遅くなりましたが、17日の試合の観戦記になります。結果から言うと東軍が15トライの猛攻で85-0と大勝しました。公式結果のURLをリンク付けしています。
ポッドの動きとチャンスに反応するコールを徹底してきた東軍のアタック
今回の東軍はアタック時のポッドにフォーカスしてきました。選手がポジションに応じてフィールドに幅広くポジショニングし、3人や4人のユニットを軸に球を素早く動かしてアタックし続けるイメージです。東軍は開始からFWの7番高崎選手、8番永井選手が自陣からラインブレイクして敵陣に入り、そこから外に展開して最初の10分で11番平野選手が3連続トライを奪い流れを掴みました。
西軍もアタックでFWが前に出ようと仕掛けますが、東軍FWのタックルが相手を仰向けに倒す場面もあったり、なかなかチャンスが作れません。東軍は10番山本選手が裏へのキックを上手く使い、敵陣でのプレー時間が多く、余裕を持って攻め続けるような展開でした。前半はその後もキャプテンを務めた小西選手が2トライ、15番鹿尾選手が自陣スクラムからDFを抜き去り65mの独走トライ、2番鈴木選手、12番小林選手がトライを奪って前半を44-0で終えました。
東軍の目標の1つに「意図した攻撃でトライを奪う」というのがありました。これは攻め続けて結果的にトライを奪ったではなく、こういうアタックでDFを崩して最後はこうやってトライを取るというのを全員がイメージを共有して攻める、といった感じでしょうか。その中でチャンスと判断した時に「シャイン」というコールを出して、全員がスイッチを入れるのがありました。試合の合間にも「シャインに反応しよう」と声を掛け合っているのが聞こえました。
後半もメンバーの交代はありましたが、流れは東軍ペース。前半よりもアタックの狙いどころを理解して、意図したトライが増えた印象です。19番一戸選手、13番内海選手、22番大塚選手、WTBに入った7番高崎選手、17番藤本選手らがトライを重ねました。西軍も自陣から何とか継続してアタックするものの、チャンスを作れず。東軍のミスと反則から敵陣22mに入るも得点を奪えず。最後は東軍がG前でスクラムトライを奪い、88-0で終了しました。
日本代表候補が多く集まった選手を上手くまとめた野澤HCと大田尾コーチ
私は縁あって2日間の練習会と大会当日をサポートさせて頂きましたが、選手もスタッフもチャレンジを楽しんでいた様子でした。野澤HCからは「迫力ラグビー」をテーマに「Good to Great,関東から世界へ」「最後の1分まで成長し続ける」といったことを選手に伝えていました。 試合後には観戦していた女子日本代表のスタッフとも意見交換していました。野澤さんのFacebookに大会後のコメントがあったので、一部を載せます。
最後の1分まで成長する、という言葉の通り点差が離れても緩むことなく、力を出し切ってくれた選手達を誇りに思います。
そして、何と言っても相棒の大田尾竜彦!圧倒的な存在感でした。ラグビーの可能性を彼から教えてもらいました。彼が継続的に女子ラグビーに携わってくれるといいなー。プロの仕事を見せつけられましたよ
西軍は主力を担う三重PEARLSの選手を海外遠征で欠くなど、東軍と比べて準備含めて非常に難しかったのかと思います。今年は点差が離れましたが、選手の移動などもあるので来年はもっと激しい対抗戦になるのを期待しています。三重県協会のFacebookにUPされた試合のフォトアルバムのリンクも張りますね⇒こちら。
フランス遠征中のサクラセブンズは強豪相手に厳しい戦い
フランスに遠征しているサクラセブンズは現地で行われている国際大会に参加しているようです。初日の結果が協会の合宿レポートにUPされていました。下記のスコアを見るとワールド7sシリーズのコアチームの強豪国とは力の差がありますね。
日本 10-35 カナダ
日本 0-49 オーストラリア
日本 0-49 フランス
日本 7-24 ロシア
来月上旬には香港で行われるコアチーム昇格決定戦に参戦するサクラセブンズ、組合せも発表されています。この遠征の結果に拘らず、香港では圧勝して優勝して欲しいですね