日曜の試合観戦と男子セブンズ優勝

日曜は印西市の端にある順天堂大学で筑波大医学ラグビー部が練習試合をするということで応援に、そして深夜はウルグアイで行われたワールド7sチャレンジシリーズ大会、1回戦のジャマイカ戦、翌朝は決勝のウルグアイ戦を観戦しました。

筑波医学は順天堂大学相手に4トライを奪い、昨年12月のリベンジ

筑波も順天堂もお互い来年度に向けてのシーズンが始まったばかりの新チーム、リザーブが限られる中で主力選手が活躍した筑波が28-5で勝利

もともと23日は高校生のお手伝いをする予定でしたが、それが中止になったため、同じ千葉県内で行われている大学生の試合の応援に行ってきました。昨年12月に行われた医歯薬リーグの試合で、優勝の決まっていた筑波医学が入替戦を控えた順天堂にまさかの負け。順天堂は入替戦にも勝利して1部リーグに残留し、筑波医学にとっては2戦連続では負けられない試合。

試合前の練習を見ていると、順天堂はサイズのあるFWと素早いパスでアタックをリードするHBのいるチームで、どんな試合になるかと期待していました。風上の前半、開始まもなくロングキックを相手がキャッチミスしたスクラムから一気に攻め込んで先制トライ。その後は一進一退の攻防になり、エリア中盤でのボールの争奪戦。そして終盤にペナルティーからG前に攻め込まれるとノータイムでFWサイドをやられて7-5で前半終了。

ハーフタイムでのチームトークでも落ち着いていて、対策も考えられていたので、序盤の戦い方をしっかりミスなく戦えたら勝てるだろうなと思っていました。後半は前半以上にアタックで前に出る場面が目立ち、G前のラックから力でねじ込んだり、自陣からラインブレイクをしたり、3トライを積み重ねて、DFではノータイムにG前まで攻め込まれるも最後は何とかジャッカルを決めてボールを奪い返して終了。しっかり快勝しました。

新チームでも主力選手が前に出て相手DFを翻弄、上級生を中心に実力を見せつけました。経毛印写の主力に頼りすぎず、若手が更に成長してくると、期待は高まりますね。

終わってみれば快勝、勝因は主力選手の活躍ですね。ピンチとチャンス、攻守に重要な局面でジャッカルでボールを奪ったり、アタックではラインブレイクやトライを奪ってくれました。経験の浅い下級生たちが、経験を積んで全体へのコミュニケーション、接点でのスキルあるプレーが出来てくると、より良いチームになりますね。今年も伸び代のあるチームになりそうです。

Twitterでも紹介しましたが、ラグビーマガジンでも2ページにわたって紹介されています。

男子セブンズは白熱した決勝戦を勝ち、2シリーズの総合優勝

月曜朝8時過ぎに行われた決勝戦、ウルグアイを相手に全後半、延長戦5分戦って両チームともトライ無し、最後はDFで我慢を重ねた日本が走り勝ちキャプテンの松井選手がトライ

日本協会のHPにも結果が載っていましたが、予選プールで3戦全勝。2日目のトーナメントもジャマイカに32-0、チリに31-10、そして決勝戦のウルグアイに再延長戦の末、5-0と勝利しての優勝。前回は準決勝で日本に勝利したドイツがこのウルグアイの大会は1回戦でチリにまさかの負け、結局5位に終わり総合ポイントで上回った日本が優勝しました。もちろん喜ぶべきところですが、東京五輪に向けて世界の強豪国との差を考えると、この大会で当たり前に勝ちきれないのが現状ともいえますね。

朝起きて眠たい中で決勝戦を見ましたが、前半G前のチャンス(動画12:20過ぎ)では2パス目でノッコン。その後もラインアウトやキックオフでミスが目立ち、後半に自陣22mから松井選手が独走(21:00過ぎ)するも相手に足を払われて倒されてその後、藤田選手が反則を取られてしまうなど、ゲームの流れを作れない展開が続きました。それでもDFでシンビンが出て6人になっても、ラインブレイクを許さず、大崩れしなかったのが勝因ですね。大会を通じても6試合全てで相手を2トライ以下に抑えていました。

