19日に合同合宿の参加メンバーが日本協会のHPで発表され、20日に集合して和歌山県上富田町で24日まで合宿を行っていました(写真つきの合宿のレポートはこちら) 。16日に新しい日本代表のヘッドコーチとしてレズリー・マッケンジー氏が就任したことも日本協会のHPで発表されています。元々は7人制日本代表サクラセブンズのアシスタントコーチも任されていますが、しばらくは兼務するみたいです。
そもそも女子15人制日本代表は2017年8月のアイルランドW杯を終えてから、この1年半近くの間、代表活動が休止していました。ベスト8進出を目指して挑みましたが、結果は12チーム中11位。最終戦はアジア予選でも戦った香港を相手に、44-5で快勝(日本協会のHPにある香港戦レビューはこちら)したものの、海外の強豪から勝利を勝ち取ることは出来ませんでした。
しかし国内で15人制日本代表サクラフィフティーンを応援していたファンからは今までにないくらいたくさんの期待と応援がありました。試合を見ていたトップリーガーの選手がTwitterなどSNSで情報発信しているのを私も見て驚いたくらいです。そして次の大会に向けて、出場していた選手たちも4年間しっかり準備を重ねれば間違いなく強豪国を破ってベスト8に入れる手応え、自信を掴みました。
高まっていた期待もこの1年半で変わりましたが、2017年W杯のサクラフィフティーンは大学生を中心に若い世代が引っ張っていたので、ここから2021年のニュージーランドW杯に向けて、どう成長していくのか楽しみです。ラグビーマガジン最新号(3月号)の129ページにも女子15人制代表について記事が掲載されています。
今回は社会人の選手を15人制強化合宿、大学生以下の選手を女子TIDキャンプの参加メンバーとして、合わせて37名が召集されていました。HPでのメンバー発表には所属チームとサイズが載っていましたが、ポジションがなかったので、今回は私なりにポジション別に分けて紹介します。なおアイルランドW杯の代表メンバーには頭に★マークを、高校生選手には☆マークをつけます。
FW 19名(うちコンディション不良による不参加2名)
PR ★南早紀、★江渕まこと、加藤幸子、細川恭子、(不参加)★藤本麻依子
HO ★小林ちひろ、★齋藤聖奈、★鈴木実沙紀
LO 松尾綺子、松永美穂、★三村亜生 、村上愛梨、☆阿部純佳、★櫻井綾乃
FL/No8 荻原春花、★高野眞希、★塩崎優衣、永井彩乃、(不参加)永岡萌
BK 14名(うちコンディション不良による不参加1名)
SH 原仁似奈、新原響
SO 大塚朱紗、☆西村蒼空、古田真菜
CTB 小林花奈子、鹿尾みなみ、(不参加)内海春菜子
WTB/FB ★田坂藍、★平野恵里子、本間美月、保井沙世、庵奥里愛、名倉ひなの
未定 4名(自衛隊体育学校所属やセブンズユースアカデミーでの活動が中心のため)
石井寿依(WTB??) 、葛西杏奈(LO??)、星野恵(FW??)、☆香川メレ優愛ハヴィリ(FW??)
参加メンバーのHPでのサイズを見ると、身長170cmオーバーが5名、体重70kgオーバーが8名になります。サイズについてはW杯で体格に優れている世界の強豪チームと、中3日で戦って勝ち上がるためには、大事な要素だと感じています。しかしW杯のアイルランド戦では、サイズに劣るFWがまとまってスクラムを押し込み、スクラムトライを奪いました。代表候補選手それぞれが自分のチームでハードワークしてどれだけパワーアップできるかが代表チームの結果に直結します。
そしてHPでの発表を前に召集はされたものの、コンディション不良や学業都合により参加を辞退した選手もいるようです。今後は海外チームとのテストマッチも予定されているそうなので、今回の参加メンバー以外からも代表入りしてくる選手は出てくるはずです。 |
女子は男子と比べると7人制の活動が活発ですが、15人制の代表活動もようやく動き出しました。サクラフィフティーンが目標を達成するためには、選手だけでなく、協会をはじめ関係者の努力、協力があってこそです。チームJAPANという形を作れるように、まずは3月の全国選手権に向けて、各チームが面白い試合を魅せてくれるのを期待しています!