今日の未明から朝にかけて行われたLA大会3日目、女子日本代表サクラセブンズはスペインに14-12で競り勝つと、9位決定戦ではイギリスにリードを許すもチームを引っ張ってきたキャプテン平野選手が3連続トライを奪って24-17と見事な逆転勝利を見せてくれました。
朝6時頃に行われたイギリス戦は後半の途中までLIVE観戦していました。最初のキックオフでターンオーバーしての1stアタックを継続し、先週から縦に走り込むラインブレイク連発、絶好調の三枝選手が先制トライ。次のキックオフでもターンオーバーして攻め続けるなど素晴らしい入りでしたが、イギリスも徐々にアタックからリズムを掴むと、追いかけた平野選手がタックルに入った際に手がボールに当たるアンラッキーなノッコンでシンビンに。ここから前半のうちに逆転されたものの、6人でイギリスのアタックを我慢して止め続けるなど、これまでの戦いでの課題を修正して、仕上げてきた力を見せつけてくれました。
追いかける後半もシンビンが出て6人のイギリスのアタックを止めきれずに追加のトライを奪われる厳しい状況でしたが、そこからアタックを仕掛け続けてG前のラックからショートサイドに走り込んで追撃のトライ、マイボールスクラムから一気に走り抜けて同点につながるトライ、さらにラストプレーで攻め続けて逆転トライを奪っての勝利。大会最終日の後半に何度もインゴールまで走り切る平野選手のフィットネス、勝負強さにはあっぱれです。
日本協会HPにある大会後の選手コメントは、こちら。今年のシリーズは全8大会あり、5大会を終了。昨年のセブンズシリーズを過去最高の成績で戦い抜いたチームに新たな選手も加わり、パリ五輪に向けてチーム作りを進めてきました。ほかの国の強化も進み、なかなか大会上位を狙う8強入りを果たせずに来ましたが、今回9位で終えたことは4月の第1週に行われる香港大会に向けて良いですね。予選プールの組合せはカナダ、米国、スペインと同じになり、日本にとっては相性の良い相手だと思います(今大会は不調で11位になったフィジーと別で良かった)。この1か月でさらに鍛え上げて予選プールで2勝出来たらあっぱれですね。
最後に現在のシリーズ総合順位は、大会公式HPで見れます。12位スペインが勝ち点13、11位日本が16、そして今回6位と躍進した南アフリカが18と続き、9位のブラジルは28。これまでのシリーズでは全ての大会でブラジルより順位が下で、4月の香港では下位のスペインに勝って8強入りを果たせばシリーズポイントで差を拡げるチャンスです。もちろん相手のスペインも残留を目指す上で、日本がターゲットになるでしょう。頑張れ日本、頑張れサクラ!