協会のHPでも20日に男子セブンズ代表の五輪までのスケジュールが発表されました3月にカナダ、5月にイングランドとフランスで行われるシリーズ大会に招待参加が決まり、ここで何とかベスト8以上に進みたいですね。今週末は米国カリフォルニアでシリーズ大会が行われますが、招待で参加するのは五輪アジア予選を勝ち抜いた韓国ですね⇒WorlRugbyの試合予定。日本はSDSで同時期に行われる国際大会に出場するようです。

最後に女子日本代表はセブンズ、フィフティーンそれぞれ熊谷、勝浦で合宿が行われています。次回はその辺の強化について少し触れられたらなと思います。

サクラフィフティーンの話題と女子6カ国対抗

協会のHPに明日21日から25日まで行われる女子15人制合同合宿のお知らせがUPされました今回は勝浦の国際武道大学で、朝霞駐屯地と共に慣れ親しんだ合宿地のような感じですね。セブンズとは違うので、そろそろポジション別にメンバー並べて欲しいです(苦笑)

参加メンバーを見ると関東大会で活躍した選手が多く選ばれています。RKUグレースの内海春菜子が久しぶりに呼ばれてますね。どの試合でも活躍してアピールしていただけに期待しています。正確なコンバージョンでチームを引っ張った横河武蔵野の高木萌結も選ばれていますね。もちろん怪我で選ばれていない選手もいると思いますが、来年のW杯に向けた代表の8割以上はこのメンバーから選ばれると思います。セブンズ代表、SDS組を除いてもこれだけのメンバーが集まれるので、かなり固定されつつあるかなと。

関東大会の予選2試合では男子以上の高い成功率でチームを引っ張った高木萌結、まだ大学1年生の伸び盛りですね。大学生の若い選手をどう育て国際レベルまで鍛え上げられるか。

あと久しぶりにアルカスのマテイトンガ選手が入ってますね。最近のプレーは見ていませんが、年齢を感じさせない動きとパワーに期待せずに入られません。ちなみに私と1歳違いでした。 来年のW杯には五輪を終えたセブンズ組からももしかしたら入ってくる可能性はあると思います。 トライを個人で取りきれるようなエースが出てこないと、W杯での目標達成はなかなか厳しいですね。

来月に香港で行われる予定だったアジア予選は、5月に延期になりました。個人的には再延期の可能性もあると思いますが、セブンズシーズンの中に入ってしまっているので、選手は切換えが大変でしょうね。それを覚悟で頑張らないと。

女子の6カ国対抗、Youtubeで見れる機会が増えています

タレント、スキルの揃った女王イングランドはスコットランド相手に、途中で雪が降る悪天候の中、53-0で大勝。BKで外を走りきれる選手が多いですね。

ここ数年は海外の女子ラグビーも興味があって、探してはチェックしています。今は6カ国対抗戦の時期ですね。女子だとイングランドとフランスの2強とそれ以外の4カ国、といった構図でしょうか。本当はイギリスの国内リーグなども気になるのですが、今はYoutubeで探せば何かしら映像が見つけられるのはありがたいです。女子の選手はNZに留学して州代表に入って活躍する選手が毎年出てくるようになりましたが、海外で活躍できるインターナショナルで通用する選手を増やしていかないとですね。

昨年11月にスコットランドに勝利した日本の次のターゲットは、2017年のW杯でも接戦になったアイルランドやウェールズ、もしくはスペイン辺りではないでしょうか。アジア予選以降の強化スケジュールはわかりませんが、是非テストマッチの機会を作って欲しいとは思います。W杯の前にそういった機会を作るのもW杯での目標達成に向けての強化策なので。

豪州のスーパーラグビーのチームは女子チームもあって、国内でリーグ戦を行っています。こういう環境にチャレンジできる機会を作れるようになるとまた成長できますね。

今も探していたらリーグラグビーの試合映像出てきたので、紹介します。1:10過ぎから1分少しが女子のプレー映像になりますが、上手なステップから裏に抜け出してのトライばかりステップもスキルとして、しっかり教えて上手くさせないといけないかもしれません、日本のようなチームは特に。セブンズにしても15人制にしても今後どのように強化していくべきか、自分なりに色々考えることもあるので機会があれば、ブログにまとめます。

(追記)Twitterを見ていたら女子のレッズの開幕戦のメンバーに北海道BBディアナでもプレーした平田彩寧選手が9番で入ったそうです。もともとクイーンズランドの大学に留学していて、オーストラリアを拠点にしている選手ですね。

