アジアセブンズシリーズ2024に向けて

まず今日3日未明に行われたパリパラリンピックの車いすラグビー決勝、日本は米国を破って念願の金メダルを獲得、本当におめでとうございます。第1ピリオドを終えて米国にリードを許した時はどうなるか心配でしたが、試合が進むにつれて日本のハードなDFが米国のパスミスを誘うなど試合の流れを掴むと、終盤に連続得点を奪ってリードを広げて48-41と圧勝。日本らしい戦い、ほかの競技でも参考にできますね。車いすラグビー、選手のフィジカルの差はないというか、感じさせないのが面白い。

https://twitter.com/JWRF2020/status/1830680750427111475

今週末からアジアセブンズシリーズが開幕します。今年は韓国、中国、タイの3大会が行われ、男女ともに8か国のトーナメントになります。Asia RugbyのWebsiteによると、昨年の成績をもとに予選プールの組み合わせも決まっているみたいです、こちら

https://twitter.com/asiarugby/status/1830934706470228082

男子は日本と同組なのは、中国、マレーシア、そして昨年の下部トーナメントで優勝して昇格したタイ。女子はタイ、カザフスタン、そして男子のタイと同様に昇格したUAE。女子はUAEと試合した経験はほとんどない気がします(過去にアジア大会で経験しているかもですが)。男女ともに新たなHCを迎えて、短い準備期間での大会となりますが出場する選手はしっかりアピールして欲しいですね。アジアでは常に優勝争いをしなければいけません。特に女子はパリ五輪で日本を上回る6位入賞を果たしたライバル中国もいます。

弘前合宿のレポートから拝借、兼松HCの新体制がスタートしてどんな戦いを見せるか

女子はパリ五輪の大会登録メンバー以外から選出

日本協会のHPで今回の韓国遠征のメンバーが発表されました、こちら事前の合宿からパリ五輪のメンバーは外れていておそらくこの韓国大会、そして21-22日の中国大会はこのメンバーを中心に戦うのではないでしょうか。6月にフランスで行われた世界学生選手権で優勝したメンバーから、キャプテンを務めた高橋選手(日体大3年)、大橋選手(ナナイロプリズム福岡)ら5名、今年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズでも活躍した藤崎選手(ながとBA)、迫田選手(ナナイロプリズム福岡)、岡元選手(東京山九フェニックス)、ワールドセブンズシリーズ出場経験のある吉野選手(ナナイロプリズム福岡)らが入りました。

世界学生選手権を制した若きサクラメンバー、アジアでも堂々と戦ってほしいですね

またパリ五輪ではバックアップメンバーから出場した辻崎選手(ながとBA)がメンバー入りしています。JUST RUGBYの記事でも紹介されていました ⇒ 「辻崎由希乃[サクラセブンズ]◎道の途中が記憶の真ん中。」きっと韓国大会でも鋭い走りで活躍してくれると思います。それにしてもメンバーが大きく変わり、それぞれがどんなポジションで出場するのか。特にFWのメンバーが読めないので、初戦の先発メンバーの顔触れが楽しみですね。

弘前合宿では地元の子供たちと交流した女子、後半に辻崎選手のインタビューがあります

パリ五輪を戦ったメンバー、特に主力のメンバーは東京五輪の前から4,5年ほど代表中心に活動してきて国際経験を重ねてきました。パリ五輪から帰国して何人かは先日の国体ブロック大会で地域の代表として戦っていましたし、代表から引退を表明している選手もいますが、8月9月は代表を離れてしっかりリフレッシュし、また10月から代表活動に戻るのではないでしょうか。それに加えて主力として活躍してきたものの、怪我などの理由で代表から外れていた須田選手(追手門学院VENUS)や永田選手(ナナイロプリズム福岡)にも個人的には期待しています。