週末を振り返る、サンウルブス、関東高校女子、サクラ15FW

25日は秩父宮でサンウルブスとレベルズの試合を中央前列の素晴らしい席で観戦しました

忙しくも楽しい週末を過ごしました。まずはサンウルブス、最近は調子の上がらないなかで、レベルズを相手に多くのファンが集まりましたが、7-52で大敗という残念な結果に終わりました。スコア以上に内容がいまいちというか、現場で見ていても見どころはNo8のマフィがボールを持ったときの破壊力くらいしかなかったんですよね。大事なセットピースはスクラム、ラインアウト共に不安定でレベルズにボールを奪われる場面が目立ち、チャンスを作る前に無理なオフロードを試みてはミスで終わる場面ばかりが目立ちました。

その一方でレベルズは本当に強かったです。初めてのプレーオフ進出を目指し、特にSHゲニア、SOクーパーを中心に仕掛けるアタックは驚異で3フェイズ以内にトライを奪う場面が多かったです。ただゲニアはマフィへのタックルを試みて、脳震盪気味になり途中退場、残りのシーズンの試合出場は微妙ですね。

サンウルブズは後方へのラインアウトをことごとく相手に奪われてチャンスを作れず、トライは後半にキックチャージしたボールを拾い上げての1トライのみでした

日曜の午前は柏の葉へ、関東高校女子セレクションマッチの見学に

4チームに分かれてのセレクションマッチは白熱、ボールを持つのは昨年も関東代表で活躍したブレイブルーヴの安尾琴乃選手。写真はせんしさんのTwitterから拝借

朝から暑い日差しの下で行われたセレクションマッチ、9月にはNZ代表オールブラックスが事前キャンプで使用する柏の葉運動公園の陸上競技場で行われました。前日から麗澤ラグビー場で練習していたメンバーに、ブレイブルーヴ中心に当日参加のメンバーも加えて4チームに分かれて試合を行いました。

昨年は選ばれなかった選手たちも奮闘、関東学院六浦の中島涼香選手はG前で仕掛けてトライを奪ったり、トライ後のキックでもアピール。写真はせんしさんのTwitterから拝借。

関東の高校生は小学生のころからスクールでプレーしていて経験豊富な選手が多く、例年BKには良い選手がいます。今回のセレクションでは数年前に比べるとしっかりキックの蹴れる選手、テンポ良く真っ直ぐなパス捌きを見せるSHが増えました。あとはセブンズの練習をしているからか、ジャッカルでボールを奪う場面が目立ちました。これはまだ15人制の動き、サポートに慣れていない影響もありますね。今週末は國學院栃木のグランドで2回目のセレクションが行われ、夏のコベルコカップに挑む関東女子代表候補選手が決まる予定です。

午後は麗澤ラグビー場に移動、サクラ15のFW練習を見学に

午後の麗澤ラグビー場ではラインアウトのスキル練習を1時間弱、ジャンパーとリフターのスキルアップ、素早く高く最高点に達することに拘っていました

柏の葉のセレクションを終えて車で柏市内を移動、16時から行われた女子日本代表サクラフィフティーンのFW選手の練習を見学しに来ました。2017年W杯の代表組や3月にお手伝いした関東女子代表の選手が多く集まっていました。午前は船橋のクボタスピアーズのグランドでスクラム練習を行っていたようです。麗澤での練習はラインアウトのみ1時間弱、レズリーHCがマネージメントしてスキル確認をしていました。

近くで見学することが出来ましたが、各自でiPadで撮影した映像を見ながらフィードバックを行ったり、集合してレズリーHCが選手に質問し、選手も考えながら練習を進めていました。セブンズシーズンの合間に15人制のセッションを行う選手は大変なのかもしれませんが、皆真剣に頑張っていました。さすがですね。BKのメンバーは今日明日の2日間ですが、チーム練習を進めると思われます。

とまあ簡単に駆け足で土日のイベントを振り返りました。もっと載せたいこと、載せられないこともありますが、なかなかブログにしっかりまとめる時間を作れず、申し訳ありません。こまめにでも間をなるべく空けずに、更新していきたいと思います。

おまけ。秩父宮では3月の関東女子代表でもお世話になったお2人と一緒に観戦、お誘いいただいた野澤リソースコーチに感謝、大田尾さんの着眼点、面白かったです!

