ラグビーW杯2021は予選プールの2戦目が終了、全部で12試合が行われました。2勝したのはNZ、カナダ、イングランド、そして2敗はスコットランド、日本、南アフリカですね。土曜の米国戦のレポートはRUGBY JAPAN 365のサイトに掲載されていますので、こちらをどうぞ。RWC大会公式サイトの予選プール戦の結果はこちら。まず各プールの勝ち点を整理します。
(カッコ内の数字は勝ち点、±は得失点差)
Pool A 1位NZ(10、+68)、2位豪州(4、-22)、3位ウェールズ(4、-41)、4位スコットランド(2、-5)
Pool B 1位カナダ(10、+46)、2位イタリア(5、+2)、3位米国(5、+1)、4位日本(0、-49)
Pool C 1位イングランド(9、+71)、2位フランス(6、+29)、3位フィジー(4、-61)、4位南アフリカ(1、-39)
日本と同じ2敗でもスコットランド、南アフリカはともに3位のチームとの試合で接戦だったので、7点差以内の負けで勝ち点1が入っています。得失点差は世界ランクで格上のチームと戦った時の結果が大きく影響しているかと思います。前回2017年の時は全チームが予選3試合、トーナメント2試合を戦い順位を決めましたが、今回は予選プールの結果で勝ち点の高い8強が準々決勝トーナメントへ、8強に残れなかったチームは予選敗退で終了となります(詳しくはRWC大会公式サイトのこちら)。なので2戦を終えて勝ち点0の日本がベスト8進出を果たすには、イタリア相手に4トライを奪っての勝ち点5獲得が必要になるのですが、得失点差を考えると非常に厳しいです
例えば、日本がイタリアに24-0で勝ち、米国がカナダに0-24で負けだとすると勝ち点5で3チームが並びますがイタリア(-22)、米国(-23)、日本(-25)という並びで4位扱いになります。日曜に戦うイタリアはもし負けると、準々決勝でNZやイングランドと戦う可能性が出てくるでしょうし、これまでの2試合と同様にに厳しい戦いになります。それでも「最後まで成長し続ける」サクラフィフティーンなので、ベストの試合をしてくれると期待しましょう。
土曜の米国戦の試合映像も前半だけ見ましたが、ハーフタイムのスタッツを見るとテリトリーでは日本が74%、米国が26%でターンオーバーも日本が4回、米国が1回と上回っています。前半の米国はミスも目立ち、明らかに苦しい展開でしたが、それでも5点しか取れなかった。チャンスのラインアウトでもミスが出てしまった。昨年秋のヨーロッパ遠征からの課題ですね。それでもG前ラインアウトからの先制トライなどいい形も見えてきました。イタリア戦も世界を驚かせるようなプレー、そして選手の覚悟を感じさせる試合を見せてくれるでしょう。
SDSはメンバーを入れ替えて、タイでのシリーズ第1戦目に挑みます
そして国内ではサクラセブンズ候補選手(SDS)が日曜に国立でフィジー代表と戦い、見事に43-14で勝利(男子は負けてしまいました)。試合の映像は見れていませんが、フィジー代表はあまり気分が乗っていなかったのかな。もしかしたら主力はW杯メンバーに入っているのかもしれません。それでも平野選手のコメントはチームが自信を持ってるのを感じさせますね。
そしてJRFUのHPに今週末にタイで行われるアジアセブンズシリーズ第1戦に参加する遠征メンバー12名が発表されました、こちら。先日のW杯で活躍したメンバーに加えて、国体でも活躍していたTKMの内海選手、三重PEARLSの末選手、保井選手らが代表メンバー入りしています。一方で外れたのは中村選手、大黒田選手、大竹選手、永田選手ですかね。アジアシリーズは3大会あるので、メンバーの入れ替えも都度あるかもしれません。新しいメンバーが今のサクラセブンズに加わり、どれだけアクセントを加えられるか、楽しみですね。アジアのチーム相手に、常に自分たちのスタイルで戦い続ける。ここに注目しています。
今週末は15人制も7人制も試合が行われるので、極力見れればと思います。そして再来週は国立で日本代表とNZ代表All Blacksとのテストマッチが行われます。頑張ろう日本!頑張れサクラ!!