10月に入りました。男子日本代表は合宿中ですが、23日に大分で強豪オーストラリアとテストマッチが行われます。日本協会のHPの発表はこちら。W杯優勝の南アフリカに連勝して絶好調のオーストラリア、ベストメンバーで来るかはわかりませんが、およそ2年ぶりの国内でのテストマッチでジェイミーJAPANがどんな戦いを見せてくれるか楽しみですね。
女子日本代表はウェールズ、スコットランドとのテストマッチが決定
そして女子日本代表サクラフィフティーンの秋の予定も発表されています。スコットランド戦に関する日本協会HPの発表はこちら。また先週の市原での強化合宿のレポートはこちら。試合形式の練習を重ねていて、戦術、ゲームプランの落とし込みも始めているのでしょうか。遠征前に菅平での2回、合わせて14日間の強化合宿も予定されています。この時期に菅平とも思いましたが、来月の遠征の準備であらかじめ肌寒いところで合宿することで、現地での対応力を高める良い準備が出来ると感じました。4日時点で発表されている遠征予定ですが
10月31日(日) 日本から出発
11月7日(日) ウェールズ代表戦(世界ランク11位、KO時間未定)
11月14日(日) スコットランド代表戦(同9位、まだKO時間は日本の深夜1時過ぎ)
※11月20日には男子がスコットランド代表とテストマッチ予定。また帰国日は調整中…
スコットランドについては、先月のW杯予選で格上のスペインに27-22、アイルランドに20-18(World Rugbyの試合経過リンク)とそれぞれ逆転勝利をして、ヨーロッパ2位でW杯最終予選への進出を決めたばかりです。試合映像もフルでYouTubeにあるので、代表候補の選手たちもチェックしているのではないでしょうか。ウェールズについては、今年の春に行われたSix Nations(6か国対抗)で最下位だったようで4月10日にはアイルランドとも戦い、0-45で完敗したとか。前回大会の成績で来年のW杯出場は決めているため、日本代表とのテストマッチは貴重な試合機会と考えているでしょう。帰国日は未決定のため、もしかしたら翌週に別のテストマッチが組めるよう調整しているのかもしれません。ただ個人的にはこの2試合にフォーカスしてよいかと思います(帰国後には関東・関西大会も開催する予定のため)。
またこの2か国で4月24日にテストマッチを行っていて、その時はスコットランドが27-20で勝利しました。実力に大きな差はない分、ウェールズも手ごわい相手ですね。ただ試合映像がこうして見れるのは、大きなアドバンテージだと思います。2か国とも日本より強度が高い相手、その強度に最初から戦えれば試合の流れを掴めると思いますし、接点で受けたり、反則からラインアウトモールで攻め込まれると、後手後手に回り苦しくなると思います。故に国内の強化合宿でゲームプランの落とし込み、遂行力がどれだけ出来るかが大事です。後はイギリスでプレーする山本選手、小林選手、加藤選手の合流もあるかと思いますが、チームのピースとしてしっかりハマれるかどうか。過去の女子日本代表でこういったケースはおそらくないと思いますが、そこはオンラインでのミーティングなど、上手くやってくれると思います。
なので万全の準備をして、世界ランク12位の日本が11位のウェールズ、9位のスコットランドをアウェーで撃破し、世界ランクトップ10入りを果たしたいですね。またスコットランドはウェールズとのテストマッチを分析した上で挑んでくるでしょう。そして翌週20日には男子日本代表もスコットランドでテストマッチが行われます。男女ともに2019年に日本に負けただけに、ホームで揃ってのリベンジを果たすべく、全力で来るでしょう。まさにW杯本番に近いプレッシャー、ここで勝てれば1年後のW杯ベスト8進出が大きく近づくと思います。4日時点で男子は世界ランク10位ですし、先日の東京オリンピックの成績を上回る活躍をサクラフィフティーンには期待しましょう。
女子7人制代表サクラセブンズはドバイ大会に向けて大丈夫か
最後に気になっているのがサクラセブンズの現状、先日の熊谷合宿のスケジュールが発表されていましたが、合宿レポートなどの情報は協会HPで見当たらず。先日の合宿の参加メンバーはこちら。東京五輪の登録メンバーは大谷選手、梶木選手、白子選手、堤選手、永田選手、原選手、平野選手、山中選手の8名。それ以外にも五輪前まで代表の主力メンバーとして活躍した小笹選手、香川選手、また中村選手はプレイングコーチとして参加していたり、春の太陽生命WSSで活躍した高校生や大学1年生など合計21人が選ばれていますね。
男子の15人制、セブンズも合宿をしている中、活動予定が見えない分、出遅れているような印象はありますが、経験値の高いメンバーもいますし、まずは戦いのベースとなるスピードとパワーを継続して強化しないといけないのは変わりません。東京五輪を終えて中国を追いかける立場になりましたが、まずはワールドシリーズ、来年のW杯出場に向けて代表スコッドを決めて、継続して強化していかないといけません。頑張ろう、日本。