日曜は晴れて全国的にも蒸し暑くなる地域が多かったみたいですね。花園ラグビー場で行われた太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ花園大会、シリーズ最終戦はながとブルーエンジェルス(BA)が優勝、シリーズ無敗の完全優勝を成し遂げました。また総合2位に終わった日本体育大学女子ラグビー部は4大会すべてでながとBAに敗れるも、他のチームには全勝でシリーズを終えました。OGの堤選手もいますが、ほぼ学生のチームでこの結果は本当に見事ですね。
前回のブログでは個人的な注目選手も紹介していましたが、活躍はそれぞれ。ナナイロの中村選手は勝負所でジャッカル決めたり、見事な活躍でした。またRUGBY JAPAN 365のWebでは参加チームの記事がいくつかアップされているので、紹介しますね。
「ながとブルーエンジェルスがグランドスラム達成!太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023」
⇒後半の村杉 徐司ハイパフォーマンスディレクターへのインタビューが面白かったです。
「堂々の2位!日本体育大学ラグビー部女子、サクラフィフティーンにも招集された、向來桜子・大内田夏月に訊く」
⇒大会後にサクラ15のスペイン遠征に合流する2人の話、セブンズでも大活躍でした。
「大躍進!ナナイロプリズム福岡・総合4位で最高の成績」
⇒もし新人王があれば有力だった活躍を見せた大橋聖香選手、力強く駆け抜けるランは近いうちに日本代表での活躍を期待させますね。
コアチーム残留に向けての争いを抜け出したのは日本経済大学女子ラグビー部
そして16チームとなった今年度のシリーズ、来年度は再び12チームになるため、どのチームが8月に行われる入替戦を回避できるかにも注目していました。私自身も千葉ペガサスの監督として2016年から2018年にかけて入替戦優勝して昇格、コアチーム残留、シリーズ下位になり入替戦3位で降格、という経験をしています。またワールドシリーズを見ているとコアチーム残留の1つの目安としてシリーズ大会での8強入りというのがあります。思えば日本代表サクラセブンズはコアチームに昇格するも、8強の壁を突破できずに降格、を何年も繰り返していました。そしてこのシリーズでは第1回熊谷大会でアルテミスターズが、第3回鈴鹿大会ではRKUグレースが、それぞれ8強入りを果たすもほかの大会では苦戦した結果、入替戦に進むことになりました。2チームはともに5月の熊谷大会、この花園大会でサクラ15の海外遠征に選手を派遣しています。入替戦での戦いは本当に厳しい戦いになりそうですね。
その一方で11位に入った日本経済大学女子ラグビー部AMATERUSは全大会で11位でした。4大会すべてで予選プールを3位で通過していますが、四国大学から2勝、RKUグレース、北海道バーバリアンズディアナからそれぞれ1勝を挙げ、2日目の9位トーナメントでは勝ちあがれず、という今シーズンでした。正直、抽選の組合せには恵まれたと思います。一方で2日目に勝利して何とかもう1試合、というチャレンジを重ねたシーズン。だからこそコアチームとして来年に向けて準備できる権利を獲得できたことは大きいですね。
またシリーズの過去の試合を改めて振り返ると、昇格1年目で総合4位まで駆け上がったナナイロプリズム福岡、熊谷大会の予選プール最終戦ではディアナと後半6分に追いついて14-14の引き分け。この大会での9位から4強入り、決勝進出とこのシーズンを一気に駆け上がっていきました。ただ順位に限らず、このシリーズ大会を重ねて大きく成長を遂げたチームは他にもあったと思います。またRKUグレースは8強入りを果たした鈴鹿大会ではブレイブルーヴ、PTSを相手に後半に逆転し、それぞれ2点差で勝利。サクラ15の司令塔大塚選手の活躍が目立ちました。シリーズ初年度から参戦してきたグレースは過去に入替戦も経験しています。今年は厳しいシーズンになっていますが、ここから入替戦に向けての奮闘に期待しています。
そんな入替戦ですがおよそ1か月後に、静岡エコパで8月11日、12日(金土)に行われます。下位5チームに加えて、アザレアセブンなど昇格を狙うチームが参加し、今回も10チーム前後の参加になるのかなと思います。12日の土曜は現地観戦できればと思いますが、時期的にもかなり蒸し暑くなりそうですね。来年度のシリーズ参戦に向けて、この1か月は厳しい暑さを乗りこえる、メンタル的にもきつい時期ですね。またもうじき発表されると思いますが全国大学セブンズや各地域で国体ブロック予選に向けての活動も本格化してきますので、引き続き女子セブンズの話題を楽しみにしたいと思います。