女子15人制代表はW杯予選まで残り1か月

9月になりオリパラで暑かった夏も終わりに近づいていますね。五輪を終えたセブンズ代表が一休みしている中、女子15人制日本代表は来月行われるW杯予選に向けて、強化合宿を行いました。HPの合宿レポートはこちらFWのメンバーを中心にここ数年でウエイトトレーニングに励み、しっかりサイズアップしている印象です。海外の強豪を相手にするうえで、接点、コンタクトのファイトで戦える力が身についてきたのかなと思います(実際に戦う機会がないので実感するのが難しいのもありますが・・・)。

釜石市での合宿では日本代表のジャージを着ての試合形式練習も行われています。一般公開もしていましたが、実際に観戦できた方はうらやましいですね。レポートにある写真からそれぞれのチームの顔触れを見ると、紅白戦といったところで、これから来月のW杯予選に向けて、メンバーを固めて成熟度を上げていくのかなと。また岩手県大槌町出身の平野恵里子選手がメディアの取材対応で意気込みを語っていましたFNNのリンクはこちら。またラグビーリパブリックにも記事が掲載されていました、こちら。参加した選手のTwitterなどを見ても、非常に充実した合宿だったと伺えます。

一昨年11月のスコットランド戦から2年近くテストマッチを戦っていませんが、選手個々のサイズアップの努力と、合宿を重ねてきてW杯へ向けての強化は順調に進んでいる印象です。また15人制の試合経験を増やそうと海外に出る選手も増えてきています。昨年は横河の加藤選手、アルカスの鈴木選手が英プレミア、現在はアザレアセブンに所属している平野選手がスペインに渡って活躍していましたが、今年は春に日体大を卒業し横河に加入した小林選手、パールズの山本選手が新たに英プレミアにチャレンジするべく海を渡りました。そして英プレミアは昨日、開幕しました。

英プレミアについて、詳しくは知らないのですが、リーグ戦は長期に渡って行われます。試合映像も登録すればWebで見れるようです(私はまだ未登録です・・・)。日本国内では女子の15人制の公式戦は年間で5,6試合程度ですが、英プレミアは二けた、あわよくば20試合くらい戦うのかな。いずれにせよW杯ベスト8進出に向けて、インターナショナルレベルの選手が10名ほどいるのが条件だと考える中、レスリーHCが海外チームへ移籍するきっかけを作っているようです。思えば男子のエディーさんも2015年のW杯を前に豪州のスーパーラグビーのチームに選手を派遣するきっかけを作っていたと聞いたことがあります。少し前はNZに留学してチャレンジする選手もいましたが、遠いヨーロッパの地で活躍する選手が増えるのは驚きとともに、大きく成長してくれるのを期待せずにはいられません。

なお来月に行われるアジア予選について、未だに会場は発表されていませんが、2日土曜にカザフスタンと7日木曜に香港とそれぞれ戦います。World Rugbyにある世界ランキングでは日本が12位、カザフスタンが15位、香港が18位です。相手の情報も少ない中での戦いになりますが、アジア予選を圧勝して来年NZで行われるW杯に繋げたいですね。ぜひ生観戦したい。

またアジア予選を1位で突破すると予選プールで米国、カナダと戦います。これまでヨーロッパ遠征や豪州遠征を行ってきましたが、北米の強豪2チームとは15人制で試合をしたことがおそらくありません。ベスト8進出に向けて、本大会までに試合する機会を作ることで、相手を知り、より具体的な対策を練れるかと思います。ただレスリーHCはカナダ人ですし、この辺りは協会のマネジメントになるのかもしれませんが、何とか実現させてほしいですね。

大学ラグビーもいよいよ開幕しますが、女子ラグビーも大事なW杯予選に向けて、一層強化に励んでほしいですね。頑張れサクラフィフティーン!