ジュニアJAPANが魅力的なアタックでWPC初優勝!

14日土曜にフィジーで行われた「ワールドラグビー・パシフィック・チャレンジ2020(WPC)」でジュニアジャパンがフィジー・ウォリアーズに21-12で勝利し、見事初優勝を成し遂げました!!

試合は開始前から終わりまでしっかり見れます。前半キックオフ直後のアタックに注目。

日本協会のHPの結果お知らせはこちら。ここ何年かはU20世代を中心に挑んだこのWPC、以前は大敗する試合もありましたが、年々力をつけてよい戦いを重ねてきました。水間監督、選手が目指している『HEROラグビー』というフレーズが良いですね。試合の振り返りはRUGBYJAPAN365で早稲田大学でコーチを務める後藤翔太さんが解説していました。後半はログインが必要なプレミアム記事ですが、こちらも面白いので是非。

フィジーのキックオフで開始しましたが、Jr.ジャパンは最初から鋭いアタックを見せました。中央のポイントから素早くパスを外に展開、しっかり走りこんでDFのギャップに仕掛けていくアタックは、何度もゲインラインを超えて、プランが明確でした。チームへの戦術の落とし込み、素早いポジショニング、仕掛けとサポート、最終戦にふさわしい成熟度を感じました。FWも単純に当たるのではなく、3人でユニットを組み、前に出てパスをしたり、裏のBKに素早く繋いだり、DFに的を絞らせないオプションがあり、女子日本代表も参考になるようなアタックでしたね。

それに比べるとフィジーのアタックは個人が目立ちましたね。後半、自陣G前スクラムを押された状況から9番がタックラーをかわして、そのまま繋いで100mを切換えして奪ったトライはフィジーらしさが満載でした。しかしスクラムでは日本に圧倒される場面が目立ち、そこがストレスになったか、オフロードパスでもミスが目立ち、規律の面でもシンビンが出るなど、上手くコントロールできてないような試合でした。日本はまとまったスクラムという明らかな強みがあってこそ、魅力的なアタックも際立った印象です。

日本を応援している側から観ると、前半をもったいないハンドリングエラー、特に接点でボールを落とす場面が目立ちました。これはアイランダー特有の強度になれていない部分もあるのかなと。内容的には9点差よりももっと点差をつけて勝てるような感じでしたが、アウェーで蒸し暑いフィジーの気候、優勝をかけたFinalのプレッシャーなど上手くいかない要因はいくつかある中での初優勝、見事としか言えません。強いぜ日本!!

今回のジュニアジャパンに参加したU20の選手たちは今後、6月に開催予定で世界の強豪12カ国が集うJWCに向けて、更なる強化に励むことになりますが、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)が海外で拡がっていて影響ありそうですね。ラグビーマガジンで確認したら開催地はイタリア・・・開催は五分五分、それ以下かもしれません。

いずれにせよ、感染防止などで停滞気味の国内のラグビー、そして日本のスポーツ界ですが、素晴らしい話題を届けてくれたJr.ジャパンに感謝。今後も応援しましょう。

遠征が続くサンウルブズは前半競るも、後半に突き放される

https://www.youtube.com/watch?v=rheSZ6ECLMQ
サンウルブズは前年王者クルセイダーズを相手に前半7-14と競るも、後半は開始1分でトライを許すなど5トライを奪われて、12-47と5連敗

一方で土曜にオーストラリアで行われたサンウルブズとクルセイダーズの試合、もともと秩父宮ラグビー場で開催予定でした。もし予定通り開催されていたら多くのファンが応援に駆けつけたでしょうね。試合は前半残り5分くらいから最後まで見ましたが終始苦しい展開でした。もっとアタックで前に出て、ボールをキープできたらよいのですが、なかなかそうはさせてくれませんね。それでも毎週が厳しい相手の中で、全力で挑むサンウルブズ。まずは自慢のアタックでトライを重ねて欲しいですね。

Black Fernsの今年のスコッドが発表

今朝Facebookを見ていたら、NZ女子代表Black Fernsの今年の候補選手31名が発表されたのを見ましたリンクはこちら。改めて記事を読むと、最初に伝えたいことがまとめられていてわかりやすいですよね。せっかくなのでコピペと日本語訳。

  • Double-headers in Dunedin, Melbourne and Wellington
    ⇒ダニーデンとメルボルン、ウェリントンでダブルヘッダー(ABと)
  • Eight Test matches including seven on home soil
    ⇒テストマッチは8試合を予定、内7試合はホームのNZ開催
  • Five new players in 31-strong contracted squad
    ⇒31人と契約し、5人の初代表選手を選出
  • Build up for Rugby World Cup 2021 begins
    ⇒2021年のNZ開催のW杯に向けて強化の始まり

