日本協会のHPで9月1日に7日土曜からイタリア、南アフリカへの遠征に参加する女子日本代表サクラフィフティーンのメンバー32名が発表されました、こちら。先月の米国代表とのテストマッチに向けたメンバーが中心の中、デベロップメント・スコッドという形でパリ五輪に出場した松田凜日、水谷咲良の2名が選ばれました。
2022年のニュージーランドW杯にも出場した松田選手はパリ五輪の後にも「来年のイングランドW杯出場を目指す」というコメントを見たので、コンディションに問題なければ呼ばれるだろうなと思っていましたが、水谷選手の招集はちょっと予想外でした。松田選手はBKですが、水谷選手はセブンズではFWで出場していますし、15人制ではおそらくFLでのプレーを考えていると思います。
今の日本のアタックではFLの2人は大外のWTBに近いポジショニングをするので、水谷選手がセブンズで見せる思いっきりの良いランは期待したくなります。一方で米国との2試合ではジャッカルに長けた長田キャプテン、LOも出来て高さのある川村選手の2人がFLで先発フル出場し、良いプレーを見せていました。またFLでは向來選手も活躍していて、21歳ですでに15キャップを獲得しています。FL、No8のポジションを務める選手が固まってきた中での、フレッシュな水谷選手の招集は刺激というか、ポジション争いを狙っているのかもしれませんね。
また得点力不足が課題になっている日本にとっては、スピードもフィジカルもある松田選手の招集は代表選手の中からも期待されていると思います。22歳で9キャップを持つ松田選手は2022年のW杯前はどのポジションで出場させるのがベストか考えるくらいすでに主力選手という扱いでした。今の日本代表のBK3で出場している今釘選手、松村選手、西村選手はみなキックスキルに長けていますが、ここに松田選手が加わることで松田選手を大外のWTBに固定し、ほかの2人がダブルFBみたいなポジションを取るのも面白いのかなと。また外側のCTBに入る可能性もありますね。
改めて今回の遠征メンバーの顔触れを見ると、キャップ数が20を超える選手が13名。大学の頃から日本代表に選ばれてテストマッチに出場している選手が着実に経験を重ねてきています。PEARLSの齊藤聖奈選手は最多キャップ44を持ち、この秋のテストマッチでも活躍すると、来年は日本の女子で初の50キャップの達成が見えてきますね。また年齢が一番下なのはWTB松村選手(19歳)で、大学生は向來選手、峯選手、弘津選手、松村選手の4名で年代のカテゴリーでいえば20歳の水谷選手も入ります。
WXV2の開幕を前に14日土曜、日本時間21時から世界ランク9位のイタリア代表とのテストマッチが行われます。海外遠征は10月12日まで1か月を超える長期になりますが、遠征の中でレベルアップして強い日本女子を見せてほしいですね。頑張れサクラフィフティーン!!