太陽生命WSS秋田大会、予選から波乱と激戦が続きました

今日は家で朝からネット観戦、予選18試合を全て見ることが出来ました。各予選プール毎に振り返ってみます。
協会HPにUPされた1日目の結果はこちら

協会HPのリンク先にあった予選毎の勝敗と得失点表も載せてみました

プールA:昨年王者の日体大が3戦全敗、得失点差でアルカスが1位通過

昨日のブログでは、予選1試合目はフェニックスと日体大の勝利を予想していましたが、結果はアルカスとフェニックスが15-15の引き分け、日体大は横河武蔵野に7-17で負け。その後の試合では得失点差争いもあり、各チーム毎に力のぶつかり合いが見れました。その中で経験値の高かったアルカスがフェニックスを得失点差で上回り1位通過、日体大はプレッシャーを受けた中で攻守に小さなミスが目立ち3敗。横河武蔵野はその後の2試合で日体大戦のパフォーマンスを上回れずに、DFが乱れて40失点。結果的に全体9位でカップ戦進出を惜しくも逃しました。

このプールで活躍が目立ったのはアルカスの阿部、フェニックスの原の2人。共にサイズは小さいですが、キレキレのステップ、相手を振り切るスピードでチームの勢いを作るトライを生み出していました。阿部は大事な2試合目の横河戦でハットトリック、原は勝負どころでトライを奪うなど予選3試合で6Tの大活躍でした。アルカスは本間も良かったですね、外でボールを貰うと良い判断で仕掛けていました。明日もこの2チームが勝ちあがってほしいですね。

日体大は新人2人が加わりましたが昨年の4年生が抜けた穴はやはり大きかったですね。去年のチームほど攻守に連携が取れず、日体大らしいチーム全体が連動するような動きがあまり見られなかったです。しかし試合を重ねる毎に良くなって、アルカス戦は前半ノータイムでG前からアタックを継続して追撃のトライを奪うなど、途中まで互角の戦いを見せ予選で1番成長したチームかも知れません。そして横河は1試合目にベストゲームをしたあと、強豪2チームを相手に自分たちの流れを作れずに敗れてしまいました。怪我人が出たのも気になりますが、明日はチャレンジトロフィーの決勝で再び戦ってほしいですね。

プールB:パールズが充実した戦いを見せ3勝、PTSはカップ戦進出

昨日のブログでは、予選1試合目はながととパールズがPTS相手に接戦をものにして勝利を予想していましたが、結果はながとがディアナに26-19、パールズは41-0と圧勝しました。その後の試合でも死のプールの予想通り白熱した試合が続き、3試合目は2試合共に後半途中まで勝敗がわからない展開でした。それでも三重パールズはリードを許すことなく3勝、外国人選手もオンザピッチは3人まで可能ですが、2人で日本人中心にゲームを進める時間が多かったですね。高い得点力が目立ちますが、実はDFが堅い。しっかりタックルして簡単に抜かせない、BDでのファイト、ジャッカルなど高い判断力が目立ち、明日も優勝候補で間違いないです。

ながとは3試合目のパールズ戦、それまでの2試合と比べてスイッチを入れたかのような激しいファイトを見せました。こちらはNZ勢がゲームを引っ張っていますね。タイシャが3試合全てでトライを奪う活躍、フェニックスで2年プレーした後、ながとに移籍して2年目ですが太陽生命WSS注目のトライゲッターになりました(日本に来た当時から知っているので嬉しいです)。そしてPTS、初戦は堅さもありパールズから洗礼を受けたような感じでしたが、3試合目のディアナ戦は攻守にタフに粘り強く戦うスタイルを見せて、後半に突き放して初の1勝を獲得、得失点差で横河を7点上回り全体8位でカップ戦進出を決めました。

これは2年前の太陽生命WSS裾野御殿場大会、2日目のフェニックスとペガサスの試合後に両チームで。前列真ん中でペガサスの選手に挟まれて笑っているのがタイシャです。

パールズは今大会ですでにチームとしての完成度が高いと感じましたが、ディアナも他の2チームもまだまだ荒削りというか、これからもっと自分たちのスタイルを築き上げて強くなりそうな感じです。PTSはキャプテンの石井、ユースアカデミー出身の梶木が今大会は登録外。明日の試合ではそれぞれ爆発的な成長を見せる可能性もあり、楽しみですね。

プールC:TKMが安定の3戦全勝、GRACEはエースが活躍し2位に

昨日のブログでは、予選1試合目はTKMとGRACEの勝利を予想していましたが、結果は予想そのままにTKMが5トライ奪ってチャレンジに29-14と快勝、GRACEは追手門に19-10と1トライ差で上回り勝利しました。他のプールと比べるとTKM以外は日本人のみの3チームが集まり、どのチームも全員がひたむきに動いてボールを繋ぐようなアタックを見せていました。そんな中でTKMはチームとしての完成度が高く、3試合とも危なげなく勝利していました。失点も初戦のチャレンジ戦の2トライのみでGRACE、追手門相手に完封勝利するなど充実しています。新加入の日体大の卒業生、新原もチームの動きに適応してキックにランに活躍していました。

追手門、GRACEは共に良いラグビーを見せていました。アタックでは追手門の高木、GRACEの内海、鹿尾のキープレーヤーの活躍が目立ちましたね。TKM戦では相手に研究されていたというか、強みを出させて貰えなかったような感じです。チャレンジ、3試合とも厳しい展開でしたが倒される前に繋ぐ意識は試合を重ねる毎にはっきり出ていました。高校生の秋田若菜、3月のルーパスカップで見た運動量豊富なプレーは太陽生命WSSでも目立っていました。

チャレンジチームでキャプテンの秋田若菜は佐野高校の2年生、攻守にひたむきなプレーは今後、更に注目を集めそうです。栃木の先輩、松田凜日に近づけるか期待。

明日はカップ戦に進出したTKM、GRACE、追手門が外国人選手もいる強豪チーム相手にどれだけ自分たちの強みを出せるかが、トーナメントで勝ちあがる鍵になりそうですね。DFで粘れるかが勝利の鍵ですね。

明日のカップ戦、パールズ、アルカス、フェニックス、TKMを軸に展開しそう

最後に明日のカップ戦、チャレンジトロフィー戦の組合せと開始時間です。
カップ戦
1試合目(9:10KO) 三重パールズ VS 追手門学院VENUS
2試合目(9:32KO) YOKOHAMA TKM VS 東京山九フェニックス
3試合目(9:54KO) ながとブルーエンジェルス VS RKU龍ヶ崎GRACE
4試合目(10:16KO) 自衛隊体育学校PTS VS アルカスクイーン熊谷
これは2試合目が注目です、そして4試合目は埼玉対決ですね。

チャレンジトロフィー戦
準決勝1(10:38KO) 横河武蔵野Artemi-Stars VS チャレンジチーム
準決勝2(11:00KO) 北海道バーバリアンズディアナ VS 日体大女子
2試合目、どちらが自分たちの強みを出して勝利を掴めるか注目ですね。

明日もYoutubeで観戦する予定です。優勝候補は三重パールズですが、準決勝、決勝と激しい試合になりそうです。サクラセブンズに繋がるような日本人選手の活躍に期待しています!