代表候補には、ながとBA所属のHazel Tubic選手も選出

リンク先の要点を見て気になれば先をチェックする、ということでこれは日本協会HPにも是非見易さを参考にして欲しいですね。読んでいて日本にゆかりのあるTubic選手が、2017年のアイルランドW杯以来の代表選出だとか。なんか嬉しいですね。他ではフェニックスでプレーして私もお世話したKiritapu選手の姉、Ruahei Demant選手、Selica Winiata選手ら常連のメンバーも選ばれています。

Selica Winiataは昨年からレフリーにもチャレンジしていて、こんなPR動画があったので紹介

NZ協会もW杯に向けて女子代表の更なる興味やファンの獲得を意識しているのが伝わってきます。各地域協会とNZ協会との関係性が日本とは違うので、全てこう真似るようなことは無理だと思いますが、最近は日本協会もSNSでの発信をこまめに出して、発信する機会を増やしているとは思うので、今後も期待します。

サクラ15もサクラ7も合宿中、レポートが充実してきました

写真は日本協会のTwitterから、FWがスクラムの姿勢で背中に選手乗せて歩いてるようです

まず15人制、サクラフィフティーンは今日12日に強化合宿を終了。HPのレポートはこちら。読んでいると練習内容はハードにコンタクトを多めにやっているのかなと感じました。アジア予選が延期になったとはいえ、5月の開催も不安なのが正直なところ。アタックパターンというよりはコンタクト、フィジカルの基本的な部分にしっかり取り組めるのは良かったかもしれません。アジア予選の先、W杯に向けての強化も進んでいそうですね。

そして7人制、11日にはYOKOHAMA TKMを熊谷に招いて練習試合を行っていました。協会HPのレポートはこちら。月末の南アフリカの昇格大会に向けて、外国人選手への対応が目的だったとか。写真を見ても、わかりやすくて良いですね。昨年は悔しい負けで昇格を逃しましたが、今年こそは優勝するべく、熊谷で良い準備が出来ていると思います。

男子のトップリーグや全国選抜大会などが軒並み中止になっている中、今月末の女子セブンズの昇格大会は注目を集めると思いますね。こういう時期だからこそ、ファンが元気になるような爽快なプレーを見せて、優勝してもらうよう応援しましょう!

女子日本代表候補は3月も引き続き合宿

アジア予選が延期したサクラ15は今日から流経大で合宿

協会HPでは8日日曜から女子15人制合同同宿が行われると発表されています当初の予定では来週にW杯アジア予選を控えていたので、もともと遠征直前合宿で計画されていたのでしょう。参加しているメンバーを見ると、強化合宿のメンバーには前回の勝浦では呼ばれていなかったフェニックスの岸本、北海道ディアナの山などFWの前列の選手が呼ばれていますね。

TIDキャンプのメンバーを見ると、前回から横河の江渕や高木が外れてますね。少しメンバーも入れ替えながら、予選に挑むメンバーをセレクションしているようです。大会が延期になる一方、ヨーロッパではイタリアに遠征していたスコットランド女子代表の選手の中で新型コロナウイルスの検査で陽性が出た選手がいて、チームから隔離されているとか。女子ラグビー、もっと良いニュースが出てくると良いですね。

ついでに宣伝で、今週10日火曜にBS11で江渕選手の特集が放送される予定です

先日、江渕選手がTwitterライブを配信したり、南選手がYoutubeチャンネルで発信したり、ファンに向けて色々アクションを起こしています。こういう時期だからこそ、面白い話題を発信しようとチャレンジしているようで、今後の発信が楽しみです。

オーストラリアの女子スーパーラグビー(Suoer W)では北海道BBの平田選手がプレー
https://www.youtube.com/watch?v=0Yy0zmfuqLY
女子6カ国対抗戦、イングランドRed Rosesはウェールズを相手に66-7で快勝

女子7人制日本代表候補合宿は9日から15日まで引き続き熊谷で

前回のシドニー7sではスペインに勝利して9位になった女子日本代表サクラ7s、まずは8強の壁を突き破って欲しいですね

セブンズのほうは協会HPでも6日金曜に発表されていますね。今回は14名です。大学4年生は卒業式の時期ですが、これもまた新型コロナウイルスの影響で中止になっている学校もあるみたいですね。大学4年生の卒業後の進路も気になっていますが、呼ばれた選手たちは毎日必死でしょう。それだけ目標とするメダルへの道のりは険しいですし、東京五輪開幕まではあと140日ほどだったと思います。合宿メンバーから外れている選手たちの頑張りにも期待ですね。

