このブログは年内で終えますが、残り1か月半は更新頑張ります。本日15日に熊谷ラグビー場Aグランドで行われた全国大会初日。さすがに全試合は見れませんでしたが、準決勝進出をかけた4試合を中心に書きます。先に結果を話すと明日の準決勝のカードは追手門学院VS関東学院六浦、京都成章VS福岡RFCになりました。日本協会HPにある試合結果のリストはこちら。
準々決勝は全て完封勝利という驚き、やはり勝ち上がるにはDF大事
まず改めて試合結果を見たら驚いたので、全試合のスコアを載せます。
追手門学院 14-0 佐賀工業
関東学院六浦 31-0 四日市メリノール
京都成章 36-0 石見智翠館(島根)
福岡RFC 22-0 麗澤(千葉)
男子の花園でも熱戦が続く準々決勝が一番面白いと聞いたことはありますが、今年の全国U18女子セブンズは勝者チームが実力を見せつけたような結果になりましたね。男子と比べると女子は選手の体格やスピードの差が大きくない中で、接点のバトルで求められるフィジカルや唖然後半の14分間で走り勝つフィットネス、それに交代選手も含めた試合メンバーの総合力で上回ることが勝敗に影響します(当たり前ですが)。
そこから見ると追手門学院は佐賀工業を相手に接点では相手のキャリアーに対してボールにしつこく絡みにいく場面が目立ちました。またタックル後も素早く起き上がって7人体制のDFラインを敷いていて、素晴らしいDFでした。14-0というスコア以上に、追手門学院がゲームを優位に進めて佐賀工業は終盤までトライチャンスを作れなかったですね。
次の試合は序盤にメリノールが攻めこんで、六浦はプレッシャーを受けていたと思います。それでも前半5分過ぎに自陣Gに近い中央スクラムからアタックし、外の1対1からオフロードで繋いで抜け出すとそのまま走り切り80m近くの独走トライ。そこからさらに前半7分、後半1分、4分と連続トライを奪って勝負を決めました。最後は山本キャプテンが目の前のDFの頭を超すショートパントを自らキャッチして40m近くを走り切りトライ、見事な個人技でした。また奪った5トライ全てが違う選手ということもあり、タレントある選手が揃っていますね。
4試合目の麗澤と福岡の試合は前半1分に福岡が先制トライ。その後も福岡が敵陣でアタックし、麗澤は粘り強いDFが続き5点差でハーフタイム。そこから勝負の後半で1分、3分と福岡が良い形で連続トライを奪ったのが大きかったです。ここでいう良い形というのはあまり時間をかけず、相手に良いDFをさせずにトライを奪うという意味で、例えばターンオーバーしてのアタックで一気にトライするなど、ゲームの流れに大きく影響を与えるような意味です。福岡のアタックは素早いというよりはじっくりDFのミスを探すようでした。6番の大内田選手を中心に左右に大きく展開して攻めてキャリアーは捕まっても簡単には倒れず、結果目立ったミスなく攻め疲れもなかったと思います。横綱相撲というか、プレーに余裕を感じましたね。
トーナメントを勝ち上がる上では、接戦の状況の中で得点に繋げられる個々の強みが必要になるときもありますが、失点に繋がるようなミスをしないタフなDFも必要です。今日の準々決勝では4試合全てが完封勝利というのを見ると、勝ち上がったチームはDF時のルールや決め事がしっかり決まっているのかもしれません。あとはチームDFにフォーカスした練習が出来る(それが出来るくらいの選手数がいる)んでしょうね。明日のDay2は順位ごとに分かれてのトーナメントになるので接戦が増えるでしょう。全ては見れませんが、楽しみです。
今日のプレーを見ると、明日の準決勝はどれも接戦になりそう。追手門学院を除く3チームは4月のサニックスユースで戦っていますね。いまサニックスユースの大会HPを見たら、初日の予選プールでは六浦7-5福岡、2日目の決勝では成章10-7六浦、決勝で福岡17-7成章と、じゃんけんみたいな勝敗に。明日の準決勝は春に負けた成章が福岡へのリベンジを狙う形で熱い試合になりますね。そして六浦はどこからでもトライを狙えるチームですが、追手門学院はしつこいDFが出来るチームです。年末の花園での東西対抗戦もありますが、所属チームで戦う高校ラストの1日、ほかの順位トーナメントも含めて、ベストプレーを見せてほしいですね。