クボタスピアーズ、東芝ブレイブルーパスに快勝

昨日は晴天の中、味の素スタジアムのすぐ隣、AGFフィールドで行われた東芝ブレイブルーパスとクボタスピアーズのトレーニングマッチを観戦に行ってきました!

昨日はLIVE中継も行われ、東芝スタッフの望月さん、大野さんが解説に入り、
見に来たファンは強風の中、楽しく観戦が出来たと思います

1本目、風上のクボタが東芝を圧倒するくらいの強さを見せました

会場はメインスタンドから見て右から左へ風が吹いていました。バックスタンドのチームフラッグもしっかりはためいていて、風下のチームは苦戦が予想されました。クボタスピアーズは先月の釜石での記念試合から、キャノン、リコー、サニックスに続いてプレシーズン5試合目。それに対して東芝ブレイブルーパスはプレシーズン初戦。そして試合前は9月に亡くなられたFWコーチの湯原さんへの黙祷が行われました(湯原さんは私と同い年で高校3年生の時に練習試合で戦ったこともありました。合掌。)

1本目は風上のクボタがゲームを支配していました、特に前半20分はかなりベストゲームに近い展開だったと思います。この日スピアーズデビューの南アフリカ代表のマルコム・マークス選手が入ったクボタFWがスクラムで東芝FWを押し込み、ペースを握るとBKと一体となったアタックでトライを重ね前半20分で3トライ。さらにオーストラリア代表のバーナード・フォーリー選手が強風の中、トライ後のキックを決めていました。DFでも風下の東芝がアタックを継続するも、DFがしっかり連携してゲインを許さず、プレッシャーをかけ続けました。初戦の東芝に比べると、完成度が高い印象で1本目は33-7と快勝。公式戦ではなく、お互いがベストメンバーかどうかはわかりませんが、クボタの仕上がりは順調で、東芝はまだまだこれからという印象を受けました。

2本目、3本目はメンバーも変わり接戦に、若手選手が多く出場していました

2本目の開始前、バックスタンドの旗が良く見えるくらい、風の強い1日でした

2本目は東芝が風上に。1本目の残り5分くらいでFWの選手を入れ替えた東芝、クボタは1本目から10人以上が入れ替えで出場していました。1本目に続き、風下のクボタが敵陣に攻め込む場面が多かったですが、G前に攻め込むも東芝DFがボールに絡む粘りを見せ、クボタはミスもあってトライは奪えず。結局、終盤に攻め込んだ東芝がG前スクラムを押し込みラストプレーでペナルティートライを奪い、7-0で終了。3本目は両チームとも新人など若手の出場が多く、東芝は昨年の筑波大主将のSH杉山選手、大東大主将のFL佐々木選手らが出場。クボタは筑波大のFL土谷選手、FB島田選手などが出場し、7-5でクボタが1G差でリードして終了。

プレシーズンのトレーニングマッチということで両チームとも多くの選手が出場する機会を得て、アピールしていました。観ている観客にも実況と解説が良く聞こえて、選手の名前だったり、プレーの解説だったり、選手が今どういうことを考えていたりするかを話していて、非常にわかりやすかったです。これは各チームが練習試合を行ううえで、ファンに対して非常に良い試みだと思いました。

この2チームは来年1月から始まるトップリーグの1stステージでも2月27日に試合が予定されています。会場は秩父宮ラグビー場です。クボタスピアーズの公式HPに掲載されている試合スケジュールはこちら。新型コロナの再拡大が心配な状況ですが、次の対戦では多くの観客の中で素晴らしいプレーを見せて欲しいと期待しています!

この試合は調布府中三鷹のラグビーフェスティバルとして行われ、ラガマルくんも登場していました

29日のJAPAN RUGBY CHALLENGE 2020の話題

9日にUPした前回のブログの最後に、「熊谷で日本代表の紅白戦とか出来たら面白いですね」と書いた数日後に、日本協会のHPでまさにそのイベントが発表され驚きました。先ほど協会HPを見たらチケット購入に関するガイドラインがUPされていました。リポビタンDプレゼンツということで、日本代表のスポンサーでもある大正製薬様には感謝ですね。たくさんの観客に応援に来て欲しいですね。1万人超えるかな、入れるかな??

