カナダ7sは2日目が終了、サクラ7sは9位決定戦へ

3日から5日の3日間で行われるカナダ7sバンクーバー大会、日本は男女ともに出場していますが、男子は予選プール3敗、女子は1勝2敗でそれぞれ下位トーナメントに進出しました。試合会場が人工芝で出場選手には膝にサポーターをつけたり、テーピングしたりする選手が目立ちますね。

前半からリードを許す展開が続く男子、下位トーナメントで巻き返しなるか

男子は強豪が揃う予選プールで、どの試合も前半で大きくリードを許す展開になり、勝負まで持ち込むことができません。試合を見ると、数年前のサクラセブンズのワールドセブンズシリーズを見ているかのような展開でした。具体的にはキックオフで苦戦、アタックの機会がなかなか作れない、攻め込むもフォローが遅れてタックル後に反則を取られてターンオーバーを許し、そこから粘れずにトライを奪われて、前半で勝負が決まってしまうような内容です。

前の大会で2勝し調子を上げるも、強豪相手には大敗してしまうのが悔しい現状

ただ勝ち点で大事なのはトーナメントでの戦いで勝利を積み重ねられるか。9位以下トーナメントの初戦、ウルグアイを相手に大会初勝利を目指して先ほど戦いましたが、逆転を狙った後半に反則が重なり、最後の1プレーでトライを許して7-14と惜敗でした。

女子はスペインに勝利するも得失点差で下位トーナメントへ

そしてサクラセブンズ、前回の大会を終えた後のブログでは「強化は次のステージへ」という内容を書きました。今回は予選で同様に1勝2敗も他のプールの3位の得失点差が良かったのもあり、バンクーバー大会では8強に残れませんでした。私は初戦の豪州、3戦目のスペインの試合はLIVEで応援出来ました。豪州戦はこれまでCTBで活躍していた大谷選手がHOのポジションで、WTBには辻崎選手が入るなど、これまでと違う先発メンバーでチャレンジしました。開始からアタックを継続して攻め込むもラックで自立していないとのアンラッキーなレフリングから先制トライを許すも、アタックではしっかり継続を重ねて須田選手がトライ。DFでも粘り強く守り、最後に独走トライを許したものの、接戦に持ち込みました。

豪州戦、前半からステップでDFを抜いて前に出るなど良いプレーを見せた須田選手

フランス戦は見逃したので、特にコメントできずすみません。スペイン戦は残留争いをするライバルチーム、絶対に負けられない、8強入りを狙うには得失点差が必要になる試合でしたが、スペインのプレッシャーにラック後のブレイクダウンでノットリリースを取られたり、これまでの試合よりミス、反則が増えて苦戦しました。それでもしっかり3トライを奪って、17-12で勝ったのは大きいですね。後半に出場した小笹選手が良い走りで前に出たり、吉野選手が狙いすましたタックルを決めるなど、良いインパクトを見せていたのも印象的でした。

サクラ7sを引っ張る主力3人がトライを挙げました
大会公式Twitterではインパクトプレーヤーで予選を終えて日本の須田選手が2位にランクイン

そして10時過ぎから行われたコロンビア戦、前半で5トライを奪ったサクラ7sは相手のミスから作った得点機会を全てトライに繋げました。後半は流れが変わり、コロンビアのアタックを粘り強く止める展開。反則もあり、なかなかアタックの機会を作れない中で終盤に2トライを追加して43-0と快勝。前のスペイン戦で負傷したと思っていた吉野選手も交代出場し、問題なさそうで良かったです。明日未明の9位決定戦の相手は再びスペインと。次回の予選プールの組み分けにも影響するので、しっかり勝って、次の大会に繋げたいですね。

週末のカナダ7sの展望

3月に入りました。今週は全国的に暖かい日が続いていますね。リーグワンの観客数がなかなか増えない理由の1つに「寒いから」というのがネット記事になっていましたが、これから増えていくと良いですね。私はリーグワンになってからまだ会場で観戦していないので(苦笑)

3日間で行われるバンクーバー大会、開幕戦はサクラ7sと豪州

厳しい戦いが続いている男子ですがLA大会ではケニアとチリに勝利、調子は上向きです

男子は先週、米国ロスアンゼルス大会が行われ今回のシリーズ大会では初めて2勝したものの14位でした。上位に食い込めない大会が続き、総合順位では自動降格となる最下位。それでも林選手のコメントにある通り、チームでは前回と比べて手応えを感じているので、このバンクーバー大会では何試合かLIVE観戦できればと思います。今回は予選プールで前回大会で準優勝のアルゼンチン、そして強豪の南アフリカ、来年の五輪開催国のフランスと同じになりました。DFでどれだけ粘れるか、そしてどんなアタックでトライを奪うかに注目します。

上位進出に向けてはトーナメントの初戦に勝てるかどうか、頑張れ男子

そして女子、サクラセブンズは米国で強化合宿を行い、米国代表と試合形式の練習も行いました。日本協会HPにあるカナダ遠征メンバーは、こちら。前回大会から若干のメンバーの入替がありますが主力選手は変わらず。良い準備をして、バンクーバー大会に挑んでくれそうです。予選プールではフランス、オーストラリア、スペインと同じになりました。

大会HPのスケジュールを見ると、大会の第1試合で現地時間9:15から豪州と戦い、第2試合は15:52からフランスと。男女同時開催のため試合の間が長いのが気になりますが、選手は東京五輪やほかのシリーズ大会でも慣れているんでしょうね。上位進出に向けてはスペインにしっかり勝たないといけませんが、試合は2日目の10時から。フレッシュな状態で戦えるのをプラスに捉えています。スペインも日本戦に全力で挑んでくるでしょうが、サクラセブンズがこれまでと同様、自分たちの目指すラグビーを見せたら、良い結果になると思います。あとは他プールの勝敗、得失点差を考えるとプールCにも注目ですね。招待チームのコロンビアはかなり厳しい戦いになると思います。

最後に英プレミアに挑戦中の山本実選手の記事がラグリパに掲載されていました、イングランドで2期目に挑む山本実の『いま』。現地でインタビューしているみたいですね。英プレミアは日本人選手が挑戦するようになって、TwitterやYoutubeでチェックするようになりました。所属するウースターは昨シーズン経営の問題があって、メインのスポンサーが変わるなどあったようです。試合映像をみると、FW特にフロントローのサイズが大きいですね。10番に入る山本選手にはいかにエリアを前に進めて、トライチャンスを増やせるかが求められているのかなと思います。あとはフィジカルの強い相手にどう接点で戦うかですね。頑張れ実。

リーグは10チームのホーム&アウェーで行われるようです、ウースターは現在4勝8敗で6位
先日行われた首位チーフスとの1戦は、5-57と大敗