昨日21日の行われたNZハミルトン大会初日、日本は豪州、フランスに敗れるも三戦目のカナダに17-7で勝利し1勝2敗。得失点差で3位チームの上位に入り、これまで何度も挑んでは成しえなかった8強入りを9年ぶりに果たしました。これまでは予選プールで1試合勝つも得失点差で全体9位扱いというのが何回かありました。3試合ともに見事な戦いぶり、あっぱれ。
私は2戦目のフランス戦をほぼまるまる、3戦目のカナダ戦の後半残り4分ほどを観ましたが、本当に良い戦いでした。具体的にはチームの意図するアタックが見えて、攻守ともによく連携している結果、反則も少なく、マイボールの時間が増えているところです。フランス戦では相手のDF間に走りこんでパスを受ける選手、いわゆる切りにいくプレーが何度もあり、DFをずらして優位な体制になれば、常にオフロードパスからのラインブレイクを狙っていました。故にサポートに走る選手の寄りも早いですね。DFでもランナーに対して内と外の選手で連携し、ラインブレイクされる前から素早くカバーに戻るアクション、簡単に独走を許さず、しつこく食らいついていました。故に失点も減りました。
カナダ戦は5-7とリードされた状態から見ましたが、敵陣に攻め込むと素早く球を動かして、最後は須田選手のキレキレなステップで逆転トライ。その後のキックオフでも再獲得し、残り2分で3トライ目を奪い、リードを広げます。相手のアタックにも慌てず対応し、反則を奪うとスクラムを選択、しっかりボールをキープしてホーンがなってから蹴り出す見事な試合でした。東京五輪の時は負けられないケニア戦をリードして迎えた最後、反則からスクラムを選択して、逃げ切りを図るも、押し込まれて逆転された悔しい試合がありました。今のサクラセブンズは自分たちの戦いがどの相手にも通じる、そんな自信が感じられますね。鈴木HC、平野キャプテン体制になって1年少しでしょうか、本当に鍛え上げられているんだなと感じます。
カップトーナメント初戦はホスト国NZと対戦、
そして22日、早朝に行われたNZとの試合は、12-43で負け。日本の戦いぶりは悪くなかったと思います。アタックでしっかり継続して攻め込む場面もありましたし、前半相手が1人少ない場面でG前まで迫り、スクラムから平野選手が持ち込んでトライも奪いました。後半も自陣でアタックし、相手の反則からクイックで仕掛けると、原選手が中央を抜け出して走り切りました。課題のキックオフも梶木選手が中村選手を1人リフトしたり、それに対応してNZが次は逆サイドに蹴るも小笹選手がタップしてキープ。良い準備、良いパフォーマンスは感じられる戦いでした。後半に交代出場した選手も堂々とした動きで良いパフォーマンスでした。
一方でNZのアタックはやはり強力で止められず、最後は連続トライを許して点差が離れました。アタックでターンオーバーされて、DFが整えられない状況から一気に独走トライされる場面もありました。実力の差は感じる一方、決勝トーナメントに進んでタフな試合の中で、さ良いチャレンジを重ねて欲しいですね。
負けたので11:12から、アイルランドに負けたフランスが相手ですね。今日はこれから全国女子選手権の観戦に行ってきます。鈴鹿の試合は11:30からなので、現地からスマホで見れるかな。サクラセブンズの活躍は今日プレーする選手たちにも刺激になっているでしょう。女子ラグビー、盛り上げていきましょう。