10月も終わりに近づいてきましたが、今週は明日29日に行われる日本代表とニュージーランド代表All Blacks(ABs)とのテストマッチの話題が毎日のようにありました。日本に到着してすぐにABsの選手がラーメンを食べに行ったTweetが話題になっていましたね。それとABsの選手が千葉県内で小中学生向けにラグビークリニックも行っていました。コラムはこちら。
JSPORTSのコラムでは解説者の村上晃一さんがこのテストマッチに向けた日本代表のコラムを書いています、こちら「オールブラックスからどんなトライを奪うか? みんなで歴史の目撃者になろう」両チームの試合登録メンバーも載っていますが、日本の注目選手はやはり10番山沢拓也選手でしょう。10代の頃から将来は必ず日本代表で活躍すると期待されながら、怪我などのコンディション不良や司令塔というポジションの厳しいセレクションもあり、日本代表で見る機会はこれまで期待されていたほどではありませんでした。ラグビーファンはいよいよ来たかと待ち遠しいのではないでしょうか。
そしてABsは今回も豪華メンバーと言っていいでしょう。以前にコベルコスティーラーズでプレーしたレタリック選手も4番先発出場ですね。バレット3兄弟など遠征不参加の選手もいますが、それでもやはりABs、誰が出ても強力な感じがします。そんなABsに対してもリーチ選手は「勝ちに行く」と宣言していますし、明日の試合がどういう展開になるか。私は日本代表が勝つとは正直思っていませんが、開始15分の攻防、セットピースは見応えがありますし、何より国立には6万人を超える観客が集まる予定。どんな戦いになるか、楽しみしかない。
先週末のアジアセブンズシリーズ2022タイ大会の2日目を振り返る
JRFUのHPにも2日目の結果とHCとキャプテンのコメントが掲載されています、こちら。対戦スコアもありますが、奪ったトライは多くて3トライ。ワールドセブンズシリーズを控え、世界を目指す男女セブンズ日本代表としては、アジアでの大会はしっかり勝ちたいところですが、タイ大会は両チームとも準優勝でした。新たな選手を加えてのシリーズ初戦、優勝を逃したとはいえ、そんなに悲観しなくても良いかなと思いました。準決勝については、男子は11番津岡選手の見事な走りから右手オフロードパスが決まってUAEから先制トライを奪って、逃げ切りました。女子は香港を相手に前半の14点のリードを守り切ったようなスコアですが、内容では素早い守りで香港にアタックの形を作らせず、圧倒していました。
そして決勝戦。香港を相手にキックオフからスタートしますが、香港の素早いアタックを止めれず1分で先制トライを許すとそのあとのレシーブでも上手くいかず、ターンオーバーからあっさり2トライ目を許す展開。その後のアタックではしっかり攻めて、最後は6番福士選手が相手DFとの1対1に勝ってコーナーに飛び込み1トライを返すも、そこからはキックオフでボールを奪われて速攻でトライをされる展開。結局、前半だけで5トライを奪われ勝敗はほぼ決まりました。後半開始からは香港の反則をどんどんクイックで攻めてインゴールに飛び込むも、相手が上手く絡んでノッコン。その後はこのタイ大会で代表デビューの丸尾選手が独走トライを奪うなど、後半は2トライを奪い、香港を上回りました。しかしスコアは19-36と前半の失点が響き完敗。香港は強くて速いランナーもいて、アジアの中でも少しレベルが違いましたが、この香港にしっかり勝つ実力がなければ、ワールドセブンズシリーズでの勝利も難しいですね。
そして女子はライバル中国との決勝戦。先発メンバー7人はチリのチャレンジ大会、南アフリカのW杯に遠征したメンバーが中心。試合開始から攻め込むと、1分過ぎに梶木選手がDFの間を突破して先制トライ。その後も攻守に良い動きを見せて、敵陣でプレッシャーをかけますが、外でゲインを許すと反則、そこからのクイックでランナーに振り切られて同点に追いつかれて前半終了。後半は両チームのエースがチャンスで一気に走り切ってインゴールに飛び込むなど一進一退の攻防。最後は3点差を追いかける中国が残り1分を切ってからの自陣中央スクラムで、日本のタックルを弾くとそこから一気に加速して日本のDFを振り切り逆転のトライ。17-21でトライ数は同数もゴール差で敗れました。日本の失トライはどれも敵陣でのDFから、わずかな隙やミスから中国に独走を許してしまいましたが、内容としては試合のほとんどを敵陣でプレーしていたと思います。そのわずかな隙や反則をなくせれば、次の大会ではさらに良い戦いが出来るかと思います。
次回のシリーズ大会ラウンド2は来月19日、20日に韓国で行われます。そしてラウンド2は翌週にUAEで。女子はさらに12月に入ってワールドセブンズシリーズのドバイ、ケープタウンと4週連続の大会。これ、かなりきついスケジュール。遠征メンバーも14名から増やすかもしれませんね。それでも更なる活躍に期待!!