トップリーグ初観戦はクボタが日野に快勝

今日は朝から雨で傘を差して家を出ました。心配でしたが、12時過ぎに会場に着く頃には雨も上がっていました。今期のトップリーグ初観戦、クボタスピアーズのHPからクーポンチケットを購入しました

スピアーズのクーポンチケット、実は前日まで知らずにいて、グッズ引換券つきの自由席チケットということで、来月の試合の分も含めて即購入。今日はクボタスピアーズとサンリオのコラボレーションDAYということで、コラボミニタオルを頂きました。プロ野球観戦でもこういうイベントは企画されていて、ファンを獲得する方法としても面白いなと思いました。

試合は前半に苦戦するも後半に5トライを奪い49-12で勝利

https://www.youtube.com/watch?v=zoDSE5bT4YY
クボタはキックを有効に使って、ボールの再獲得や、トライに結び付けていました。10番豪州代表のフォーリー選手のキックは正確で素晴らしかったです

会場の夢の島競技場は新木場駅から歩いて10分圏内と交通アクセスは非常によいですね。スタンド席は限られていて、芝生席からの観戦でした。選手と同じ目線の高さで、トップリーグの試合を見るのは久しぶりでしたね。

クボタは前半にFWの選手がシンビンになり、G前スクラムでピンチ。7人で何とかこらえるもこの後ペナルティートライを奪われ2点差で前半終了。

クボタスピアーズとは縁がありまして、まず2012年春のNZにコーチング留学してから帰国後に、お世話になっている方からの縁で、スピアーズのパートタイム通訳をさせてもらう機会を頂き、秋の3ヶ月ほどでしたが選手、スタッフから多くのことを学ばせていただき、その後も一ファンとしてずっと応援しています。

今は選手もだいぶ入れ替わり、半数以上は面識のない選手ですが、お世話になったスタッフの方も多くいます。今年は豪州代表やNZ代表の選手が加入し、これまでの4試合を3勝1敗で勝ち越しています。相手の日野もトップリーグの他チームからの移籍した選手が多く、前半はスクラムでもプレッシャーをかけて、ペナルティートライを奪うなど強力なFW陣でした。

クボタは正確なラインアウト、SH井上、SOフォーリーらがキックを上手く使い、後半はピンチらしい場面を作らせず、素晴らしいゲームでした

2点差で迎えた後半、どちらが先に主導権を握るか注目でしたが、スピアーズが終始ゲームを支配して5トライを奪いました。後半に出場してきた南アフリカ代表のNo8フェルミューレン、強烈なコンタクトでした。自分が通訳をしていたときに1年目の新人だったSH井上、CTB立川もいつもどおり良い判断でハイレベルなプレーを見せてくれました。後は新加入のWTBホネティは数年前から知っていた選手なので、2トライを奪う活躍に驚きました。来月の秩父宮の東芝戦のチケットも購入済みなので、楽しみです!

試合後には挨拶に訪れた試合メンバー、4連勝を飾り強いチームになってきましたね

今日の試合のMOM(マンオブザマッチ)は10番のフォーリー選手が獲得、これで3回目ですが正確なキックとゲームメイキングはわかりやすい活躍ですね。隣の12番に立川選手もいて、相手チームからは守りづらいと思いますが、今日はその外の13番にNZ代表のクロッティ選手もいて、本当に強力なメンバーです。FWもラインアウトからモールを押し込んでトライを奪ったり、ラインアウトからチャンスを作っていました。

これから格上というか、サントリーや神戸製鋼と戦ったときに、どんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。頑張れクボタ、頑張れスピアーズ!

https://www.youtube.com/watch?v=gjmIQ8xBhQs&t=34s
開幕戦でクボタに勝利したパナソニックは昨日の試合も東芝相手に快勝、圧倒的な強さを見せて首位を走っています

サクラセブンズの予定と太陽生命WSSの話

珍しく今週2回目の投稿です、週2回の更新が目標なのですが、ほとんど出来ていません。海外の女子の試合も気になるので、もう少し背伸びして頑張っていきます。

サクラセブンズは東京五輪まで熊谷を拠点に調整

東京五輪開幕まであと160日少し、2018年のアジア大会では金メダルを取ったサクラセブンズ。本番に向けて強化とセレクションは続きます。写真は日本協会HPから拝借。

