5月も終わりですね。先日、緊急事態宣言も解除されてまだ油断はできないものの、徐々に日常が戻りつつあります。スポーツ界も宣言前のように戻るのは時間がかかりますが、しっかり対策をとって、徐々に本格的な活動再開に向けて歩んでいきたいです。
JSPORTSでユニバーシアードの男女決勝をヘッドコーチとキャプテンと共に振り返る番組が放送されたので、オンデマンドで見てみました。昨年の開催地はナポリ、かなりの猛暑だったとか。女子決勝は稲田仁ヘッドコーチと平野優芽キャプテンがリモートで収録に参加、解説していました。
稲田ヘッドコーチ、平野キャプテン、二人とも昨年の大会だったこともあってか終始リラックスしていて、時には少し笑いも聞こえる解説でした。得失点の場面でもわかりやすい解説でした。先制トライされた場面は、平野「まず1対1のノミネートがずれてしまった、最後は私のミス」と振り返り、稲田HC「先制トライを取られた後は、主導権を握って戦えてる」とのこと。主導権を握れるかはプレッシャーと向き合う上でも重要ですね。他にも当時のチーム状況や仲の良さが伝わる解説で楽しませてもらいました。
試合の内容については以前のブログでも書いていました。勝つべくして勝った良い試合でしたね。改めて日本が勝つために強みにしていきたいと感じたのは「粘り強くしっかり守る、KOリスタートを獲得する」の2点でした。守るというのは相手のトライを3トライ以下に抑えるか、KOリスタートは例えばマイボールを50%獲得、レシーブは80%キープといった指標を作るですかね(おそらくチーム内ではあるとは思います)。これがワールドシリーズの強豪国相手にどれだけ出来るか。KOのところはサイズでは劣勢になりがちなので、高いボールを蹴って相手に競りにいけるか、ここはキックスキルを高めて強みにしていきたいです。
今年2月に行われたシドニー大会の予選ロシア戦を振り返ってみました
シドニー大会の試合がYoutubeにあったので、先ほどの強みにしたい点に注目しながら見てみました。前半開始からはロシアの接点の強さにプレッシャーを受けながらも、何とかボールをキープしてアタックする時間が多かったです。前半残り1分を切って、相手にポスト下に先制トライを奪われましたが、粘り強く守れていました。後半開始のKOリスタートを再獲得して同点に追いつくと、次のKOリスタートでも相手のノッコンを誘いました。その後も粘り強い守りで相手のハンドリングエラーを誘い、後半残り2分を切って逆転トライ。しかしその後のKOリスタートはクリーンキャッチされてしまい、最後はDFで粘れず中央から外に走れて捕まえられず、そのままポスト下にトライされて14-12、悔しい負けでした。
前回のブログでも触れましたが、勝負どころでのプレーの質を高く保つ、というところで最後の1分、少しだけ足りなかったですね。そして守る時間が多く、敵陣で攻める時間が少なかった結果、2トライしか奪えず、得点でリードできない時間帯が続きプレッシャーがかかったかもしれません。試合を見る限り、日本の選手のほうがよく動けていましたが、最後にスピード勝負で負けたのが残念。
東京五輪までまだ1年以上ある中で、選手のセレクション含めてどう準備していくか。夏には活動が再開されると思いますが、まずは個々の選手の成長に期待しています!