先週末のイタリア戦と韓国セブンズの振り返り

26日土曜の深夜にイタリアで行われたW杯前の最終テストマッチ、日本代表はイタリアを相手に終盤に追い上げるも、逆転を目指した時間帯でのミスが目立ち、21-42で敗れました。日本協会HPにある試合後の日本代表ジェイミーHCと選手らのコメントは、こちら。私は試合開始の時間は寝過ごして起きた時にはハーフタイム、この試合では残念ながら得点機のキックが決まらない場面が目立ちました。また元日本代表SHの田中史朗選手もこの試合についてのレビューをスポーツ報知で書いていて、的確な批評だと感じましたね。
「田中史朗「桜戦記」…終盤の2トライ献上は日本代表として絶対にやってはいけないこと」

日本代表の活動はYoutubeで見れます

上記のYoutubeの動画の最後の姫野キャプテンのコメントにある通り、日本代表内ではW杯をエベレスト登頂に例えて語っているようですね。「下を向かない、くよくよしない、これからてっぺん向かうんだから」みたいな内容です。協会HPの選手コメントを見てもレビューをしっかりして、良いところはそのまま、できなかったところをしっかり修正しよう、みたいなコメントが多いです。

個人的にはW杯に向けたこれまでのテストマッチでは「競った展開の中で、自分たちのラグビーをやり切って勝利する」というのがあまりなかった印象です。花園でのトンガ代表との試合以外は勝てませんでした。この勝てなかった経験というのが、W杯本番でも大きく影響するのかなと感じています。「良い戦いを見せる、終盤まで競る、残り10分で引き離されて負ける」という今年良く見た試合展開にならないよう、まずは初戦のチリ戦に向けて頑張って欲しいですね。

韓国でのアジアシリーズは男女ともに競り勝って優勝

26日と27日に韓国で行われたアジアラグビーセブンズシリーズ、日本代表はともに決勝戦に進み女子は中国相手に14-12、男子は12-10で香港にそれぞれ勝利して、シリーズ初戦を優勝で終えました。大会2日目の試合の様子はYoutubeで見れます女子は後半に追い上げて中国にシンビンが出た最後の1プレーで逆転勝利、男子は逆に前半のリードを後半に粘り強く守り切っての勝利でした。来月のアジア大会、11月のパリ五輪アジア予選に向けて、良いスタートをきったのではないでしょうか。特に女子は主力選手を入れ替えても、ライバル中国に勝利する力を証明してくれました。予選プールでもタイに快勝しましたし、東京五輪後の2年間で強化が着実に結果に結びついている印象です。

男子は予選プールの初戦で中国に22-24と逆転負けのスタートから何とか立て直した印象です。男子についてはアジアで勝つのも簡単ではないなか、とにかく勝利を重ねて結果を出し続ける、そこに注目したいと思います。やはり勝利という結果が自信に繋がりますので。

男子は後半、個々が大きくて強い香港のアタックを粘り強く止め続けて2点差で逃げ切りました

男女ともに9月の中国・杭州で行われるアジア大会でも金メダルを獲得して欲しいですね。フランスW杯の裏で頑張るセブンズ代表、結果を出して注目を集めましょう。

最後に女子日本代表サクラフィフティーンですが、28日から大分で合宿をスタートしました。協会HPでも合宿レポートが公開されています、こちら。招集された選手を見るとFWに三重PEARLSの齊藤聖奈選手やNZオークランドに留学していた永田虹歩選手らが復帰していますね。またスタッフを見ると、バックスコーチとしてダイナボアーズのイーリ・ニコラス氏が入っています。来月のフィジーとのテストマッチに向けて、バックスの強化に期待しています。サクラフィフティーンについては、また近いうちにまとめたいと思います。