女子の五輪登録メンバーを予想してみました

まず前回のブログが太陽生命WSSの東京大会の前だったので、1か月以上空いてました。更新せずにすみません。女子ラグビーの2021年の春は太陽生命WSSにリージョナルとセブンズを中心に進んでいますね(おそらくサクラフィフティーンもこの時期はあえて合宿など入れずに所属チームでの活動に専念させているのでしょう)。

今週末はリージョナルの関西大会(5チームが参加)、そして来週末は太陽生命WSSの第4戦鈴鹿大会が行われますね。関西大会のリンクはこちら。登録メンバーも発表されています。九州産業大学や日本経済大学など九州からの参加は嬉しいですね。サクラフィフティーンの南早紀主将など、これまで九州から多くの日本代表候補選手が選ばれています。大会である以上、勝敗はありますがまずは思いっきり試合が出来る機会を楽しんでほしいと願っています。

その中で今日の午後、東京五輪の代表メンバーが発表されるようでYouTubeでもLIVE中継されます。日本協会HPのリンクはこちら。大会の新ジャージも発表されるみたいですね。リオ五輪の時も日の丸をつけた五輪用ジャージだったのでmこちらも楽しみですね。

そんな中で女子代表は熊谷で強化合宿を行っています。日本協会HPのリンクはこちら。今は21名の選手が参加していますが、その中からどの選手が選ばれるのか。これまで大会などの試合映像を見てきた私なりに考えてみました。午後のLIVEでは登録メンバー12名が男子代表とともに登壇するそうですが、私の中で主力となるコアメンバー8名を◎、登録メンバー4名を〇、バックアップメンバー4名を△で分けて、下記に記載します。なおセレクション理由を記載すると長くなるので、省略します。

◎コアメンバー◎
中村知春、大黒田裕芽、バティヴァカロロライチェル海遥、鈴木彩夏、堤ほの花、黒木理帆、田中笑伊、平野優芽
〇登録メンバー〇
長田いろは、原わか花、香川メレ優愛ハヴィリ、弘津悠
△バックアップメンバー△
白子未祐、小出深冬、清水麻有、永田花菜

こうしてみると、前回のリオ五輪メンバーは中村選手と大黒田選手の2名で、若いチームですね。ただ2018年のアジア大会や2019年のユニバでの金メダルを獲得している選手も多いかと思います(その辺の情報も入れると見やすいですね、すみません)。先日の熊谷大会のチャレンジチームに参加していた選手が中心で決勝戦の先発7名はコアメンバーにも多く含まれています。記載していないメンバーもいますが、日体大の松田凜日選手はコンディション万全なら良いパフォーマンスを見せてくれるのかもしれません。ただこの1年近く怪我もあってか、プレーをほとんど見ておらず分からないので外しています。あとはフィジカルが強い選手を選んでいるのと、バックアップ含めてポジションとのバランスがちょっと良くないですね。

登録メンバーは本日の午後に発表されますが、実際に発表されてコメントなどを見た後で、改めて明日明後日にブログでコメントできればなと思います。

今週末は2年ぶりの太陽生命WSS

前回のブログはちょうど1か月前で、更新が滞ってしまいすみませんでした。あっという間に春が過ぎていきますが、新型コロナウイルスの感染は変異型に形を変えてなかなか収束しません。緊急事態宣言について、本当にいま有効な対策のか個人的には疑問ですが、引き続き感染防止に気を付けていきます。

2年ぶりの太陽生命WSS、どんな戦いになるか楽しみ

トップリーグのプレーオフが進みベスト8が決まりましたが、今週末は試合のないBYEウィーク。それに合わせてか、女子ラグビーの国内最高峰の戦い、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ(WSS)が2年ぶりに行われます。日本協会HPにある実施概要はこちら。大会日程は
  ◆5月1-2日   東京大会@秩父宮ラグビー場
  ◆5月15-16日  静岡エコパ大会@エコパスタジアム
  ◆6月5-6日   熊谷大会@熊谷ラグビー場Aグラウンド
  ◆6月26-27日  鈴鹿大会@スポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場

大会が迫る中、北海道バーバリアンズディアナが東京大会を出場辞退する発表がありました。新型コロナの感染防止の特別対策による移動の自粛要請があるそうです。ディアナは3年前にも大会直前に大きな地震があった影響で、静岡での大会出場を辞退したこともありました。今回の出場辞退についてもチームではコントロールできない部分だけに、残念ですね。