遅くなりましたが太陽生命WSS東京大会は最高に面白かった

これは大会初日の第1試合直前です、2日間とも素晴らしい天気に恵まれました。

週末は秩父宮ラグビー場に通っていましたが、その前後でも色々と帰りが遅くなったりで、ブログの更新も滞っていました、すみません。今回は会場で2日間フルに試合を見ることが出来ました。

朝日新聞社のYoutubeチャンネルから、三重パールズは前回4位の秋田大会から怪我で主力2名が欠場するも、試合終盤に相手からトライを奪いきるなど接戦をものにしての優勝でした

ラグビージャーナリストの大友信彦さんも「RUGBY JAPAN365」のウェブサイトで大会のレポートを紹介しています。
大会2日目、激闘の全16試合のフォトギャラリー
本誌選出!大会ドリームセブン!
今回はチームでそれぞれ活躍が目立った選手1人1人が選ばれていますね。

北海道バーバリアンズディアナ、日体大女子ラグビー部などは、先日の香港や北九州での大会でプレーしたサクラセブンズの選手が出場していましたが、ドリームセブンには選ばれていません。それくらい代表以外の日本人選手のレベルも上がってきていますね。またメンバーに入っても、他のチームメイトとしっかり練習で合わしきれていない部分も、もしかしたらあるのかもしれません。

ドリームセブンの選出外で、個人的に素晴らしい活躍をしていた日本人選手を何人か上げると、まず準優勝したアルカスからは古田真菜がDFが続く苦しい場面で、倒された相手に素早くジャッカルに入り反則を誘うシーンを何度も見ました。守備で活躍できる選手がいるチームは強いですね。今回初めてカップ準決勝に進出して4位のRKUグレースからは内海春菜子がアタックで相手を抜いてチャンスを作ったり、トライ後のキックでも活躍していました。

前回の秋田では準優勝も東京では7位に終わってしまったYOKOHAMA TKMですがキャプテン平野の腰の強いランニングは素晴らしかったです。予選のパールズ戦ではトライゲッターで元NZ代表のジャンナ・ヴォーンを振り切る独走トライで観客を驚かせました。8位の日体大はサクラセブンズの堤ほの花、平野優芽が実力を発揮してトライを奪ったり、素晴らしいDFを見せていましたが、もう少しチームメートと合わせられたら更に上の順位にはいっていたかもしれませんね。

試合中の写真は撮れていないので、高校女子の初日のエキシビションマッチ後の記念撮影の様子を。秩父宮ラグビー場で2日間試合できる高校女子は幸せですね、目指せサクラフィフティーン。

9位以下のチャレンジトロフィーはPTSが優勝しましたが、高校生のときにチャレンジチームの一員として太陽生命WSSを数多く経験し、今年初出場の梶木真凜はアタックで何度もチャンスメイクをしていました。11位に終わった横河武蔵野は苦しい試合が多かったですが、どんな場面でもチームを鼓舞するキャプテンの南早紀のリーダーシップには関心しました。そして去年はペガサスで出場していた高木萌結は目の前のDFに隙があれば、ダミーパスから一気に裏へ抜け出すなど視野の広さを感じさせてくれました。

他にもチームでそれぞれ活躍した選手が多くいたと思います。その一方で東京大会は大きな怪我が目立ってしまいました。グランドのコンディションはわかりませんが、10位に終わった追手門学院はキャプテンの阪本選手、東京山九フェニックスは山田令選手がそれぞれ初日に交代して以降は欠場。大会のレベルが上がれば、そういった選手のコンディションが順位にも大きく影響しますね。

