タイトルの通り、サクラセブンズは海外の強豪チームを相手に勝利を目指しましたが、5戦全敗の12位に終わりました。残念、世界の強豪との差を埋められず。協会HPの2日目の試合結果の報告はこちら。
5戦全敗も試合を重ねる毎に点差が縮まった2日間
まずは予選とチャレンジトロフィーの結果をおさらい。
予選プール
第1戦 VSニュージーランド 0-43
第2戦 VSフランス 19-33
第3戦 VSロシア 21-28
チャレンジトロフィー
1回戦 VSフィジー 17-28
11位決定縁 VS中国 0-7
5試合で奪った得点は57点(9T6G)、失点は139点(21T17G)。初戦のNZ戦は7トライを奪われる完敗も、その後の試合は3つ続けて3トライを奪うアタックを見せましたが、相手には更にトライを奪われてしまい勝利を奪えず。最終戦の中国戦は先制を許すとそこからお互いトライを奪えずに完封負け。
試合映像は見れていませんが、現地で応援した方の話では敵陣でアタックから、ボールを奪われた後で相手に一気に走られてトライを奪われる場面が目立ったそうです。相手に独走トライを許してしまい、結果そのあとのコンバージョンも8割以上決められてしまいました。これで勝つのはやはり難しい。前回のブログでも触れましたが、いかに相手を3トライ以下に抑えるDFをできるかが重要です。厳しい言い方をすれば、これが出来なければメダルどころか8強にも入れません。
前半のリードを守りきれずに惜敗も、高校生の松田選手がシリーズデビューの大会でチームを引っ張る活躍
気になったのはリードして折り返したロシア戦、フィジー戦。後半の早いうちに同点に追いつかれて、逆転を許してしまいました。フィジー戦は後半はキックオフで相手にボールを持っていかれたそうです。海外の強豪と比べるとサイズ、フィジカルに劣る日本は以前からキックオフが課題、2016年のリオ五輪でも同様にやられる場面が多かったです。リオ五輪からある課題を解決できず、あっという間に東京五輪まで500日を切っている状況。怪我人が多いのも原因の1つかもしれませんが、フォローできるほど選手層は厚くないかもしれません。
そんな中、今回の北九州大会で活躍の目立った若手選手が高校3年生の松田凜日選手。ユースアカデミーだった中学生の頃から期待されていて、高校生になりSDS合宿など継続して召集されて鍛え上げられて、昨年12月に18歳になり代表デビュー。先日の香港大会からの僅かの期間で成長したプレーを見せてロシア戦では2トライを奪いました。お父さん譲りの大きなステップと力強い走りを見せて、世界のシニアレベルでも通用していたと思います。
いい部分を伸ばして、悪い部分を改善する。当たり前のことに聞こえますが、それが海外の強豪相手になかなか形に現れないのが今のサクラセブンズの実力かもしれません。東京五輪に向けて、どのように強化を進める計画なのかわかりません。そして来週からは太陽生命WSS2019が秋田で始まります。
今年の太陽生命WSSはいま代表に選ばれていない選手たちにはアピールする絶好のチャンス。優勝争いも気になりますが、スケールの大きなプレーを見せたり、高いスキルを発揮して、代表争いに加わる選手が出てくるのを期待しています!