東京大会の情報も日本協会HPにアップされました、こちら。予選のプール分けも発表されました。チャレンジチームが気になりますが、2年前は大会の週にセブンズアカデミーの候補選手が合宿を行っていました。今年は熊谷で合宿をしている女子7人制強化合宿の参加メンバーにオリンピックスコッドのほか、関東学院六浦高校の選手や今年二十歳を迎える選手が参加しています。リンクはこちら。おそらくこの合宿のメンバーからチャレンジチームが選抜されるのではないでしょうか。そうなるとチャレンジチームは結構強くなりそうですね。

そんな東京大会の予選プールの組み合わせ。
 ◆プールA:ながとBA、RKUグレース、北海道BB(辞退)、四国大学
 ◆プールB:アルカス熊谷、東京山九フェニックス、PTS、追手門学院VENUS
 ◆プールC:三重パールズ、YOKOHAMA TKM、日本体育大学、チャレンジ
今年はコロナ禍の影響で外国人選手のチーム合流にも影響が出ているのかもしれません。そんな中でどんな戦いになるか予想は難しいですが、2月の15人制の女子選手権で優勝した三重パールズ、この春に大量補強をして大きくなった東京山九フェニックス、年々力をつけているYOKOHAMA TKMあたりが大会をリードしていくかなと予想しています。練習試合の様子とか、関東地方以外の状況が全く分からないので、本当に感覚的な話です(苦笑)

大会はYoutubeでLIVE中継されるので、観戦しながら速報をどんどん呟いていければなと思います。大会登録メンバーも金曜までには発表されると思いますし、楽しみですね。まずは東京大会が無事に開催されるのを願います。

セブンズ日本代表はドバイ遠征へ出発

3月も終わりに近づいていますが、関東地方はこの前桜が咲き始めたかと思ったらもう満開みたいにきれいに咲いていますね。移動中も外を見るのが飽きない季節ですね。今日は成田市で行われた小学生高学年の交流大会の運営でした。久しぶりに小学生のラグビーを見ましたが、良い天気の下で楽しくプレーしている姿を見て、元気を貰いました。

4チームが集まり行われた交流大会、中学生になる前の最後の試合になるチームもあり、思い出になりました

男女セブンズ日本代表は招待大会に参加するためにドバイへ

昨年の新型コロナウイルスの感染拡大により、海外遠征は中止になり、強豪国と戦うチャンスがないなかで国内で合宿を積み重ねてきた日本代表チーム。昨年11月には熊谷でトライアルマッチが行われて、一般のファンの方も見る機会がありましたが、合宿も非公開が続いていたかと思います。そんな中で先日、日本協会からドバイ遠征の報道がありました。女子セブンズ代表候補は25日の夜に出発し、来月10日までおよそ2週間の遠征になります。協会HPのリリースはこちら

参加するメンバーの顔ぶれを見ると、先日の合宿では練習生だった立正大学の大谷選手、PTSの梶木選手、アルカス熊谷の小出選手、名古屋レディースの山中選手らも入っていますね。直前の合宿レポートはこちら。この遠征メンバーに入っていない選手がコンディション不良なのかどうかはわかりませんが、選手の入れ替えは五輪イヤーになってセレクションが厳しいものになっているのかも知れません。チームの強化は良い流れなのかもしれませんね。

来月のドバイの大会ですが、先ほど紹介したHPのリリースに、大会に関するリンクがありました。この大会は東京五輪へ向けた準備大会と言う位置づけで、女子の部はUSA、Canada、Kenya、France、Brazil、そして日本の6カ国が参加する予定です。NZや豪州は帰国時の隔離政策もあると思いますし、男子含めてドバイの大会には不参加で国内で引き続き強化しているようですね。また遠征では2日と3日(金土)、4日間の間隔をあけて8日と9日(木金)に行われるということで、貴重な機会ですね。特にUSAやカナダ、フランスと言ったフィジカルに優れたチームとどのような戦いが出来るのか。試合の映像が見れるかはわかりませんが、楽しみです。ドバイ遠征中のレポートもHPにアップされていました、こちらです。ドバイは35度を超す暑さだそうです・・・心配になりますね。