次回は6月8日と9日に三重県鈴鹿市で行われます。3週間前に準優勝したTKMが7位、RKUグレースは初日にアルカス、フェニックスに勝利した日体大を破って4強に進むなど上位8チームの力の差はほとんどありません。ゆえに過去最高のシリーズ大会になっていると感じます。それまでにまた東京大会を振り返れたら、ブログにものせようと思います。

リージョナル7s関東大会は四国大学が優勝

今日も良い天気でしたが、昨日より風が冷たくて過ごしやすかったですね。麗澤ラグビー場で行われた女子セブンズ大会を観戦してきました。

試合に見入ってしまい、写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました。麗澤ラグビー場に集まった8チームの争いは見応えありました

トーナメント1回戦を勝ち上がって4強に進んだのは、名古屋レディース、アザレア・セブン、UNICORNS(日体大)、四国大学。注目していたUNICORNSとブレイブルーヴの試合は15-5でUNICORNSが走り勝ちました。他の3チームは試合を見ていても順当な試合内容でした。結果的に5位以下のトーナメントで2勝したのはブレイブルーヴ。新戦力の選手の頑張りが目立ちましたが、秋田大会のチャレンジチームでもプレーした児玉選手の独走も見れて良かったです。

実力を出し切った四国大学が初優勝、名古屋と共に入替戦出場確定

準決勝1試合目は、名古屋レディースが15-5でUNICORNSに勝利。入替戦出場権獲得に向けて名古屋がDFで奮闘、接点でプレッシャーをかけてゲームを支配していました。UNICORNSは1年生選手の積極的なプレーを見せていたので、今後の成長が楽しみですね、2試合目はアザレアセブンに対して、四国大学がしっかり対策を練った戦いを見せて、36-5と快勝。アザレアは試合を重ねる中で、怪我人が出てしまったり、運動量が落ちたかもしれませんが、四国大学は全員がしっかり動き回り、トライを重ねていました。

注目していたアザレア・セブン、3月頭にトライアウトを行いまだ活動して2ヶ月ですが、外国人選手4名に他チームでプレーしていた選手もいました。今日の試合ではチームディレクターの清宮さんも観戦に来ていました。外国人選手の正確なキックでKOチェイスからボールを再獲得したり、DFの接点で絡んで押し込む場面もありましたが、四国大学との試合ではキープレーヤー以外のところ、経験の浅い選手に勝負を仕掛けられて劣勢になりました。まだまだこれからのチームですが、初出場で3位は立派な成績です。

太陽生命WSSと比べて試合間が短く、3試合目は両チームとも疲労がある中で向かえた決勝戦、名古屋はそれまであまり出場機会の少なかった選手を中心に、四国大学は勝ちあがってきたそのままの先発メンバーでした。結果的にそれがスコアにも現れて、攻守に良いプレーを見せ32-0で快勝しました。

優勝した四国大学メンバー、大学1,2年生の若いチームですがしつこいタックル、素早いパス回しを見せ、昨年の入替戦からの成長を感じさせました。

四国大学はSHの吉田萌香、キャプテンの井上藍の活躍が目立っていました。共に石見智翠館高校のOG、昨年の入替戦でも千葉ペガサスと予選で一緒だったので、キープレーヤーとして注意していました。今日の3試合でもサインプレーからのチャンスメイク、前に出てしつこいタックルを見せるなど全体のレベルが上がっていますね。見る度に成長を感じさせるチームですね。

今回は八戸学院大学や神戸流科ファストジャイロなど遠方から参加したチームもいましたが、それぞれ活躍する選手がいて、数年前と比べると女子ラグビーの普及は着実に進んでいるのを実感しました。太陽生命WSS以外にもセブンズのリーグ戦や定期戦が行われると面白いでしょうね。

来週末はいよいよ太陽生命WSS東京大会が行われます!熱戦になるの間違いなしだと思うので、観戦するのが楽しみです!