セブンズ代表は4月末に予定されていたアジアインビテーショナル大会が中止になり、今月末に南アで行われるチャレンジャーシリーズが五輪に向けて海外勢と戦う貴重な機会

新型コロナウイルスの影響で5月の太陽生命WSSの開催についても、心配ですね。開幕まであと2ヶ月、今年は代表候補選手の出場があるのかわかりませんが、候補選手の人数も多いので、選手には所属チームやチャレンジチームで出場させるのもありかと思います。今月はラグビーに限らず、どのスポーツも話題が少ない我慢の時期ですね。

まずは一人ひとりがしっかり予防に努めて感染を防いだり、デマに流されたりしないように、それぞれ頑張って欲しいなと思います。最後に男子セブンズはこのあと深夜にカナダ7s2日目ですね、頑張れJAPAN!

女子日本代表の合宿についてぼやき

まず新型コロナウイルスの影響で3月に行われる予定だった大会が続々と中止になっています。後輩たちは残念ですが個人の責任と大会運営の責任は桁が違いますし・・・切り換えて、個々にじっくり目を向けて成長に繋げて欲しいです。皆様も予防に努めてください。

女子7人制日本代表候補合宿は熊谷で、追加メンバーも参加

まずはセブンズ、先週26日から今週5日木曜まで合宿を行っていますね。協会HPのスケジュールも29日に更新されていて、トレーニングメンバーとして8人が今日、明日と呼ばれています。ユースアカデミーやSDS経験者のメンバーがほとんどですが、4年前にリオ五輪組も。個人的な注目は小出選手、なかなかプレーを見る機会はないですが、最近はコンディションがとてもいいとの噂を聞きました。チャンスは本当に限られているかもしれませんが、そういう選手が代表チームに良い影響を与えて欲しいです。

それにしても上記の8名をあわせると合宿参加メンバーは26名。名前のない平野選手、松田選手、横尾選手などはリハビリ中だと思われますが、この26名全員がプレーしているのだろうか。人数多いなって言うのが正直なところです。大学生は春休みの時期なので、呼びやすいのもあるでしょうが動機付けが難しいですよね。現場の選手、スタッフはしっかり話し合いが出来ているはずですが、我々ファンには合宿レポートも公開されていないですしね。

先日Twitterでのやりとりで「もっとストーリー欲しいよね。ジャパンだからね。」と聞いて「なるほど!」って納得しました。応援できるストーリー欲しいね!

15人制合同合宿は勝浦で、にぎやかなレポートと共に

協会HPには先週行われた勝浦での合宿レポートも上がっていました。レズリーHCからの総括コメントもありますが、こちらは今日、W杯アジア予選が5月から更に延期になることが発表されてしまいました・・・これも仕方ないですね。いずれにせよ来年開催のW杯でのベスト8進出のためには、常に鍛えて、成長し続けないと達成できません。レポートを見ているとかなりフィジカルを重視していて、ウエイトで追い込んでいるようですね。

合宿のレポートではチームビルディングに関する話題が毎回あります。レズリーHCがチームの絆作りに注力しているのかもしれません。結束の強さは勝負どころで更なる力を生み出します。昨年の男子のW杯の活躍、そして「ONE TEAM」という流行語、それを証明する1つの例でしょう。アジア予選に向けて、スケジュール調整は大変ですが、代表候補選手それぞれがしっかり強くなって、世界と戦う準備を進めてくれるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=CzIo1t8rf9c
6カ国対抗戦、女子はWeek3が終了し、イングランドが3戦全勝。スコットランドとウェールズはまだ勝利無し。次のターゲットはウェールズかアイルランドですかね。

最近は代表選手がSNSで情報発信するのが増えている気がします(私はインスタはやりませんが)、女子ラグビーファンが少しずつ増えてくれるのを期待します!