またそれとは別で協会のHPでセブンズ代表のチームサポートスタッフの公募がありました。リンクはこちら。契約期間を見ると6月からなので、東京五輪にも関わることが出来るかもしれません。主な業務内容が15個もあるので、何でも出来るような人材が集まると良いですね。

トップリーグは第5節、高校は選抜大会のベスト8が決定

その他のカテゴリーを見ると、トップリーグは雷雨により試合の延期などもありました(3月は週末に限って春の嵐が来てますね)が、今週末が第5節。昨日は金曜のナイターでNTTコムと東芝の試合、今日はサントリーとトヨタ自動車の全勝対決がありました。トーナメントに向けてさらに盛り上がっていきますね。クボタも5連勝を目指して明日は江戸川陸上競技場で三菱重工と試合です。

https://www.youtube.com/watch?v=J5up0jDuUWE
こちらは昨日行われたナイトゲーム、NTTコムが東芝を相手に45-19で快勝しました

また熊谷では25日(木)から、全国高校選抜大会が開幕しています。毎日放送のHPはこちら。例年に行われている予選プールは行わず、32チームのトーナメント大会です。ベスト8には花園常連校が残っていますね。私の母校の茗溪学園は昨日、近畿大会で優勝した常勝学園に20-28で敗れました。トライ数は同じで、8点差はそのままトライ後のキックの差ですね。それでも奪ったトライはどれも素晴らしいものでした。今後が楽しみです。

https://www.youtube.com/watch?v=YjfyP8g-QOI

女子の新たな国際大会「WXV」について

昨日16日にWorld Rugbyから発表がありました。最近はWorld Rugbyの公式HPが日本語でも見れるようになっていますね。今回の発表の記事はこちらです。もしかしたら女子日本代表には協会サイドから事前に伝えられていたのかもしれませんが、突然の発表に驚きました。SNSを見ていると各国の協会からは、好意的なコメントが出ていますね。

様々な発表がありましたが、とりあえずRugby Republic(ラグリパ)さんがわかりやすくまとめていたので、その記事も紹介します ⇒ こちら。ワールドカップ開催の年は実施しないと言うことで、開始は2023年とのこと。開催時期は9月~10月ですが年間に2つの国際試合期間(ウインドウマンス)が組まれることになるそうで、おそらく春にアジアチャンピオンシップ、秋にWXVという年間のカレンダーが2023年から決まりそうです。

まず国内の女子ラグビーのスケジュールの話をすると、セブンズはワールドシリーズやアジアシリーズが行われていたり、五輪やアジア大会など先のスケジュールが早めにわかることで国内の大会の日程も調整してきました。その中で女子セブンズの国内最高峰、太陽生命WSSは春と秋に分かれて行う時期もありましたが、ここ数年は大体4月から6月に行うようなフォーマットで動いていました。そこから夏は各チームで7人制を続けたり、15人制に取り組んだり、国体に向けて各地域で強化に取り組んでいます。そして国体が10月上旬に行われると、秋から冬にかけては15人制の公式戦(関東大会、関西大会)が行われます。このように年間カレンダーが定まることで、強化スケジュールが作りやすくなりますね。

一方で国際大会のスケジュールですが、女子についてはあまり定まっていないのが正直な印象でした。まずアジアでの試合ですが、5,6年前はAsia Rugby Championship(ARC)の女子大会が春に行われていましたが、2017年のW杯イヤーから行われなくなったと言うか、日本は参加していません。2017年は春にヨーロッパに遠征してウェールズやアイルランドと交流試合(ノンテストマッチ)を行い、その後W杯を控えた香港とホーム&アウェイでテストマッチを行い、W杯本大会(5テストマッチ)を戦いました。その後チームが解散してからおよそ1年半、代表活動は全く行われず、ヘッドコーチも決まっていない残念な状況から、2019年にレスリーHCが就任。それから2年が経ちましたが、行ったテストマッチはオーストラリア遠征の2試合とヨーロッパ遠征のイタリア、スコットランドとの2試合のみ。

前述の通り、2017年に行われたテストマッチは7試合ですが、W杯後の3年半のなかで行われたテストマッチは4試合のみ。それ以外の国際大会の機会は延期になっているW杯のアジア予選のみでした。これが海外の強豪国だと欧州の6ネーションズだったり、北米のアメリカやカナダ、NZやオーストラリアは定期戦や招待大会を企画したりしてテストマッチを重ねています。このテストマッチが少ない状況はW杯で勝ちあがろうとする上で、良くないですね。それを解消するチャンスがこの「WXV」になるかもしれません!