太陽生命WSS秋田大会はながとが初優勝、今年は激戦が続きました

遅くなりましたが、29日に行われた太陽生命WSS秋田大会2日目、共に初めての決勝に進出したYOKOHAMA TKMとながとブルーエンジェルスはながとが勝利し、シリーズ初優勝。協会HPの大会結果はこちら

大会屈指の激しいDFをみせたながと、タイシャの強烈なランも目立った

ながとが秋田大会で最も激しいDFをみせた準決勝VSアルカス戦、元日本代表の冨田選手の負傷欠場を感じさせない戦いを見せ、優勝にふさわしいチームでした。

ながとは2日目、RKUグレースに35-14と快勝すると、準決勝アルカス熊谷に29-7、決勝TKMに17-14で勝ちました。振り返ると初日では2試合で3トライを許しましたが、2日目のカップ戦は2トライに押さえるなどDFで修正してきました。決勝のTKM戦も最後にトライを奪われての3点差なので、終始相手にリードを許さずに勝ち上がりました。外国人の選手、スタッフが多いからか、勝ち上がるに連れてギアが上がるというか、スイッチが入ってるのが伝わってくるような戦いでした。

アタックでは6試合全て、合計14トライを奪い大会MVPを獲得したイケナシオ・タイシャが大活躍でした。初日に6トライ、2日目はおそらく相手も警戒していたはずですが、厳しい試合が続く中で更に8トライを奪いました。特に決勝戦の後半開始に奪った3トライ目は圧巻でした。大会ベストトライの1つですね。

8:30過ぎの場面、後半開始にタイシャが自陣22m中央でボールを貰うと裏に抜け出し、ハンドオフや迫るタックラーを弾き飛ばしてコーナーに飛び込む圧巻のトライを見せました。

チームで良いDFを見せたチームが勝ちあがったカップ戦、パールズはまさかの失速で4位

2日目のカップ準々決勝、4強に勝ち上がったチームはどれも相手を2トライ以下に抑えていました。これは相手にアタックを継続させないプレー、余計な反則をしなかったり、低いタックルで倒して2人目がジャッカルに入って絡んだり、チームとしてしっかりDFのプランがあって、それを全員が連携して出来ているんだなと感じました。数年前は攻撃力でねじ伏せるチームが勝ちあがっていた印象がありますが、今年は違う印象ですね。それくらい全体のレベルも上がっています。

初日を終えて優勝候補の1番手と思っていた三重パールズは準々決勝で追手門学院に17-10と逆転勝利も、準決勝でTKMに17-22と惜敗すると、3位決定戦ではアルカス熊谷相手に0-19とまさかの完封負けでした。初戦の追手門学院はDFでそれまでスイーパーを置いていましたが、パールズ相手にノースイーパーでDFラインの人数を増やして挑み、前半は2トライを先行してリードして折り返し。後半、シンビンが出てしまい逆転されてしまいましたが、惜しい試合でした。

その後のTKMとの準決勝では、先制トライを奪うもDFでの反則が目立って、平野が2トライを奪い逆転を許すと、後半も焦りからかTKMの連携したDFを打ち破れずにボールを失うと、新原に2トライを追加されて万事休す。3位決定戦でも大事なところでKOをキャッチできずに奪われるなど、良いアタックの機会を作れずに負けてしまいました。対戦相手がパールズのことをしっかり分析し、それぞれ対策をしっかり練ってきて、はまったのかなという印象です。今回は4位でしたが、予選ではながとに勝利するなど、次の大会でも優勝候補には変わりありません。

ラグビージャーナリストの大友信彦さんがRUGBYJAPAN365で、大会のドリームセブンを選んだので、リンク貼りますね⇒本誌選出!ドリームセブン・太陽生命WSS2019秋田大会
優勝したながとから大会MVP、得点王のタイシャ、準優勝のTKMから2名、そしてアルカス、フェニックス、GRACE、ディアナから1名ずつ。

他にも多くの選手が活躍していて、大会の全体的なレベルも更に上がってきた印象を受けました。先日、北九州のワールドシリーズを戦ったサクラセブンズのメンバーは不参加でしたが、国内の大会でも出場できるような機会を作れないものかと改めて感じました。次の東京大会まで3週間弱、チームによってはリハビリから復帰する選手も出てきたり、今回の順位から大きな変動があるかもしれません。

東京大会は秩父宮ラグビー場で18日、19日に行われます。各チームの更なる活躍に期待しています!

