先日、高校JAPANとU19アイルランド代表とのテストマッチ2試合がJAPAN RUGBY TVのチャンネルで公開されたので、2戦目を見ました。日本協会HPの試合結果は、こちら。高校JAPANが取り組んできたスタイルが思いっきり表現されている、まさに集大成を感じさせてくれる試合でした。結果は1点差の惜敗ですが、日本の反則が妙に多かったような。それでも日本選手の素早いアクション、奪ったトライは、音声なしでも興奮させてくれるものでした。
高校JAPANのアタックは相手DFのプレッシャーを避けるようにかなり深いラインをセットしていました。そこからワイドに仕掛けて外にあるスペースを攻略、アイルランドのDFは敵陣でラインブレイクを許してピンチを招くなど、振り回されている印象でした。一方で相手の長い手に絡まれてブレイクダウンで反則を取られる場面も結構ありました。そしてDF、セットから一気に前に出てプレッシャーをかける、加えて接点の激しさもあり、アイルランド相手にも通用していました。
以下、見どころな場面を整理してみました
14:50すぎ、自陣でのDFで相手のミスからターンオーバーすると、そこからワイドにアタック、自陣からラインブレイクして敵陣に入るとインゴールへのキックを抑えて2トライ目
18:20過ぎ、自陣22mを少し超えた右スクラムからサインプレーでラインブレイクし、相手のDFを引き付けて外へ繋いで約40m独走で3トライ目
24:20辺り、右隅にトライしたアイルランドのコンバージョン成功、その前の日本のトライ後のコンバージョンは失敗していたので、結果からみるとこの2点が大きかった
25:20過ぎ、キックオフからの相手ボールスクラムを押し込んでターンオーバー。そこから相手ペナルティーで敵陣22m内のラインアウト、モールを押し込んで4トライ目
29:00過ぎ、直後のキックオフレシーブからのノーホイッスルトライ(あえて説明なし)、そのあとのキックオフで逆を蹴って、そこからトライを返したアイルランドもさすが。さらに次のキックオフで相手のいない10m過ぎに落としてマイボール確保した日本の駆け引きの上手さ。
37:50過ぎ、ターンオーバーからの展開で11番青栁選手(國學院栃木)の相手DFを翻弄するキレキレステップ
44:10過ぎ、敵陣22mに攻め込まれるも相手を引き倒してのタックルからジャッカル成功
48:20過ぎ、自陣22m内でのDF、キックパスをチャージしてターンオーバーからの攻防
55:40過ぎ、相手アタックを押し出したタッチライン際でよく見るつばぜり合い(クイックも狙える日本がボールを奪おうとして、勘違い(?)したアイルランドの選手が突き飛ばす)、その反則から敵陣ラインアウトになり、モールを押し込んでトライ
1:00:10過ぎ、敵陣の相手ラインアウトのモールをがっちり止めて、そこから持ち出した相手を倒してジャッカル成功
1:10:10過ぎ、自陣G前のアイルランドの猛攻をしのいでターンオーバー
日本のユースの強化を感じさせる試合内容、本当に素晴らしいテストマッチでした。選手、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。そして強化に携わった指導者、関係者の皆様もお疲れ様でした。さらに強化システムを高めて、U20そしてフル代表の成果に繋げていきましょう