そしてこの「WXV」は3部制で行われ、日本がいるアジア1位は2部の6チームの1つにカウントされます。以前のブログでも触れましたが、今の世界の女子ラグビーは、世界ランクの上位5,6カ国がティア1に位置され、その下の7位から12位の日本辺りがティア2に当たります。「WXV」でティア2の国とのテストマッチが組まれるのは、世界ランキングを上げるためにも貴重な機会になりますね。2年後の大会ですが、来年のW杯、再来年のWXVと目指す大会がはっきり決まっていると強化スケジュールも立てやすいですし、ユース含めた代表の育成から強化のシステムが出来上がれば、何より選手のモチベーションも一層高まるかと思います。

他にもWorld Rugbyからは「スーパーチャージ」という言葉の通り、WXVに向けて積極的な投資(2年間で約10億円)を行い、より商業化、収益化を目指す姿勢が発表されているので、各国協会とも前向きな発言が多いのかなと思います。日本もそれに乗り遅れないようにしないとですね!

秋の女子ラグビーW杯は来年に延期

今週末はトップリーグ(TL)第3節が行われます。1月の開幕延期から2週間前にようやく開幕して、それからはあっという間に進んでいくような印象です。先日、報道ステーションのスポーツコーナーでも「ラグビー熱盛!」とTLの優れたプレーを紹介していました。嬉しいですね!クボタスピアーズは明日、江戸川陸上競技場でNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと試合です。クボタにとっては、1月の練習試合では敗れた相手だけに、どんな戦いを見せるか注目です。

2021年9月に開幕する予定だったラグビーW杯は延期になる見込み

3月3日の未明に驚くニュースが出ました。World Rugbyからラグビーワールドカップ2021(女子W杯)の開催を来年に延期するという勧告をするという内容です。正式には週明けの8日と9日に行われる理事会などで議論し、決定するそうです。World RugbyのWebサイトにある詳細はこちら(日本語で読めます)。まあワールドセブンズシリーズは未だ再開されない状況で、他競技でも国際大会がほとんど行われていない中、延期を早めに判断したとも言えます。

なので正式には10日水曜頃には発表される見込みです。W杯出場を目指す女子日本代表サクラフィフティーンは強化合宿中でしたが、候補選手が集まっているうちに勧告とはいえ、開催延期の発表があったのは良かったかもしれませんね。日本協会HPにある合宿レポートは、こちら(2日が最終更新です)強化プランは再考しなければなりませんが、大会に向けての時間が増えたのは良いことだと思います。なぜなら前回の2017年W杯を終えてから女子日本代表の活動は1年以上行われず、新体制の発表も行われていない状況で、レスリーJAPANのスタートは遅かったからです。これからさらにチームの強化が進むと共に今年をターゲットにしていた選手は気持ちを作り直さないといけませんね。

香港とカザフスタンと争うW杯アジア予選も開催延期になっていますが、この春に行う必要もなくなってしまったので、前回と同様に12月ごろまで延期になるかもしれません。それまでフィジカルの更なる向上と、セットプレーの安定が出来れば、アジア予選は問題ないでしょう。一方で今後の更なる強化を考えると、近い将来の女子W杯の招致だったり、ユース世代から強化プランに沿ったトレーニングを行うべきかと思います。

ユース世代は2月13日のオンラインでTIDキャンプが行われました。次回は来週13日に予定されているので、合宿レポートはそれが終わったらHPにアップして欲しいですね。女子15人制TIDユースキャンプ実施のお知らせはこちら参加メンバー40名の情報も見れますが、170cmを超える選手や、体重80kgを超える選手もいて、しっかりしたトレーニングを積み重ねていけば活躍が楽しみな選手ばかりです。この合宿についても、参加した選手から色々聞きだしたいなと思います。

残念ながら1都3県の緊急事態宣言の再延長が決定してしまいました。正直、もう良くも悪くも新型コロナの感染に関する報道に慣れすぎてます。注意しすぎても仕方ないので、引き続き感染予防に努めながら、また当たり前にラグビーが観れる日が早く訪れるのを願っています。県をまたぐような大きな大会はまだ開催が難しいかもしれませんが、2021年は特にユース選手がプレーする機会を奪われないようにしたいですね。頑張ろう、日本ラグビー!