先週末は静岡県に出かけてエコパスタジアムで行われたリージョナル7sを観戦してきました。桜が満開の時期でしたが、2日間とも雨に見舞われたなかでコアチームの4枠を目指して白熱した戦いが行われていました。日本協会HPにUPされている大会結果は、こちら。前回のブログで上位の順位予想をしていましたが、最終的な結果と改めて整理。
リージョナルセブンズ2022 最終順位
1位 ナナイロプリズム福岡(予想2位)
2位 BRAVE LOUVE(予想ベスト4)
3位 日本経済大学女子ラグビー部 AMATERUS(予想ベスト4)
4位 横河武蔵野Artemi-Stars(予想1位)
5位 アザレア・セブン(予想ベスト4)
6位 九州産業大学ラグビー部女子
7位 弘前サクラオーバルズ
8位 神戸ファストジャイロ
9位 国際武道大学ラグビー部女子
ナナイロがチーム一丸となった戦いを見せて優勝
まず優勝したナナイロプリズム福岡、サクラセブンズ組の中村選手、小笹選手、元セブンズ代表の弘津選手を中心に、それ以外の選手もレベルを上げて予選プールではアザレア・セブンに33-10で快勝。2日目も準決勝でアマテラスを相手に終始リードして決勝に進出。決勝ではブレイブルーヴに先制を許すも、この大会で快速を見せたジラワン選手の2トライで逆転し、17-10で勝利しました。中村選手の精度高いキックオフを小笹選手、弘津選手が競り合ってチャンスを作っていましたし、素早いサポートと規律もあり、良い仕上がりでした。
決勝で惜しくも敗れたブレイブルーヴですが、この2日間は安定した戦いを見せ、予選プールと準決勝ではアルテミスターズとの東京ダービーに勝利しました。この大会に向けて良い準備を重ねてきた中で、サクラ15経験者の安尾選手がSHで切れのあるステップを見せたり、SOに入った安藤選手が相手DFのプレッシャーを上手くかわしてゲームメイクしていました。あとは主将の中村選手も見事なジャッカルを見せていましたね。
優勝予想していたアルテミスターズは4位でしたが、けが人を多く抱えるチーム状況でこの大会に向けての練習も人数が少ない中で行っていました。エコパのスタンドには登録外メンバーが多く応援に駆け付け、昇格を決める準々決勝では九州産業大を相手になかなかペースを掴めず、前半を終えて0-5のビハインド。後半も一進一退の攻防が続く中で残り時間わずかのところで同点トライ、そして最後のプレーで逆転トライを奪いました。5月からの太陽生命WSSでは復帰した選手の活躍次第で、上位を狙うチームになるか。惜しくも敗れた九州産業大は試合後も悔しさで泣き崩れる選手もいましたが、早稲田・コカ・コーラOBの豊田コーチが率いたチームは飛びぬけた選手がいない中、全員がひたむきに良く動き、固いDFを見せていました。2日目の3試合はどれも相手を3トライ以下に抑えて接戦に持ち込みました。
3位に入ったアマテラス、2月のナナイロカップでは7位に終わりましたが、日本代表候補合宿に参加した西軍メンバーが活躍していました。特にテマレシ・ラヤシ、サバナ・ボッドマンの留学生選手のアタックからチャンスを作って、上手く繋いで得点を重ねていましたね。準々決勝でアマテラスに5-12で敗れたアザレアは昇格戦というプレッシャーがあったのか、この試合では動きが硬かった印象です。後半に相手に先制を許し、最後の1トライを返すのがやっとの感じでしたが、次の5位トーナメントの神戸戦では、試合開始から終わりまではつらつとしたプレーを見せて59-0と大勝していました。自分たちのベストを上手く出せなかったのは、もしかしたら試合経験の数かもしれませんね。
コアチームに昇格したチームは5月20日から始まる太陽生命WSSに向けて、惜しくも逃したチームは8月にエコパスタジアムで行われる入替戦に向けて、それぞれ高みを目指してセブンズシーズンは続きます。来年度はコアチームが12に戻るため、チャレンジチームを除く下位5チームが入替戦に出場し、優勝チームだけがコアチーム入りします。
明後日31日からは香港セブンズが開幕します
そして男女のセブンズ日本代表が出場する香港セブンズが今週末に行われます。サクラセブンズは沖縄合宿を経て遠征メンバーが発表されています。日本協会HPの遠征レポートは、こちら。今回、日体大の高橋選手が初のセブンズ代表入り、アルカスの長田選手、パールズの山中選手がともに代表復帰しています。このシリーズ、プレイングコーチとしてサクラセブンズを引っ張ってきた中村選手、攻守に活躍が目立った大谷選手が外れた中で、どんな戦いを見せてくれるか。大会公式HPの予選プールの組合せは、こちら。米国、フランス、スペインと同じ組に。初戦は日本時間で午後1:16からフランスと、5:40から米国とになります。この2試合で接戦に持ち込んで、勝利すればベスト8入りに大きく近づきますね。
香港セブンズが来て、あっという間に4月になり新年度になりますね。最後に高校JAPANがアイルランドU19を相手に1勝1敗という成果を残したこと、ユース世代の強化が着実に進んでいることは素晴らしいです。女子もこうしたユース強化が結果という形で増えていけばと思います。