熊谷とタイのセブンズの話とこの後のイタリア戦に向けて

22日は熊谷で全国U18女子セブンズ、タイのバンコクではアジアセブンズシリーズ第1戦ラウンド1が行われました。ともにYoutubeでLIVE中継されていたので、幾つか試合を見ることが出来ました。

全国U18女子セブンズは三重PEARLSが昨年3位の麗澤に勝って4強入り

1日目の結果と2日目の組合せはJRFUのHPに画像で掲載されていたので拝借。
ラグビージャーナリストの大友信彦さんが個人の得点ランキングをまとめています、ありがたい

昨年の大会でもカップ戦に進出した4強が順調に勝ち上がる中で、私も推していた麗澤はPEARLSに4トライを奪われて7-22で負けて、プレート戦に進みました。試合は前半の早い時間帯で先制を許し、そこからPEARLSの良いDFにアタックで勢いを作れずに焦りも見られました。PEARLSは外の勝島選手の独走もあり快勝、2試合目の東北選抜にも57-0で勝利し、見事カップ戦に進出しました。4強に進んだ他のチームも、得点ランキングに掲載されている選手が活躍していました。独走トライのできる選手が各チームにいて、いい走りを見せていたので、数年後にどう成長するかも楽しみです。

初日の他の試合を見ると、今年も予選で勝ち上がったチームはブレイクダウンの接点、タックルの激しさを感じました。高校カテゴリーの大会は太陽生命やワールドシリーズなどのシニアと比べるとパスの長さ、選手間のスピードの差が少ない分、個人のATよりもDFで思いっきり体を当てる場面が目立つのかなと思いました。その中でも関東学院六浦、石見智翠館は完成度が高い印象で明日の決勝もその2チームのぶつかり合いになるのかなと(そういえば去年、花園で15人制の試合を行った両チームでしたが今年はないのかな)。得点ランキングに載っている名前以外の選手も活躍していますし、高校女子にとっては男子の花園のように集大成の大会なので、明日はカテゴリーが分かれて接戦も増えますし、面白い展開に期待しています。

アジアセブンズラウンド1は男女日本代表が順調に勝利し、明日の準決勝へ

男女同時で大会が行われています、1日目のYoutubeのリンクはこちら。男子は参加辞退のチームが出たみたいで、今日の予選は2試合でした。男女ともに予選で苦戦した試合もありましたが、順調に全勝で勝ち進み、明日の準決勝に進出しました。

https://twitter.com/JRFUMedia/status/1583772656179900416
男子は韓国相手に逆転勝利、セブンズ代表デビューの10番丸尾選手がキックオフで活躍
https://twitter.com/JRFUMedia/status/1583791487011065857
女子はカザフスタンに快勝、セブンズ代表デビューの内海選手は良いキックを見せました

男女セブンズ代表はともにアジアシリーズの後、ワールドセブンズシリーズを控えています。その状況下で、ともに新しい選手が加わってアジアシリーズのラウンド1に挑んでいます。あと男子はヘッドコーチが梅田さんからサイモン・エイモーさんに変わりましたね。男子は韓国戦を見ましたが、前半は敵陣でプレーを続ける中で得点を奪えず、逆に韓国にワンチャンスでラインブレイクから独走を許し、追いかける展開になりましたが、後半にしっかり逆転しました。明日の準決勝ではもう少し得点力が見られると良いですね。

女子はタイ、カザフスタンとの試合を見ました。タイ戦では前半に3トライを奪うも、後半に2トライを奪われましたが、残り1分でボールを渡さず、相手の反則から最後は外にけり出して逃げ切りました。カザフスタン戦はG前の反則から相手のパワープレーで1トライを許すものの、素早いATで5トライを奪い快勝。代表デビュー戦になる保井選手、松永選手、内海選手を上手く出場させながら、これまでなかなか登録メンバー入り出来なかったアテザ選手が良いランニングを見せるなど、余裕を感じる1日目の戦いでした。明日の準決勝、決勝も勝ち上がる前提で、しっかり守る、しっかり得点するという自分たちの意図通りの戦いに期待ですね。

サクラフィフティーンはこの後イタリア戦、8強入りへのビッグチャレンジ

そしてW杯を戦う女子日本代表サクラフィフティーンはイタリア戦まで、今書いている時点でキックオフまで6時間切りました。目標としているベスト8進出に向けては、大変厳しい状況なのは前回のブログでも書きました。応援する側としては得点どうこうは気にせず、強敵イタリアに自分たちの戦いを貫いて勝つ瞬間を見たいです。上手くいかないことも出てくる中で、チームのまとまり、成長を感じさせる戦い、日本の女子ラグビーの集大成みたいなものを試合から感じたいですね。

https://twitter.com/JRFUMedia/status/1583224345572167680
イタリアと戦う先発メンバーは前回の米国戦と同様、リザーブ含めた23名の熱い戦いに期待

W杯3試合目となると、大会中の試合を見て、お互い分析もしっかりしているでしょう。イタリアはFW、BKともに日本を上回っている印象ですが、そこでベスト8進出に向けては米国戦の前半のように、いかにボールを持ってアタックするか。そしてどう得点に繋げるかに注目です。イタリアより先にゲームでインパクトを与えるプレーを見せ、試合の開始15分で流れを大きく掴まないと、ベスト8進出は難しいでしょう。勝利を目指して、頑張れサクラ!

https://twitter.com/WorldRugby_JP/status/1583775180953980928