太陽生命WSS秋田大会、予選から波乱と激戦が続きました

今日は家で朝からネット観戦、予選18試合を全て見ることが出来ました。各予選プール毎に振り返ってみます。
協会HPにUPされた1日目の結果はこちら

協会HPのリンク先にあった予選毎の勝敗と得失点表も載せてみました

プールA:昨年王者の日体大が3戦全敗、得失点差でアルカスが1位通過

昨日のブログでは、予選1試合目はフェニックスと日体大の勝利を予想していましたが、結果はアルカスとフェニックスが15-15の引き分け、日体大は横河武蔵野に7-17で負け。その後の試合では得失点差争いもあり、各チーム毎に力のぶつかり合いが見れました。その中で経験値の高かったアルカスがフェニックスを得失点差で上回り1位通過、日体大はプレッシャーを受けた中で攻守に小さなミスが目立ち3敗。横河武蔵野はその後の2試合で日体大戦のパフォーマンスを上回れずに、DFが乱れて40失点。結果的に全体9位でカップ戦進出を惜しくも逃しました。

このプールで活躍が目立ったのはアルカスの阿部、フェニックスの原の2人。共にサイズは小さいですが、キレキレのステップ、相手を振り切るスピードでチームの勢いを作るトライを生み出していました。阿部は大事な2試合目の横河戦でハットトリック、原は勝負どころでトライを奪うなど予選3試合で6Tの大活躍でした。アルカスは本間も良かったですね、外でボールを貰うと良い判断で仕掛けていました。明日もこの2チームが勝ちあがってほしいですね。

日体大は新人2人が加わりましたが昨年の4年生が抜けた穴はやはり大きかったですね。去年のチームほど攻守に連携が取れず、日体大らしいチーム全体が連動するような動きがあまり見られなかったです。しかし試合を重ねる毎に良くなって、アルカス戦は前半ノータイムでG前からアタックを継続して追撃のトライを奪うなど、途中まで互角の戦いを見せ予選で1番成長したチームかも知れません。そして横河は1試合目にベストゲームをしたあと、強豪2チームを相手に自分たちの流れを作れずに敗れてしまいました。怪我人が出たのも気になりますが、明日はチャレンジトロフィーの決勝で再び戦ってほしいですね。

プールB:パールズが充実した戦いを見せ3勝、PTSはカップ戦進出

昨日のブログでは、予選1試合目はながととパールズがPTS相手に接戦をものにして勝利を予想していましたが、結果はながとがディアナに26-19、パールズは41-0と圧勝しました。その後の試合でも死のプールの予想通り白熱した試合が続き、3試合目は2試合共に後半途中まで勝敗がわからない展開でした。それでも三重パールズはリードを許すことなく3勝、外国人選手もオンザピッチは3人まで可能ですが、2人で日本人中心にゲームを進める時間が多かったですね。高い得点力が目立ちますが、実はDFが堅い。しっかりタックルして簡単に抜かせない、BDでのファイト、ジャッカルなど高い判断力が目立ち、明日も優勝候補で間違いないです。

