14日深夜に行われるスコットランド戦のプレビュー

今週末もヨーロッパ遠征中の日本代表の試合が予定されていますが、男女の試合ともFacebookだったりSNSなどでライブ観戦出来ます!WowowやJSPORTSと契約しなくても見れるのはありがたいですね(地上波で中継されるのかは知りませんが・・・)。日本女子代表サクラフィフティーンは先週、世界ランク11位のウェールズに5-23で負け。私のレビューは前回のブログをご覧ください。今回は9月のW杯ヨーロッパ予選でアイルランド、スペインに勝利した世界ランク9位のスコットランドが相手です。日本協会のHPを見たら、ウェールズ戦の翌日8日にエディンバラに移動してから合宿レポートの更新がなかったです。大丈夫かな。

勝者がW杯出場に近づく予選3戦目で戦い、アイルランドにラストプレーで劇的な逆転勝利でした

格上相手に勝ち上がったスコットランド、後半の粘り強さが注目

日本女子代表とは2年前に戦い、日本が残り10分で10点を追いかける展開から2トライを奪い、24-20で勝利しました。今回は2年前のリベンジをかけて必勝の試合。ヨーロッパ予選の試合を改めて見直しましたが、DFも固く、10番のキックを上手く使いながら、後半に逆転して勝ち上がってきました。特にG前のラインアウトモールは強力な得点源で、ATで活躍が目立つ要警戒の選手は8番、13番、15番辺りです。

日本戦の試合登録メンバー、ホームで2連続では負けられない。かなりの強敵です。

W杯予選での戦い方はスコットランドらしいというかオーソドックスで、自陣からまずFWを当てて、10番がロングキックを蹴って、カウンターに来た相手を止めるという展開が多かったです。またワイドに展開して大外のWTBが前に出る場面もありました。ここは10番のポジショニングを見れば、わかるところなので、日本はしっかりいい準備をして、プレッシャーをかけたいですね。そのためにはまずキックをキャッチするBK3(WTB名倉、谷口、FB平山)が積極的に仕掛けるのと、全体はすぐ戻ってセットして、で相手より早く動き続けてほしいです。

またDFは極端に出ることはあまりなくて、タックルにいくというよりは受け止めるような印象です。ただヨーロッパ予選初戦ではイタリア相手に38-13で負け、相手のサインプレー、オフロード、裏へのキックなどで簡単にトライを奪われています。勝利したスペイン戦でも開始すぐにラインアウトからBKラインが抜かれて先制されました。日本としては素早いテンポでかく乱したいですが、単調な攻めになると我慢比べになり不利になるので、色々なオプションを用意して、相手DFを悩ませるようなアタックを期待したいです。

イタリア戦のハイライト、イタリアのトライ場面は参考になりそうです

日本はスタメンに変更あり、後半から活躍した加藤、小林が先発に

サクラ15の試合メンバー、リザーブにFWが6人入るなど結構な変更がありました

2年前の勝利からさらにトレーニングを重ね成長を続けている女子日本代表、試合登録メンバーは日本協会HPにも発表されていますが、先週のウェールズ戦からフロントローのメンバーなど入替があります。FWはリザーブ20番に経験豊富な鈴木実沙紀が入りました。BKでは10番が山本から流通経済大学の大塚に代わりました。2年前は逆転トライを奪ったヒロイン大塚、この試合が怪我からの復帰戦みたいなので、得意のキックや仕掛けからチャンスを作ってほしいと思います。先発メンバーで注目なのは英プレミア、エクセター・チーフスで活躍中の3番加藤、12番小林ですね。先週のウェールズ戦でもATでチャンスを作ったり、良いプレーを見せていました。日本を勢いづけるようなビッグプレー、サクラウェーブに期待。

スコットランドの情報を探すと、大事なホームでパーフェクトな準備をしている、みたいな記事がありました。 ⇒ PREVIEW: SCOTLAND LOOKING FOR PERFECT HOMECOMING AGAINST JAPAN (英語です) さっと読んだ感じですが「お互いこの1戦に勝って、来年のW杯に向けて勢いをつけたい」みたいなことが書かれています。それと4番のEmma Wassell選手は代表51試合目だそうです(日本女子の最多キャップは6番齊藤選手の24です、えらい違い・・・)。先週のウェールズ戦の映像を分析した上で挑んでくるでしょう、かなり手ごわい相手です、本当に。

https://twitter.com/WorldRugby_JP/status/1457572275448737792

そんなスコットランドを相手に、日本女子代表サクラフィフティーンはどう戦うか。レスリーHCも「次の試合はいかにチャンスやモメンタムを作り出すか」という修正点を挙げていました。勝つためには最低でも3トライは取る必要があると思うので、敵陣でチャンスをいかに作るかが大事ですし、そのためにはなるべく敵陣でアタックする時間を増やしたい。ペナルティーが増えるとゲームの流れを掴めません。プレッシャーをかけ続けて、ホームのスコットランドから先手を取って、慌てさせるような試合を期待したいです。

また前回のブログでも書きましたが、先週は前後半の立ち上がりで良いプレーが出来ずに流れを逃しただけに、注目です。練習通りやろう、では相手のプレッシャーを受けてしまうかもしれません。体は興奮しつつも、頭は冷静に。相手をしっかり見て、良い判断、良いスキルを最初から見せてほしいですね。スコットランドはW杯出場を決めてから初のホーム戦、テストマッチ3連勝を目指して戦ってきます。アウェーの中、勝利目指して強いサクラフィフティーンを見せてほしいです。

最後に来週の土曜に戦うアイルランドは昨日、ダブリンで世界ランク6位のアメリカを相手に20-10で勝利したそうです。イングランドも世界ランク2位のNZに2戦とも快勝しましたし、ヨーロッパ地区の勢いが凄いですね。頑張れサクラ!!