コロナ禍の女子ラグビー

2021年になって2週間が経ちましたが、ここにきて新型コロナに再び襲われるとは正直、予想してはいませんでした。高校、大学と全国大会を終えられましたが、その後も新型コロナの感染拡大はトップリーグのチームに拡がり、16日に開幕予定だったのが2日前に延期が決定。NHKの昼のニュースで知ったときは思わず声が出ました。

開催予定だった女子ラグビーの大会も各地で中止が相次ぎました・・・

例年だと1月の2週目の3連休に行われる横浜市女子セブンズ大会も中止が発表されました。昨年は福岡レディースや石見智翠館、三重パールズなど全国各地から新人戦のような意味合いで参加していて、今年は大会規模を縮小して行う予定と聞いていましたが、開催が迫るにつれて出場辞退をするチームが多く出てきたそうです。

また1月から開幕予定だった女子ラグビーの関西大会も中止になりました。2つの大会を通じて懸念されたのが宿泊を伴う長距離の移動だそうです。8日に東京都と近隣の3県に緊急事態宣言が出て、県をまたぐ移動の自粛が求められるようになりました。大会を開催するには色々とリスク管理が伴いますが、関西大会の出場予定チームは東は静岡のアザレアセブンから、西は徳島の四国大学まで。こうも範囲が広いと試合会場を決めても、出場にはどうしても宿泊が必要になるので難しいですよね・・・。そんな中、三重パールズがSNSでチーム声明のような動画を乗せていました。この1年、公式戦が行われない中でハードワークを続けてきた選手の想いが伝わってきました。どうやって試合の機会を作るか運営側、大人側が頑張らないといけませんね。

昨年11月から始まった関東大会については、17日から決勝トーナメントが予定されています。もともとは夏ごろから開催に向けて準備を進めていく中で、青森のチームも出場を希望していましたが、所属先や行政の指導もあり、今年度は不参加ということになりました。参加6チームはそれぞれ東京、茨城、埼玉、神奈川、千葉にありますが、試合当日も日帰りできることもあり、チーム関係者に新型コロナの陽性者も出ていないので、今のところ大会は継続して行われます。今は無事に最後まで終えられるよう、関係者の皆様には引き続き感染防止に努めて頂くようお願いしています。

3月に香港で行われるW杯アジア予選に向けて、貴重な15人制の試合機会なので、何とか残りの試合も無事に終えたいですね。

日本代表候補は7人制も15人制も熊谷、勝浦で合宿を行いました

新型コロナの感染拡大が心配されていた1月上旬ですが、サクラセブンズ、サクラフィフティーンの候補選手たちはそれぞれ合宿を行いました。日本協会HPに掲載されている15人制の勝浦合宿のレポートはこちら、国際武道大学の施設を利用して行われました。高校3年生、我孫子高校の木田まこも昨年の熊谷に続き選ばれて頑張っていますね。セブンズも強化拠点の熊谷で行われました。合宿レポートはこちら

それと遠くヨーロッパのチームでプレーする鈴木選手、平野選手、加藤選手はそれぞれ頑張っていますね。イングランドのエクセター・チーフスに所属している加藤選手はチームが選ぶPlayer of the Month(12月のチーム最優秀選手)に選ばれたとか。試合を見ていても、良く走ってプレーに絡んでいると思いますし、成長が楽しみですね。

白の1番で出場した先日の試合は後半途中に退場者を出す苦しい中、31-27で逆転勝利しました

サクラセブンズのほうは昨年までヘッドコーチを務めた稲田さんから、男子セブンズのコーチを務めていたハレ・マキリ氏に代わりました(稲田さんはパフォーマンスマネージャーという役職で引き続きチームに関わるとか)。合宿レポートでもミーティングから合流した様子が掲載されていますね。ウェイン・スミス氏の言葉を引用するなど、選手との関わりはこれからですが、どのような強化を進めるのか楽しみです。

新型コロナの感染拡大の影響で1月は色々と苦節を伴う日々になりそうです。延期された東京五輪への影響も気になりますが、2月にはトップリーグ含めて活動が再開されることを願って、今はそれぞれが出来ることをやりきっていければと思います。ラグビーを止めるな。