ながとは3試合目のパールズ戦、それまでの2試合と比べてスイッチを入れたかのような激しいファイトを見せました。こちらはNZ勢がゲームを引っ張っていますね。タイシャが3試合全てでトライを奪う活躍、フェニックスで2年プレーした後、ながとに移籍して2年目ですが太陽生命WSS注目のトライゲッターになりました(日本に来た当時から知っているので嬉しいです)。そしてPTS、初戦は堅さもありパールズから洗礼を受けたような感じでしたが、3試合目のディアナ戦は攻守にタフに粘り強く戦うスタイルを見せて、後半に突き放して初の1勝を獲得、得失点差で横河を7点上回り全体8位でカップ戦進出を決めました。

これは2年前の太陽生命WSS裾野御殿場大会、2日目のフェニックスとペガサスの試合後に両チームで。前列真ん中でペガサスの選手に挟まれて笑っているのがタイシャです。

パールズは今大会ですでにチームとしての完成度が高いと感じましたが、ディアナも他の2チームもまだまだ荒削りというか、これからもっと自分たちのスタイルを築き上げて強くなりそうな感じです。PTSはキャプテンの石井、ユースアカデミー出身の梶木が今大会は登録外。明日の試合ではそれぞれ爆発的な成長を見せる可能性もあり、楽しみですね。

プールC:TKMが安定の3戦全勝、GRACEはエースが活躍し2位に

昨日のブログでは、予選1試合目はTKMとGRACEの勝利を予想していましたが、結果は予想そのままにTKMが5トライ奪ってチャレンジに29-14と快勝、GRACEは追手門に19-10と1トライ差で上回り勝利しました。他のプールと比べるとTKM以外は日本人のみの3チームが集まり、どのチームも全員がひたむきに動いてボールを繋ぐようなアタックを見せていました。そんな中でTKMはチームとしての完成度が高く、3試合とも危なげなく勝利していました。失点も初戦のチャレンジ戦の2トライのみでGRACE、追手門相手に完封勝利するなど充実しています。新加入の日体大の卒業生、新原もチームの動きに適応してキックにランに活躍していました。

追手門、GRACEは共に良いラグビーを見せていました。アタックでは追手門の高木、GRACEの内海、鹿尾のキープレーヤーの活躍が目立ちましたね。TKM戦では相手に研究されていたというか、強みを出させて貰えなかったような感じです。チャレンジ、3試合とも厳しい展開でしたが倒される前に繋ぐ意識は試合を重ねる毎にはっきり出ていました。高校生の秋田若菜、3月のルーパスカップで見た運動量豊富なプレーは太陽生命WSSでも目立っていました。

チャレンジチームでキャプテンの秋田若菜は佐野高校の2年生、攻守にひたむきなプレーは今後、更に注目を集めそうです。栃木の先輩、松田凜日に近づけるか期待。

明日はカップ戦に進出したTKM、GRACE、追手門が外国人選手もいる強豪チーム相手にどれだけ自分たちの強みを出せるかが、トーナメントで勝ちあがる鍵になりそうですね。DFで粘れるかが勝利の鍵ですね。

明日のカップ戦、パールズ、アルカス、フェニックス、TKMを軸に展開しそう

最後に明日のカップ戦、チャレンジトロフィー戦の組合せと開始時間です。
カップ戦
1試合目(9:10KO) 三重パールズ VS 追手門学院VENUS
2試合目(9:32KO) YOKOHAMA TKM VS 東京山九フェニックス
3試合目(9:54KO) ながとブルーエンジェルス VS RKU龍ヶ崎GRACE
4試合目(10:16KO) 自衛隊体育学校PTS VS アルカスクイーン熊谷
これは2試合目が注目です、そして4試合目は埼玉対決ですね。

チャレンジトロフィー戦
準決勝1(10:38KO) 横河武蔵野Artemi-Stars VS チャレンジチーム
準決勝2(11:00KO) 北海道バーバリアンズディアナ VS 日体大女子
2試合目、どちらが自分たちの強みを出して勝利を掴めるか注目ですね。

明日もYoutubeで観戦する予定です。優勝候補は三重パールズですが、準決勝、決勝と激しい試合になりそうです。サクラセブンズに繋がるような日本人選手の活躍に期待しています!