女子ラグビーのティア1、ティア2を考える

今年も12月になりました。8日から関東女子大会が再開し、15日には高校女子の関東大会もあり、あっという間にクリスマスが来て、年越しですね。

ラグビーW杯が閉幕してもうすぐ1ヶ月ですが、日本代表の活躍のおかげで未だにラグビーの話題が日常的になっているのが嬉しいです。それに引っ張られるように、サクラフィフティーンもスコットランドを破ったニュースが多くのラグビーファンに知られていますね。落ち着いてきたところで、自分なりに女子日本代表の立ち位置というか、男子のようにティア1、ティア2を考えてみました。

女子ラグビーのティア1、ティア2は共に6カ国前後でしょうか

まず先に個人の視点で、ティア1とティア2の国を分けて並べてみました!
☆ティア1☆⇒NZ、イングランド、カナダ、フランス、米国、豪州(?)
☆ティア2☆⇒イタリア、ウェールズ、アイルランド、スペイン、スコットランド、日本

それ以外の香港、カザフスタン、フィジー、サモア、南アフリカ、などは更に下、ティア3というか、ランク外みたいなイメージですかね。

12月2日付けの世界ランキング、上位6カ国の間にもポイントを見ると明確な差があるのがわかります

ティア1の豪州に(?)がついているのは、その五カ国から比べると実力はダウンしている印象です。毎年NZと戦っていますが、競った展開にはならないですし、それ以外の五カ国は春に北米で5カ国対抗の交流戦を行っているみたいです。BlackFernsのサイトを見ると、今年の戦績は5勝1敗。豪州から2勝と、交流戦で3勝1敗だったと思います。上記にあるポイントを見ると、NZとイングランドは90点台、カナダとフランスは80点台、その下3つが78点台なので、男子よりもはっきりとした差はありますね。

7月にサンディエゴで行われたフランスとの試合に16-25で負けましたが、他の強豪国には勝利しているみたいです

イングランドの女子はプレミアシップのプロクラブが女子チームも持っているようですし、15人制の代表選手もセミプロだと前に聞きました。YoutubeでThe Women’s Rugby Showというチャンネルがあり試合の映像を少し見れました。10年後には日本人の選手が海外のチームに所属して・・・というのが1つの理想かもしれません。

ティア2は僅差の争い、ヨーロッパ勢が充実しています

ティア2を見ると、6カ国対抗戦を行っている国々が中心ですが、スペインが入っているのが男子との違いですね。セブンズでも女子はコアチームで戦っているスペイン、サクラセブンズとも毎回接戦になっている印象です。このティア2がティア1に勝つのは大変ですが、今年の6カ国対抗ではイタリアがフランスを破ったり、前々回の2014年のW杯では予選プールでアイルランドがNZに勝利する番狂わせを達成(予選の他の試合の結果により、NZは上位4強に入れず、まさかの5位に終わりました・・・)

5年前の2014年W杯での番狂わせ、現地フランスの観客も大盛り上がり。当時のアイルランドは男子もまだNZに勝利したことがなく、世界を驚かせました。

6カ国対抗に入っていないにも関わらず、最新の世界ランクでアイルランドやスコットランドを上回る女子スペイン代表の強化システムには興味がありますね。お互いセブンズに注力している部分もありますし、参考にすべき点があるかもしれません。そういえば先週末の女子バーバリアンズに日本から南早紀、斎藤聖奈の2人が選ばれて、ウェールズとの試合に後半から出場していましたね。新たな歴史を刻んだ2人のこれからの活躍にも期待です。

なおそれ以下の国については、競技人口だったり、予算も含めた強化システムの差があると感じています。フィジーはセブンズではコアチーム入りしていますが、15人制については2年前の香港でのW杯予選で日本代表と戦い、個人能力は高いものの反則の多さ、DFの悪さが目立ち、アタックで流れを掴んで55-0と大勝しました。

大まかに説明しましたが、来年に向けてはテストマッチをどのタイミングでどこと組めるのかが大事ですね。そして国内での15人制の試合の機会の1つ1つを大事に、経験を積み重ねて欲しいと思います。