女子のW杯開幕まであと10日

9月ももうすぐ終わり10月に入りますね。国内では男子の日本XV(代表ではなくあくまでJAPAN XV)と豪州Aとのシリーズ戦が行われますが、NZでは女子ラグビーのW杯が来月の8日に開幕。日本代表サクラフィフティーンは9日にカナダとの試合を迎えます。その直前にNZ代表BlackFernsとのテストマッチが24日に行われました。

BlackFernsには12-95で完敗、猛攻を止める術がなかった日本

https://youtu.be/2Tk7Kzj6uIg
NZ代表BlackFernsがポーシャ・ウッドマンの7トライなどの猛攻を見せ日本に圧勝

イーデンパークで行われた、女子NZ代表BlackFernsとの初めてのテストマッチ。日本は開始からBlackFernsに巧みなオフロードパスでラインブレイクされると、個々の強さ、スピードを止めきれず、次々にトライを許す展開。正直、南アフリカやアイルランドと違い、個々がシンプルにヒットする強さよりもスキルやアングルチェンジなどでアタックを仕掛けるNZとの相性はあまり良くないだろうと予想していました。上手く戦えたら30点差くらいになるかな、と思っていましたが全く外れてしまいました。NZの迷いないアタックは凄かった。新しく就任した神戸製鋼コベルコスティーラーズでの指導経験もあるウェイン・スミスHCののもと、母国開催のW杯での優勝に向けて、セブンズ組も合流して強さが増し増しした印象です。

日本の選手たちには本当に苦しい時間の多かったテストマッチだったと思いますが、それぞれ学びも多かったでしょう。トーチュウのHPにはCTB古田選手、WTB名倉選手のオンライン会見のコメントが記載さ入れていましたね、こちら。協会HPには試合詳細がこちらに載っています。個人的には活躍が目立ったのはFL齊藤聖奈選手がトライ場面だけでなく、DFで粘り強く球に絡んだりするプレーが多かったですね。それと後半から出てきたPR加藤幸子選手もスクラムでは劣勢でしたが、フィールドでは安定したプレーを見せていました。こういう点差の離れた展開ではリザーブ選手もどんどん出すべきだと思っていますが、SHの津久井萌が出る機会がなかったのは残念を通り越して、意味が分かりません。コンディション不良ではないと思いますが・・・とにかく格上相手には、本当に全力というか、瞬間瞬間で120%を出して挑んでいかないと、どんどんやられて相手のペースにはまってしまいます。このNZとの試合経験が9日のカナダ戦に活きると良いのですが。

W杯開幕に向けて、協会HPにも遠征レポートが上がっています、こちら。予選プールで戦うカナダ、米国、イタリアも日本相手にはフィジカルとセットプレーでプレッシャーをかけてくるので、まずはそこでどれだけファイト出来るか。DFの確認、再構築とATに関してはBlackFernsのを参考に出来るのかもしれませんね。アイルランド戦の時のようにBKでもトライを奪えるチームにならなければ、ベスト8進出は大変厳しいです。残り10日間、チームが成長し続けて、世界を驚かせるような試合を見せて欲しいです。頑張れサクラ、頑張ろう日本!