さて、日本協会のHPに女子セブンズ日本代表の活動予定が更新されていました。今日から和歌山でSDS合宿を行っています。3月末には南アフリカで、4月末には日本でそれぞれ大会には日本代表で参加しますが、合宿ではSevens Development Squadとしておそらく20名ほどで強化を進めていくと思われます。

これまでのワールドセブンズシリーズでは3大会に招待参加し、前回のシドニー大会ではメンバーの入れ替えがありながらもスペインに勝利して9位で終えました。復帰が近い選手がいるのを考えると、層はかなり厚くなりました。直前の北海道合宿を除くと、全て熊谷で行われるみたいなので、熊谷を拠点に強化と本番に向けてのセレクションをしていくのかなと。ただ個人的には、怪我人が出ないか心配です。4年前もそうですが熊谷グランドで怪我をしてしまった選手を何人か知っているので。

3月末のワールドシリーズに向けてのチャレンジャーシリーズの参加国もHPで発表されています見る限り昇格に向けてのライバルはヨーロッパとアジアの国ですね。中南米、オセアニア、アフリカのチームは強豪国を除くと、経済的な支援も含めなかなか厳しいのではないかと。この大会に登録されたメンバーが夏の東京五輪にも出場する可能性が高いはずですし、昨年は惜しくも準決勝でスコットランドに惜敗しましたが、過去の大会と同様、ミスなく力を発揮できれば十分勝てる大会です。

昨年の香港での昇格トーナメントでは、準決勝のスコットランド戦でミスからペースをつかめずにまさかの敗退。来月の南アフリカでも、戦う可能性が高いですね。

選手はメンバー入りを目指して、多少の無理をすることもあるはず。合宿間はそれなりにレストを入れていると思いますが、合宿中でも選手のコンディション管理、良いマネージメントが本番の活躍に向けての鍵ですね。五輪開幕まであと160日少しです。

太陽生命WSSの日程が発表、SDSからの参加はあるのか

続いて、日本協会のHPに2020年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ(WSS)の大会日程など実施概要が発表されました。今年も昨年と同じ4つの開催地で争われます。昨年は最終戦の裾野大会2日目が残念ながら濃霧で中止になりました。今年は6月の終わりに鈴鹿で最終戦が行われます。楽しみですね。

裾野大会は2日目に観戦に行ったら9時過ぎの時点で、照明も見れない濃霧でした

そこで気になるのが代表候補になっている選手はシリーズ大会に参加するのかどうか。4年前のリオでは代表の主力選手は出場しない、いわゆるコンディション調整のためのプロテクトがあったと思います。昨年は東京大会で日本代表選手が所属チームの試合に出場していたりしましたが、短い調整期間でチームによって良し悪しがあったかと思います。改めて発表された代表合宿の日程を見ると、日程が重なっていたり、直前まで合宿をしていますね。ただ東京大会はその前の週に味の素スタジアムでアジアセブンズインビテーショナル2020が行われます。

それなので、個人的にはその登録メンバーから外れた選手は一旦所属チームに戻して、東京大会で出場してアピールしてもらえれば大会も盛り上がるのかなと期待しています。

後はチャレンジチームのメンバーがどうなるか。正直、昨年は他のチームと比べると、高校生や大学生が中心で若く、かなり厳しいメンバーで、たぶん1勝も出来ずに総合順位も12位。今年については、個人的には半分くらいをSDSから出してみるのもよいのではないかなと。例えば白子選手はまだラグビー経験が浅く、プレーを見る機会もないので、チャレンジで経験を積ませてみるのはどうかなと。後は怪我から復帰したばかりの選手なども出場時間を決めて出すとか。もちろん所属チームの希望があれば、そちらで出るのもありですね。

せっかくの冠スポンサーのいるシリーズ大会ですし、盛り上げる意味でも代表チームと上手く連携してくれないかな、というのが正直な思いですね。日本の女子セブンズの盛り上がりに期待します!

全国選手権決勝を振り返る

今日の熊谷は良い天気でしたが、熊谷駅に下りたら冷たい風が吹いてました。試合会場のAグランドもやはり思っていた通りの冷え込みで、風も吹いていましたが、その中での決勝戦は激しい戦いでした!

