17日に熊谷ラグビー場Bグランドで行われた大会最終節、熊谷らしい冷たい風が時折、本部のテントも煽られるくらい強く吹きました。その中で行われた2試合、来月3日の小田原への出場権争いは最後まで白熱しました。試合結果は以下。
(今までと同様、公式の試合結果をリンク付けしています)
第1試合 Arukas八戸Artemi-Starts 19-11 Sweets
第2試合 日本体育大学ラグビー部女子 25-12 RKUラグビー龍ヶ崎GRACE
4試合全てで4トライ以上のBPを獲得、2トライ以下に抑えた日体大
前節で日体大の優勝は決まっていましたが、最終結果はこちら。
1位 日体大女子 勝点20、得失点差+116、トライ数25
2位 アルカス八戸アルテミ 勝ち点10、得失点差+16、トライ数14
3位 RKU龍ヶ崎グレース 勝ち点9、得失点差+5、トライ数12
4位 Sweets 勝ち点9、得失点差-19、トライ数8
5位 フェニペガルーヴ 勝ち点0、得失点差‐118、トライ数4
日体大は4試合全てで4トライ以上獲得のBPを獲得し、総失点は36点と相手を2トライ以下に抑える圧倒的な力を見せました。驚くのはサクラセブンズの選手たちを除いたメンバーで獲得したこと。最高学年の4年生を中心に目標に掲げた、7人制(太陽生命WSSの総合優勝)と15人制(関東大会、全国選手権)の完全優勝、それに向けてチーム皆でハードワークを重ねてきたのだと思います。負傷者が出てポジションを変更した試合もあるなど、決して楽な状況でない中、下級生含めた総合力が他のチームを上回り、結果に繋がったのだと思います。
また外部のスポットコーチを練習に招いて、強化を図りました。私の同級生でプロキッキングコーチの君島良夫(Japan Elite Kicking代表)も度々キックセッションに来てはSNSで発信していました。実は私も12月に見学させていただきました。このことはまた別の機会に、ブログで書きたいと思います。
3チームが2勝2敗で並び、結果を分けたのは僅かな差
2位から4位は2勝2敗で並びましたが、グレース相手に1点差の惜敗でBPを1獲得して勝ち点を上乗せしたアルカス八戸アルテミが2位、RKU龍ヶ崎グレースとSweetsは得失点差で順位が決まりました。最終戦でもし日体大が38点差で勝利した場合、順位が入れ替わってRKU龍ヶ崎グレースが4位になりましたが、得点力のある日体大を相手に25失点に抑えたDFでもぎ取った3位ともいえます。
本当に残念だったのがSweets、実は最終戦でのラストプレーが最終的な結果を分けました。後半残り僅かでスコアは6-19、風下の苦しい中で敵陣22mに入ってスクラムのチャンスを作り、そこからWTBが外を抜け出してトライを奪い11-19と追い上げ、最後のキックが決まると6点差となりBPを1獲得できて、グレースの勝ち点を上回ります。しかし前半に2PGを決めたヴェロニカ選手は後半途中に入替、10番佐藤選手が蹴ったボールはポストを外れて、勝ち点9のままで終了しました。
アルテミアルカスは後半に3トライを獲得し、15番田坂選手が そのうち2本のコンバージョンを成功し貴重な追加点をもたらし、2位獲得に貢献しました。田坂選手は4試合に出場し、トライ後のキックを8本中7本成功し、大会中のゴール成功率は87%の大活躍を見せました。
同じ日に行われた関西大会は三重パールズ主体のチームが圧勝し関西制覇
関西大会では優勝争いをしていたPEARLSと名古屋レディースが対戦し、PEARLSが84-0と大勝して終わりました。来月3日の全国選手権、会長杯を争う関東と関西の1位同士の決戦は昨年と似たカードになりました(昨年の関西1位も三重パールズ主体のチームでした)。小田原で行われる全国選手権の詳細が小田原市のウェブサイトにあるので紹介⇒「第5回全国女子ラグビーフットボール選手権大会(一般の部)が開催されます」
今回は最終結果に絞って書きましたが、次回はまた試合の観戦記を書く予定です。熊谷に吹く風がゲームに影響を与えますね。女子でも上手くキックを使った攻防が出来るよう、スキルをもっと上げていきたいですね。