女子のWXV2に触れる前にラグビーW杯フランス大会を終えた日本代表が昨日帰国しました。また同じタイミングにYoutubeで公開された「Go With The Brave~Ep21~」、アルゼンチン戦の舞台裏を追ったムービーが最高に面白かった。アルゼンチン戦を見た人には、試合前の練習の様子を見て驚くかもしれません。コメントも見ると楽しいので、ぜひ見てください。改めて本当にこれまでのタフな戦い(もちろん試合以外含めて)、本当にお疲れ様でした。
さて数年前に開催が決まった女子の新たな国際大会「WXV」、いよいよ開幕しますがその第1戦女子イタリア代表戦の女子日本代表試合登録メンバーが発表されました、日本協会HPでこちら。またRUGBY JAPAN 365ではレスリーHCと長田キャプテンのオンライン会見のやりとりが掲載されています、こちら⇒「サクラフィフティーン、イタリア戦メンバー発表」
改めて先発メンバーをポジションごとにコメント。FWはPRに常にハイパフォーマンスで80分戦える加藤選手、鍛えた身体を武器に安定したスクラムでチームを引っ張る佐高選手の2人。HOにはラインアウトのスローイングで見せる公家選手、このフロントロー3人は今の代表でベストに近い顔ぶれだと感じています。この3人が活躍する場面が目立てば、日本はいい流れで戦えると信じています。
LOには昨年のW杯を経験している川村選手、吉村選手。昨年までは主力級の活躍を見せた佐藤優奈、ベテラン櫻井綾乃選手らがコンディション不良の中で、しっかりアピールを見せてきていますし、吉村選手はG前の混戦でトライを奪ってきました。ラインアウトは相手の高さ、プレッシャーをどうしても受けてしまいますが、公家選手のスローイング含めて、大事なセットプレーでの活躍に期待します。FLには齊藤選手、長田キャプテンにNo8永井選手。パフォーマンス、経験ともに豊かな3人は試合の流れを作るアタック、相手の流れを止めるタックル、ジャッカルに期待します。
そしてHBはSH阿部選手、SO大塚選手。昨年のW杯でも先発出場、前回のを含めイタリアの特徴は肌感覚で知っているでしょう。敵陣でプレーしたいイタリアの戦術を困らせるような大塚選手の強みのキック、敵陣に入れば阿部選手の強みの素早いテンポの球捌きでサクラを前に進めて欲しいですね。このゲームメイクにかかわる2人にはどんな状況でも強気にプレーしてほしいと思います。
そして攻守に走り回るBK陣はCTBに小林選手と古田選手のベストコンビ。WTBは貴重なレフティーの今釘選手に国内のフィジー戦で活躍した松村選手、そしてFBは今年テストマッチに出場し続けて成長著しい西村選手です。今年の日本代表は安藤選手、弘津選手ら若い選手が良いパフォーマンスを見せていますが、この先発メンバーは攻守にバランスの良いメンバー構成だと感じています。特にBK3の3人はどれもキックを上手く使える選手ですね。リベンジを狙うイタリアをどんどん自陣に押し込んで、敵陣ではワイドに攻めていきたいですね。
上記のレスリーHCのオンライン会見でもメンバーの何人かについて触れていますね。コメント内容については「何を言っているのかちょっと解りかねるな」という疑問もいくつかありますが、そこは触れず(苦笑) ただ昨年のW杯までは強化を図る中でテストマッチの機会、代表の招集期間などで苦労することもあったかもしれません。いよいよ始まるWXV含めてこれまで国内外での合宿を重ねてチーム作りを進めて、テストマッチでは勝利を積み重ねるなど、良い準備が出来ていると思われます。リザーブの8名含めた試合出場に向けてのセレクションも大変でしょうが、チーム内で良い競争があるのは良いことです。W杯を戦っていた男子の代表チームの活躍も良い影響を与えていますね。
最後に相手のイタリアについては世界ランク8位ですが、9位スコットランド、10位日本とのポイント差は1.50少し。日本に連敗する訳にはいかないと最初から強気でプレーしてくると思います。前回と同様、自陣からキックを蹴らずに、シンプルに身体を当てて日本のDFを痛めるようなアタックを仕掛けるかもしれません。日本はアタックでボールを大きく動かして、イタリアを疲れさせて、自分たちの土俵に引きずり込みたい。セットプレー、特にラインアウトでしっかりアタックの起点を作れるか。前回の試合からどれだけ修正したパフォーマンスを見せられるかが楽しみです。
WXV2でイタリア、サモア、スコットランドと3週続きのテストマッチ、どれも国内より高い、激しい強度での試合になります。良い準備、ベストパフォーマンスで80分の最後まで勝負する戦いを期待。頑張れサクラ15!!