久しぶりのブログ更新になります。間が開いてしまいすみません。前回はNZでスーパーラグビー再開でしたが、気づけば第4節まで進んでいますね。ハイライトでも見るのは楽しみです。
W杯予選プール、アイルランド戦は接戦をものに出来ず惜敗
2017年にアイルランドで行われた女子W杯、日本は予選プールの初戦でフランスに大敗し、2戦目のアイルランド戦を迎えました。目標のベスト8進出に向けて、絶対に勝たなければならない試合です。
3年前の試合なので、短めに振り返りますが、前半の開始10分は両チームともチャンスにミスをしてしまい先制できず。レフリングも「んっ?えっ?」というのは正直いくつかありますが、時間が経つにつれて日本ペースに。自陣からのアタックは中盤まで進むと、10番山本実のキックでエリアを前に進めます。FW陣はスクラムでプレッシャーをかけて、9番津久井萌がテンポ良く球を捌いて動かすアタックはアイルランドDFを振り回して、捕まえにいってはハイタックルを繰り返すなど、アイルランド陣でのプレー時間が多くなりました。
その中で先制トライはG前のスクラムを押し込んでのペナルティートライ。その後もG前のスクラムを起点に、BKに展開して15番清水がステップで相手をかわしてインゴールに飛び込み追加のトライ、キックも自ら決めて前半を14-0とリードして折り返し。おそらく試合前に描いていたゲームプランに近い、もしくはスコアを見る限りは予想以上の出来だったのかもしれません。
迎えた後半、アイルランドがハイタックルの繰り返しでシンビンが出て、さらに突き放すチャンスがありました。しかしラインアウトでミスが出てしまい、その後も自陣でのキックを2度続けてチャージされてトライを奪われます。前半、優位に進めていたスクラムもアイルランドがフロントロー3人を交代してからは押される場面も出てきます。その後もアイルランド陣でのプレーは多いものの、細かいエラー、攻め込んで倒れた後に絡まれてノットリリースを取られるなど前半のようなプレーが出来ず。
後半18分の時点で画面左下に後半のAction Areaが表示されましたが、アイルランド陣でのプレー時間は77%と日本がエリアで優位に進めていたのがはっきりわかりました。しかしその後もアタック場面ではエラーが出てしまい、追加点を奪えず。ホームでの声援を受けて勢いに乗ったアイルランドはG前に攻め込むと、シンプルなアタックでミスをせず19フェイズを重ねて逆転のPG。そして終盤は敵陣でのラインアウトから攻め込むと、G前でもFWを中心にフェイズを重ねて34フェイズ目でダメ押しのトライ。前半のリードを後半の試合展開に活かせず、24-14で惜敗。悔しい負けでしたね。
なぜ前半と後半で違う展開になってしまったのか。個人的には格上、いわゆるティア1の国との試合経験が少なく、時間が経過する中でフィジカルもメンタルも少しずつやられてきて、大事な時間帯でミスが目立ちました。男子の日本代表も同じようにW杯でやられた試合が過去にいくつもありました。そしてW杯のホスト国、アイルランドも日本相手に負けられない意地、開き直り、チームの勢いもあったでしょう。
私は現場にいないので実際に戦った選手、スタッフ、そして現地で見ていた観客の考えや振り返りはそれぞれ違うと思います。勝てる試合だった、と簡単には言えません。ただ来年にNZで開催が予定されているW杯では同じような試合展開で勝ちきれるチーム作りをしてくれるのを期待します。W杯のそれ以外の試合についても、Youtubeにあるので最終戦の香港戦などもレビューして、代表の戦いについて考えようと思います(また間が空き過ぎないように・・・)