週末はW杯の準決勝、サクラ15が戦うサモアは予想よりも強敵かも

今週は月曜の早朝に行われたW杯の準々決勝、開催国フランスと前回王者の南アフリカの激戦から始まりましたが、あっという間に金曜になり、土曜の未明にはさっそく準決勝のアルゼンチンとNZの試合が行われます。これまでの戦いを見るとやはりNZ優位に感じますが、アルゼンチンがどの局面でNZを上回るプレーを見せられるかに注目ですね。

月曜の未明に行われた仏と南アの前半はトライの奪い合いに大興奮でした

前回のブログのあとに行われた負けたチームはW杯が終わる準々決勝、フランスと南アフリカも本当に激戦でした。拮抗した展開になるかと思いきや、開始10分でお互いがトライを奪い合い、前半だけで3トライずつ奪い合う殴り合いのような試合展開に大興奮でした。最後は1点差で南アフリカが勝利しましたが、振り返れば前半のコルビ選手のキックチャージが一番の注目だったかもしれませんね。

試合を見ているラグビーファンの誰もが驚いたであろうキックチャージ、ワイヤーカメラからで見るコルビ選手の一連の流れに注目

そして日曜の未明に行われるもう1試合は、前回大会の決勝と同じ組み合わせ。イングランドと南アフリカになりました。これも準々決勝の戦いから南アフリカ優位に感じていますが、イングランドが前回の雪辱を狙ってアップセットを狙ってくるでしょうし、お互いフィジカルバトルを仕掛ける中で、どこで上回ってプレッシャーをかけられるか。お互いキックを有効に使って勝ち上がってきたので、エリア中盤でのキックの攻防に注目ですね。

サクラ15は土曜の23時から負けられないWXV2のサモア戦、戦略が大事

WXV2は初戦を終えてランク上位の国が勝ちましたが、得失点差が少なく接戦模様

日本女子代表サクラフィフティーンは初戦のイタリアを相手に15-28で負け。試合映像はハイライドでしか見れていませんが、最後にリザーブから出場した選手を中心に外に展開して3トライ目を奪ったのは大きいですね。昨年のW杯では1トライしか奪えずに8-21で負けました。同じ13点差での負けですが、目指しているアタッキングラグビーが形になり、チームの中で自信を持ってアタック出来ているのだと思います。

サモアは初戦の強豪アメリカを相手に4トライを奪い、26-36で負け

対戦するサモアですが、チームスコッドの中には日本でプレーした選手が何人か。私も最近知りましたが、2017年に私が監督をしていた千葉ペガサスで秋の2大会でプレーしたHasting Leiataua選手も加わっていました。当時はSOのポジションに入り、キックオフやアタックの場面でしっかり活躍してくれました。WXVの公式サイトで試合登録メンバーが発表されていますが、日本との試合でも12番で先発出場予定です。

初戦の米国戦のハイライトを見る限り、注意しなければいけないのは1stフェイズのアタック。前半奪った2トライはスクラムからBKがラインブレイクしてトライを奪っていました。米国を相手にスクラムを押し込んでいるように見えますし、この試合でも日本のFWがセットプレーで互角に戦えるかが勝敗のカギになりそうです。一方で大きい選手も多い中、ラインブレイクされたとのDFの戻りは遅い。日本としては対策は男子と同様かもしれません。自陣でのプレーをなるべく避けて、SHやSOのキックでサモアの選手を下げつつ、マイボールのアタックで前に出れるか。キックチェイスと外のスペースに展開する判断、精度が大事です。

サクラは初戦と先発メンバーが何人か入れ替わっていますが、リザーブ選手含めてサモアを相手にどう戦って勝つかというイメージは出来ているはず。今年はどのテストマッチでも自分たちの目指すラグビーをやり切る自信を感じられます。サモアは世界ランク15位、お互い調子を上げてきている中で、何とか4トライを奪ってBP付きの勝利を勝ち取ってほしいです。