝利には驚きました。

フィジーは7月に釜石で日本代表と試合もして、21日の札幌でのオーストラリア戦から中3日で疲れもあるとはいえ、ウルグアイとの力の差はあると感じていました。これまでの試合でもウルグアイに負けたことなかったですし、昨年11月の試合でも大勝していました。それが仕事の合間にスコアをチェックしたらウルグアイがリードしているのを見て、おおっとびっくりしました。4年前の日本と南アフリカの試合を思いださせてくれますね。現地で観戦した人は楽しんだでしょうね。

22日から女子の15人制の関東大会、OTOWAカップも開幕

今年は国体や秋に女子日本代表のヨーロッパ遠征が計画されているのもあり、開幕が9月になりました。 22日に日体大のラグビー場で開幕した、OTOWAカップ、関東ラグビーフットボール協会のFacebookでも大会初日の様子が紹介されています。

試合のレポートはまた別の機会にまとめようと思います。今回はMIP(Most Impressive Player)について、 今大会から試合毎に選出することになりました。代表者会議を行った際に参加チームの中から提案があり、即採用しました。試合で印象に残った活躍をした選手を実行委員会の中で相談、選出し、試合後に小さな賞状を渡す予定です。22日はRKUグレースの10番大塚選手、アルテミスターズの6番櫻井選手がMIPに選ばれました。ゆくゆくは何かプレゼントとか景品を渡せれば、より盛り上がると思います。

次回は来月13日に東芝のラグビー場で、この日は横浜で日本とスコットランドの予選プール最終戦が行われます。ラグビーで話題が尽きない秋になりそうです!

関東U18女子セブンズは関東学院六浦が優勝、國學院栃木が逆転勝利で2位

先週末に麗澤ラグビー場で行われた高校女子の大会、10月に熊谷で行われる全国大会の関東予選になります。2日間、運営のお手伝いで参加しました。

開会式、クラブチームや高校など9チームが参加、暑熱対策として土曜の夕方と日曜の午前に試合は行われました

天気に恵まれた2日間、4試合を無失点で優勝した関東学院六浦

台風が関東地方に迫ってくる中で行われた大会は少しぱらつく程度の雨はありながらも、試合に大きな影響はありませんでした。その中で予選2試合で共に50得点以上を奪い1位通過、2日目の1位リーグでも國學院栃木、BraveLouveを相手に共に4トライを奪い、DFでは全て無失点で文句なしの優勝でした。関東協会HPの大会結果へのリンクはこちら。

3月に府中で行われた関東大会ではサニックスワールドユースへの出場権をかけて3チームが戦い、関東学院六浦が2試合とも後半のラストプレーで逆転勝利という劇的な優勝を遂げました。あれから約半年、更に実力をつけた関東学院六浦の勝因はなんと言っても無失点の堅いDFでした。試合を見ていても選手同士が声を掛け合い、キャリアーを見るタックラーが孤立せずに内側のDFとコネクトしてプレッシャーをかけていました。

象徴的だったのは最終戦のBraveLouve、勝てば優勝が決まる試合で六浦は試合を通じてほとんど敵陣でプレーしました。KOレシーブから展開して攻め込もうとするルーヴに対してライン際でタックルして押し出したり、内側に返した選手に狙い済まして激しいタックルを決めていました。そこからボールを奪うと、アタックが上手にボールを繋いでトライ。前半で試合を決めたような戦いでした。後半はルーヴも裏へのキックを使うもそこからボールを奪って有効なアタックをする機会は作れず、ベストゲームと言っていいような内容でした。そんな六浦ラグビー部の優勝報告のブログはこちら監督の梅原先生を胴上げしている写真が素晴らしい。

全国出場権をかけた熱戦は、國學院栃木が後半2トライで逆転勝利

2日間の試合結果、最終戦は勝ったほうが2位となり全国大会への出場を決める中で、1年生が活躍した國學院栃木が大逆転で勝利

六浦に敗れた國學院栃木とBraveLouveの争い、得失点差でルーヴが2点上回る中、國學院栃木はルーヴに勝利するしかありませんでしたが、前半を終えてルーヴが7-0でリード、ハーフタイムでは吉岡先生の檄が飛んでいました。勝負の後半で活躍したのが、1年生の高橋夏未。女子のセブンズユースアカデミーにも選ばれているキープレーヤーでしたが、予選で傷んでしまい朝は足を引きずっていたので、試合出場は難しいと正直思っていました。

しかし激しい攻防の後半半ばに、自陣中央付近でラックからボールを貰うと、内側の僅かなスペースに仕掛けて裏に抜け出しそのままポスト下に60m独走のトライで同点に追いつきます。そして残り1分をきって敵陣22mに攻め込むと、外でタックルを堪えて繋ぐとコーナーに飛び込んだのはまたしても高橋夏未。勝負どころで活躍するスター性を感じさせるようなプレー、コベルコカップでも北海道・関東チームで活躍していましたね。

そして國學院栃木で忘れてはいけない選手が、サクラセブンズの松田凜日。この大会では登録から外れていましたが、日曜は応援に来ている姿を見ました。現在アジアシリーズを戦うサクラセブンズの合宿メンバーには選出されていないので、リハビリ中かもしれませんが、来月の全国大会で出場するのであれば、間違いなく大きな戦力になるはずです。期待大ですね!

サクラフィフティーンは秋の遠征に向けて合宿とメンバー発表

最後に短く、日本協会のHPで合宿と参加メンバーが発表されました7月のオーストラリア遠征メンバーに加えて、コベルコで活躍した高校生3名をはじめ、怪我をしていた一昨年のW杯の代表キャプテン齋藤聖奈も選ばれています。明日12日から16日まで勝浦の国際武道大学で行われます。こちらも期待していきましょう。頑張れ日本!