一方で新型コロナの第3波は日本で拡がっています。まずは医療関係者の方々の負担が増えず、健体康心であるのを願っています。

協会HPでは昨日、女子7人制代表候補の熊谷合宿のメンバーとスケジュールが発表されていました。今回の合宿には五輪スコッドに加えて、トレーニングメンバーとして3名が掲載されていてリオ五輪メンバーでもある小出深冬選手、山中美緒選手が選ばれています。29日の出場メンバーは前日28日に発表される予定だそうで、楽しみですね。一方で女子15人制代表候補については、22日に関東女子大会の第1節を控えているのもあり、召集メンバーについても週明けの発表になるかと思います。公式戦はしばらく行えていませんが、合宿や練習試合などでそれぞれ選手はトレーニングを重ねていると思います。多くの観客に見守られて、良いプレーをたくさん見せて欲しいと思います。

アルカス熊谷の鈴木彩香選手が英ワスプスに所属、チャレンジ楽しみです

最近の女子ラグビーの話題だと、長年女子ラグビーをリードしてきた鈴木彩香選手の英プレミアシップへの挑戦が発表されました。アルカス熊谷のHPでの発表はこちら。移籍ではなく所属ということで、7ヶ月間のレンタル移籍のようなイメージでしょうか。レスリーHCの勧めもあっての決断だったと伺ったので、既に移籍している加藤幸子選手と共に、海外リーグで大きく成長して欲しいなと期待しています。本人のインスタグラムはこちら

ワスプスレディースは14日土曜にサラセンズ女子と対戦し、England RugbyのYoutubeチャンネルでLIVE中継されていました。試合はサラセンズが33-27で勝利。

久しぶりにWorld Rugbyの世界ランキングを見たところ、4位のフランスを相手に快勝したイングランドがNZを抜いて1位になっていました。

強豪イングランド女子はフランス相手に33-10と快勝、来年のW杯でも優勝候補ですね

そして来年のNZワールドカップのプール組合せ抽選会が現地時間で明日7時30分から行われます。World Rugbyのニュースはこちら日本時間では未明の3:15からワールドラグビーのデジタルチャンネルでライブストリーミングされるとか。翌朝には組合せが決まっていますね。女子ラグビー界にとっては、東京五輪と共に大きなチャンスだと思います。個人的にはアジア1位と同じプールに南アフリカが入ってきて欲しい(1991年の男子のワールドカップのような)。面白い組合せになるのを願います。

関東高校女子練習会のお手伝い

先週末、7日と8日に麗澤ラグビー場で関東高校女子の15人制の練習会が行われたので、お手伝いに行ってきました。高校生は事前健康チェックシートの提出を行い、研修寮に宿泊して2日間参加する選手、通いで1日のみ参加する選手がいました。新潟の開志国際は7日に埼玉に前泊して、8日に参加しました。移動時間は合わせて6時間半くらいだったとか・・・それくらい、15人制の試合をする機会は高校女子にとっては貴重なんですね。

そんな中で初日は女子日本代表のレスリーHC、二渡アシスタントコーチが視察に来ていました。レスリーHCから選手に直接お話しする機会もあり、選手はモチベーションが高まる良い機会だったと思います。レスリーHCは翌日に別の視察があり移動しましたが、二渡アシスタントコーチは2日目の試合も見学していました。

2日目の終わりに女子日本代表の二渡アシスタントコーチからコメントを頂きました

今回の練習会には同じ千葉県の国際武道大学女子ラグビー部の選手、スタッフもサポートで参加していて、高校生にはFWはスクラム、BKはキックなどスキルを中心とした練習と、合同でチームを組んでの試合形式が行われました。また2日目の試合形式の終了後には先生方スタッフが参加メンバーから優秀選手としてベスト15を選びました。

高校女子の課題はフロントローの人数、FWを集めた合宿などの機会を

2日目の試合形式には50数名の高校生が参加し、足りないポジションは国際武道大学の学生に入って貰いました。チーム編成を組む上でFWの人数、特にフロントローの選手が足りなかったです。どうしてもセブンズ中心になりがちな女子ラグビー、15人制の公式戦は夏のコベルコカップ、花園初日の東西対抗戦くらいしかありません。国内で15人制の単独チームを作れるのは島根県の石見智翠館くらいでしょう。

だからこそこうして高校女子を集めて練習する機会を少しでも多く作って欲しいなと願いますし、男子のように高校女子の日本代表を編成するようになれば、選手にとっても非常に良いかなと思います。この練習会は今月もう1回行われるそうなので、今回は不参加だった國學院栃木や関東学院六浦の選手なども参加してくれたら、よりレベルの高いプレーが見られると思います。

最後に熊谷ではサクラセブンズの候補合宿が行われていました、HPのレポートはこちら。女子の日本代表は15人制も含めてセレクションマッチを国内で開催して、ファンにプレーを見せる機会があればなと思います。それこそ熊谷で7人制、15人制共に紅白戦とか出来れば面白いですね。

NZではBlackFerns選出を目指してのトライアルマッチが行われました