最後に、私も過去に海外で指導者として活動するきっかけになったJICAが、インドとインドネシアで新たなラグビー隊員を募集しています!今月30日が締切りなので、定期的に宣伝します!
↓↓↓

JICA 青年海外協力隊(インド、インドネシア)募集のお知らせ

https://www.youtube.com/watch?v=yiqtGIzKu4Y

日曜の試合観戦と男子セブンズ優勝

日曜は印西市の端にある順天堂大学で筑波大医学ラグビー部が練習試合をするということで応援に、そして深夜はウルグアイで行われたワールド7sチャレンジシリーズ大会、1回戦のジャマイカ戦、翌朝は決勝のウルグアイ戦を観戦しました。

筑波医学は順天堂大学相手に4トライを奪い、昨年12月のリベンジ

筑波も順天堂もお互い来年度に向けてのシーズンが始まったばかりの新チーム、リザーブが限られる中で主力選手が活躍した筑波が28-5で勝利

もともと23日は高校生のお手伝いをする予定でしたが、それが中止になったため、同じ千葉県内で行われている大学生の試合の応援に行ってきました。昨年12月に行われた医歯薬リーグの試合で、優勝の決まっていた筑波医学が入替戦を控えた順天堂にまさかの負け。順天堂は入替戦にも勝利して1部リーグに残留し、筑波医学にとっては2戦連続では負けられない試合。

試合前の練習を見ていると、順天堂はサイズのあるFWと素早いパスでアタックをリードするHBのいるチームで、どんな試合になるかと期待していました。風上の前半、開始まもなくロングキックを相手がキャッチミスしたスクラムから一気に攻め込んで先制トライ。その後は一進一退の攻防になり、エリア中盤でのボールの争奪戦。そして終盤にペナルティーからG前に攻め込まれるとノータイムでFWサイドをやられて7-5で前半終了。

ハーフタイムでのチームトークでも落ち着いていて、対策も考えられていたので、序盤の戦い方をしっかりミスなく戦えたら勝てるだろうなと思っていました。後半は前半以上にアタックで前に出る場面が目立ち、G前のラックから力でねじ込んだり、自陣からラインブレイクをしたり、3トライを積み重ねて、DFではノータイムにG前まで攻め込まれるも最後は何とかジャッカルを決めてボールを奪い返して終了。しっかり快勝しました。

新チームでも主力選手が前に出て相手DFを翻弄、上級生を中心に実力を見せつけました。経毛印写の主力に頼りすぎず、若手が更に成長してくると、期待は高まりますね。

終わってみれば快勝、勝因は主力選手の活躍ですね。ピンチとチャンス、攻守に重要な局面でジャッカルでボールを奪ったり、アタックではラインブレイクやトライを奪ってくれました。経験の浅い下級生たちが、経験を積んで全体へのコミュニケーション、接点でのスキルあるプレーが出来てくると、より良いチームになりますね。今年も伸び代のあるチームになりそうです。

Twitterでも紹介しましたが、ラグビーマガジンでも2ページにわたって紹介されています。

男子セブンズは白熱した決勝戦を勝ち、2シリーズの総合優勝

月曜朝8時過ぎに行われた決勝戦、ウルグアイを相手に全後半、延長戦5分戦って両チームともトライ無し、最後はDFで我慢を重ねた日本が走り勝ちキャプテンの松井選手がトライ

日本協会のHPにも結果が載っていましたが、予選プールで3戦全勝。2日目のトーナメントもジャマイカに32-0、チリに31-10、そして決勝戦のウルグアイに再延長戦の末、5-0と勝利しての優勝。前回は準決勝で日本に勝利したドイツがこのウルグアイの大会は1回戦でチリにまさかの負け、結局5位に終わり総合ポイントで上回った日本が優勝しました。もちろん喜ぶべきところですが、東京五輪に向けて世界の強豪国との差を考えると、この大会で当たり前に勝ちきれないのが現状ともいえますね。

朝起きて眠たい中で決勝戦を見ましたが、前半G前のチャンス(動画12:20過ぎ)では2パス目でノッコン。その後もラインアウトやキックオフでミスが目立ち、後半に自陣22mから松井選手が独走(21:00過ぎ)するも相手に足を払われて倒されてその後、藤田選手が反則を取られてしまうなど、ゲームの流れを作れない展開が続きました。それでもDFでシンビンが出て6人になっても、ラインブレイクを許さず、大崩れしなかったのが勝因ですね。大会を通じても6試合全てで相手を2トライ以下に抑えていました。

協会のHPでも20日に男子セブンズ代表の五輪までのスケジュールが発表されました3月にカナダ、5月にイングランドとフランスで行われるシリーズ大会に招待参加が決まり、ここで何とかベスト8以上に進みたいですね。今週末は米国カリフォルニアでシリーズ大会が行われますが、招待で参加するのは五輪アジア予選を勝ち抜いた韓国ですね⇒WorlRugbyの試合予定。日本はSDSで同時期に行われる国際大会に出場するようです。

最後に女子日本代表はセブンズ、フィフティーンそれぞれ熊谷、勝浦で合宿が行われています。次回はその辺の強化について少し触れられたらなと思います。