試合には女子日本代表HCのレズリーさんも観戦に来ていました。来月のW杯アジア予選で活躍が期待される選手のチェックですかね。写真は日本協会のTwitterから拝借。

風の影響が強い熊谷、風上のチームが優位に進めました

2週間前の準決勝は前回のブログで少し触れました。大勝したRKUグレースと接戦をものにしたアルテミスターズ。試合登録メンバーもお互いベストメンバーに近いと思われました。Twitterでは結果について色々と話題を集めているようで、とりあえず日本協会HPの試合結果はこちら風上のチームが7,8割を敵陣で戦い、共に1トライずつ奪いました。

両チームともキックをあまり蹴らず、継続重視のアタック。その中でグレースはBKを中心にワイドに展開してゲインを狙い、アルテミは強力FWが体を当ててラックから素早い球出しでゲインを狙う。極端に言えば、グレースは早稲田、アルテミが明治のような試合でした。セットプレーではお互いラインアウトで苦戦していましたが、スクラムは終始アルテミが押し込む展開。グレースはNo8に入ったセブンズ日本代表の鈴木彩夏選手がSHのように素早くボールを捌いたり、工夫していました。

会場のAグランドはラグビーW杯でも使用されましたが、本当に素晴らしいグランドで選手のひたむきなプレーも輝いていました。

両チームの戦術はわかりませんが、個人的にはもっと中盤のエリアではキックを敵陣コーナーに向けて蹴るような場面が多いほうが優位に進められたのかなと思いました。ただキックチェイスの練習を十分にしてきてはいないから、この日まで練習で取り組んできたことを強みとして出していこうとお互いが激しいぶつかり合いを見せていました。その中で足がつる選手もいましたが、両チームとも良く走っていましたね。前半にグレースの鈴木選手が自陣から抜け出して独走トライを奪った走りは見事でした。

表彰式が始まる前に会場を離れましたが、FWのMVPはRKUグレースの鈴木選手、BKのMVPはアルテミスターズの津久井選手でした。鈴木選手は前半の素晴らしいトライを含めたラン、津久井選手は相変わらずの素早いボール捌きに、DFでも幅広くカバーに走っていました。同点終了で抽選で優勝を決めたことについては、疑問やクレームが多かったですし、その通りだと思います。来年度に向けて、直すべきところは直すべきですね。両チームとも優勝で良い、そんな試合でした。

会長杯はアルテミスターズ主将の南選手が受け取りましたが、両チームとも素晴らしいプレーを見せました。写真は日本協会のTwitterから拝借。

来年のW杯に向けて決勝戦を見て感じたこと

先週から始まったヨーロッパの6カ国対抗、ラウンド1のトライ場面を集めたハイライト。選手のサイズ、接点の強さを感じる動画ですね。

ここからは来月に香港で行われるアジア予選と絡めながら、世界ランク1桁台の強豪国レベルと比較して感じたことを書きます。厳しめですが、ご了承ください。

改めて今日の決勝戦は素晴らしい試合でした。こういう80分間、緊張感のあるタフな試合が国内で多く行われることで、女子のトップレベルも上がっていきますね。しかし試合の強度、特にBKのコンタクトをより強く、強度を上げていかないと、強豪国相手には通じないなと。FWに関しては、今日出場した選手を見ていても何人かは本当にサイズアップしたなと。接点でもしっかり体を当ててファイトしていました。しっかり練習して合わせればスクラムでもかなり戦えると思います。

一方でBKの選手はパススキル、スピードは上がっていますが、コンタクトの部分では物足りない。DFでも狙ったタックルを外す場面や倒しきれない場面も多かったですし、ATでは個人でDFを突破できる選手がいないのはきついですね(相手のDFや相性のようなものもあるかとは思います。)。パススキルはあるので、ラインを深くしたり、スタートのタイミングをしっかりためて、勢い良くもらえる選手が増えて欲しいです。それが出来てようやく海外の強豪相手にアタックできるのかなと。上の動画で言えば1:30頃のイングランドの13番、世界最優秀選手を受賞したエミリー・スカーレット選手の独走トライを見て欲しいですね。

3月のアジア予選に向けて、サクラフィフティーンも今月、来月と合宿を重ねていくかと思います。来月の試合日程は18日(水)にカザフスタン、中3日で22日(日)に香港。W杯でのベスト8進出を目指すなら、2試合とも接点で前に出て、最低でも20点差はつけて勝利したいところ。世界を驚かすためにも、選手の更なる頑張りと活躍に期待しています!