ブログに書くのが遅くなりましたが、先月22日に行われた関東女子大会OTOWAカップの2試合を簡単に振り返ります。今年の関東女子大会は新型コロナウイルス感染防止のため、無観客で行われています。事前にKOの時間と場所は公表していません。私の知り合い含め、選手の保護者やファンの皆さまには残念な思いをさせていて、申し訳なく思います。さらに感染拡大が進んでいる今の状況ではなかなか難しいですね。
私は今年度も大会の実行委員長として、運営側で関わっていますが、参加チームへの連絡やお願い、実行委員内でも感染防止対策や入場チェックの確認などで毎日のようにメールのやり取りをしています。まずは選手、スタッフが全力で試合に臨める様、運営側がしっかり安全面を整えていければと思います。それとトップリーグや大学の強豪チームでも新型コロナウイルスの感染が確認されてきているので、感染者が出たという万が一に備えておかなければいけないとも思うこのごろです。
第1節は流通経済大学のグランドで行われ、試合結果は既に関東協会HPにアップされていますので、こちらをご確認ください。プレー中の写真は各チームのSNSでアップされていますが、白熱した2試合でした。
第1試合は激しいDFでプレッシャーをかけ続けたRKUグレースが勝利
第1試合はRKUグレースとYOKOHAMA TKM 山九フェニックスの対戦でした。昨年の大会で優勝したRKUグレースは活躍した4年生が卒業したり、怪我人もいたりでリザーブ含めて登録選手は20名。TKMフェニックスは登録メンバーはフルの23人で社会人のメンバーも多く、どちらが勝って予選プールをリードするのか、非常に興味がありました。
先に試合結果を言うと全後半で1トライずつ奪ったRKUグレースがTKMフェニックスの反撃を抑えて12-0で完封勝利。戦略などの詳細には触れませんが、RKUグレースは前半に相手の反則からG前でラインアウトのチャンスを得ると、21分にモールを押し込みトライ。RKUグレースは鍛え上げられたFW陣が接点でファイトしますが、TKMフェニックスはアタックの機会を得ると、テンポ良くボールを左右に振って攻め続けます。双方の激しさは選手同士のぶつかる音も響いてくるようでした。チャンスはあれど得点には繋がらず、TKMフェニックスがトライを狙って敵陣で攻め続けますが、後半36分にRKUのSO大塚選手が相手のパスを狙い済ましてインターセプトし、およそ80mを独走してトライ。
残り少ない時間をしっかり守りきったRKUグレースが力を出し切った試合でした。それに比べるとTKMフェニックスは合同チームで連携不足だったか、攻め続ける中でハンドリングエラーでボールを失う場面が目立ちました。ただ随所で個人の強さや上手さを見せていたので、次の試合でどのような戦いを見せるのか、非常に楽しみです。
第2試合は終始、試合を優位に進めたMorning Bears、チーム埼玉が勝利
そして第2試合は自衛隊体育学校とアルカスクイーン熊谷の合同チーム、Morning Bearsとブレイブルーヴを中心に世田谷レディースと北海道バーバリアンズディアナとの合同チーム、L.B.Sの対戦でした。朝霞と熊谷で朝熊ですかね、2チーム共に日本代表選手が所属していますが、フロントロー可能の選手の人数の関係で登録は21名。対してL.B.Sは北海道ディアナの選手が移動制限のため、不参加となりこちらも登録21名でした。
試合は34-0でMorning Bears(以下、朝熊)が勝利しましたが、内容を見るとL.B.Sが攻守に我慢していた印象です。朝熊が開始からテンポ良く攻めて前半5分に先制トライを奪いますが、その後はL.B.SがDFで粘り、アタックの機会ではボールを上手くワイドに動かして、継続していました。前半は4トライを奪われましたが、後半はアタックでもG前まで攻め込み得点のチャンスを作っていて、朝熊は後半39分に6トライ目を奪いましたが、それまでは互角に近い攻防でした。L.B.Sは昨年のコベルコカップで活躍した大学1年生も出場するなど、非常に若いチームでした。チャレンジする立場だと思いますが、試合を重ねる毎に大きく成長してくれるのをきたしています。朝熊はスキルの高い選手が揃っていますし、何よりキックの蹴れる選手が多いのが特徴です。試合を優位に進める上でエリアの獲得は重要なので、次の日体大との試合ではどんな戦いを見せてくれるか、楽しみです。
そして第2節は6日日曜に行われます。対戦カードは
・RKUグレース VS Artemi-IBU-Stars(横河武蔵野と国際武道大学)
・L.B.S VS 日本体育大学ラグビー部女子
です。試合会場はお伝えできません、申し訳ありません。YoutubeなどでのLIVE配信も考えてはいませんが、チームでそういう試みがあっても良いのかなとは思います。
この大会ではレスリーHCなど日本代表スタッフも視察に訪れていて、試合での活躍が日本代表入りにも繋がるはずです。各チームの選手、スタッフの方々の感染防止の協力に感謝しながら、大会を中止することなく終えられるよう、運営側も協力してONE TEAMで頑張ります。