太陽生命WSS花園大会、総合ポイント争いが注目されました

昨日26日は花園ラグビー場で行われた太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024第4戦花園大会を観に行ってきました。1試合目の途中から決勝までほぼ全ての試合を観れました。2日間天気に恵まれて、出場した選手は疲れもあって厳しい2日目だったと思いますが、勝利を目指して熱い戦いが続き、スタンドで応援しているファンの方々の多くが満足だったと思います。

総合優勝は3大会で優勝したながと、花園でも素晴らしいパフォーマンスでした

花園大会を制したながとブルーエンジェルス、予選から決勝までの6試合全てで4トライ以上奪い、相手のトライは1本以下に抑え、盤石の強さを見せていたと思います。サクラセブンズに多くの選手を派遣している一方で、登録メンバーの中に外国人選手が多いのもあって、色々な見方があるのは事実かもしれません。それでもフィールドでは選手それぞれが強く連携し、日本人選手と外国人選手共にチーム一丸となって献身的にプレーしているのが印象的でした。決勝戦後にインタビューを受けた藤崎選手も涙を流しながらコメントしていましたね。年間MVPの受賞、おめでとうございます。

8強入りを果たした日本経済大学は得失点差により最下位で降格に

そしてもう1つの注目は降格争い。これまで厳しい戦いが続いていた日本経済大学女子ラグビー部AMATERUSは予選プールの初戦で東京山九フェニックスを26-7で破る番狂わせを見せ、1勝2敗で3チームが並びましたが、自衛隊体育学校PTSを得失点差で1上回って全体8位で念願の8強入りを果たしました。

この予選プールの結果を受けて総合ポイント争いでは花園大会でAMATERUSの6ポイント以上が確定、横河武蔵野Artemi-Starsと並ぶ可能性が出てきました。もし並んだ場合はどうなるのかが気になり、協会HPの大会概要を見て総得失点差で上位を決めるのを確認しました。それでもこれまでの3大会での総得失点はわからないので、スタンドで観ながらもやもやしていました。そして花園大会も残り6試合になり、アルテミは主力選手の代表派遣や怪我人の影響で厳しい戦いが続き花園大会は12位で総合ポイントは10で終了。AMATERUSはフェニックスとの7位決定戦に勝てば総合ポイントは11になり逆転でコアチーム残留が決まる状況になりました。

そんな7位決定戦の詳細は、こちら。AMATERUSが前半で2トライを先行しリードする中、追いかけるフェニックスは終盤に昨年までAMATERUSでプレーしていたOGのサバナ・ボッドマンがライン際でタックラーを振りほどいて自陣からインゴールまで走り切り5点差に追い上げて後半。お互い交代で元気な選手を投入する中、2日連続で負けられないフェニックスは尾崎選手のトライ、大黒田選手のキックで14-12と逆転すると、石田選手が追加のトライを決め19-12で勝利して終了。フェニックスは花園大会で優勝すれば総合優勝でしたが、こちらも主力選手の代表派遣やコンディション不良もあり、最後に勝利して7位で終えました。

今年はおよそ2か月弱のシリーズ期間の中で日本代表の活動もあり、選手派遣によるチームへの影響は大小あったと思いますし、大会毎に上位チームは変わりました。一方で最初の3大会は下位4チームの顔触れが同じなど、上位と下位との差は少し開いていたかなと。それでもこうして総合順位を見ると昨年に続き総合優勝したながとブルーエンジェルスは高い得点力以上に、失点を抑える粘り強い守りがライバルチームの追撃を振り切った要因だったのだと感じました。