31日の全国高校選抜大会を見に行きました

31日の熊谷は各校共に予選2試合目、決勝トーナメントに進出するためにはどれも負けられない1戦、各校でそれぞれにチャレンジがありました。

どの試合も見応えがあった選抜大会、高校ラグビーはやはり面白い

朝9時半にキックオフの桐蔭学園と尾道の一戦は前半開始から桐蔭学園がトライラッシュ、開始15分で4トライを奪うなど58-7と大勝

熊谷駅からバスで向かい、降りたところからグランドが見えたのでそのまま第1試合を観戦。桐蔭学園が関東新人大会でも見せた力強いアタックを継続して自陣からアタック、尾道がビッグタックルを見せる場面もありましたが、DFの裏に抜けだすと素早いフォローから外に繋いでインゴールまで一気に走りきるなどトライを量産していました。チームとしてどこを狙ってアタックするか、しっかり共有できているからこそ、チャンスに数的優位を作っていると感じました。フォローがしっかり走り込んでトップに近いスピードで貰うので、スキルが高いですね。

東福岡がゴール前のラインアウトからモールを押し込んでトライ、城東はリザーブ2名のみで97失点も少ないチャンスで2トライを奪うなど決して諦めない良いチームでした

Cグランドに移動すると東福岡が徳島の城東を相手に猛攻を見せ100点近く奪いましたが、点差が離れても必死に食らいついた城東は少ないチャンスで2トライ。後半のトライは相手のミスからG前スクラム、1.5m押されるも止まった状態からNo8が持ち出してSH、SOが移動して数的優位をつくって1次攻撃でインゴールに飛び込んでいました。敵陣ではSHから裏へハイパントを蹴ってプレッシャーをかけるなど、東福岡にどうアタックするかチームで統一できていました。

天理と大分舞鶴の伝統校同士の一戦、フラットなラインから素早い展開でDFを振り回して前半だけで7トライを奪った天理が62点を奪って大勝、次は関東2位の流経大柏と決戦です

Bグランドでは前日に北越を相手に130-0と大勝した天理が大分舞鶴を相手に、前半から高速アタックを見せつけていました。天理のアタックはパスを投げる時に複数のランナーが走り込んでいて、DF側は本当に止めるのが難しい。この試合でも裏に抜け出して外のランナーに展開して走りきるトライが目立ちました。レフリーを担当したのが2月の成田でも話題にした後輩の荒井君でした。試合後に少し話を聞いたら、あのアタックはどういう練習をしたら出来るようになるのか関心していました。

地元浦和は学校の応援団、OBらのたくさんの声援を受けて秋田中央を相手に奮闘し、粘り強く戦い7点差まで追い上げるも惜敗。レフリーは女子の高橋真弓が担当。

開催県枠で出場した埼玉1位の浦和は秋田中央と対戦。共に予選の1試合目は大敗し、お互いがこの1戦に勝利を目指して戦っていました。前半はお互いチャンスを作るもミスからなかなか得点を奪えず、秋田中央がG前のラックからBKがDFのギャップに走り込んで抜け出し先制したのは前半24分。浦和も後半残り15分から2トライを奪い追い上げるも届かず。しかし攻守に迷わず前に出続けるようなプレーは見ていて応援したくなりました。ライバル多い埼玉県内でも再び勝ち抜いてほしいです。

BとCグランドを交互に見るように、たくさんの試合を見ましたが、どの試合も見所があって面白かったです。大勝したチームはなぜ簡単にトライを重ねられるのか、接戦の中でどうトライを奪うか、相手のミスをきっかけにあっさりトライを奪うなど実力を見せ付けるチームもあれば、1試合目から修正して攻守にひたむきにチャレンジするチームもありました。花園と違ってどのチームも予選リーグ3試合を戦う選抜大会は、大会中にも成長がはっきり見られるようで面白い。明日の予選第3試合も激戦になりそうですね。

今週は男女共に香港セブンズ大会、サクラセブンズは必勝の昇格大会

今週は毎年恒例の香港セブンズ大会、女子は来年度のワールドシリーズ大会のコアチームに昇格するべく、絶対に優勝しなければなりません。大会は4日木曜と5日金曜、予選の相手はメキシコ、スコットランド、ベルギーです。協会HPでも遠征メンバーが発表されています。男子も5日から3日間でワールドシリーズ大会第7戦が行われます、遠征メンバーはこちら。香港セブンズに関しては、また大会が始まる前にブログで改めて書きます。

世間では新元号「令和」が発表されてたくさん話題になったり、各地で大学の入学式も行われるなど、新たな動きが出てきていますね。新年度も引き続き縁JOYブログ、宜しくお願いします!

サンウルブズ今期初勝利、ラスベガス7s初日は2敗、明日は茗溪清真交流戦

今日は朝からラスベガスで行われているWSSがあったり、夕方にはサンウルブズとチーフスの試合が行われたりしました。サンウルブズは過去にアウェー(シンガポールや香港はアジア圏でホーム扱い)で勝ったことはなかったのですが、チームとしてアウェー初勝利になりました。

まずラスベガスで行われているWSS第5戦アメリカ大会初日、この大会は初日予選、2日目決勝というのではなく、3日間で2試合ずつ行われます。オリンピックの日程も同様ですね。Youtubeに初日のハイライト動画がUPされています。日本がいるプールCについては7:15過ぎからですね。

ハイライトでは相手のトライシーンしかありませんが、Twitter上ではいくつか短い動画があって、勢いよく攻め込む場面も見ました。試合結果は南アフリカを相手に0-26、イングランドを相手に12-31で敗れて、予選プール3位以下が確定しました。明日は南アフリカと5-5で引き分けた招待チームのチリが相手です。明日は2試合勝って、最終日に向けて12位以上を決めてシリーズポイントを稼ぎたいですね。

サンウルブズ、チーフスを相手にアウェーで快勝、強くなってます

そしてチーフスに30-15と快勝したサンウルブズ、前半を23-3とリードして後半逃げ切りました!相手のチーフスはNZ代表AllBlacksのメンバーを何人か休ませたり、前半途中で交代させたりしていました。これはW杯に向けたコンディション調整で代表側から開幕からの第3節、出場時間を制限しているそうです。いわば1軍ではないかもしれませんが、この得点差はNZの人たちを驚かせたのではないでしょうか。チーフスは以前にリーチマイケル選手や、この日もサンウルブズの3番で出場した山下選手が過去に所属しています。

https://www.youtube.com/watch?v=P85ixuyRgzU

試合のハイライトはこちら、JSPORTSが作成したものです。先週のワラタズ戦は秩父宮で観戦しましたが、先週に続き良い意味で私の予想を裏切る試合を見せてくれています。今はW杯に向けて日本代表の主力選手が別で練習を重ねているのもあり、日本人選手は決して多くはありません。それに対して様々な意見もあるかもしれませんが、それでも準備期間が他のチームより短い中で、南半球の強豪を相手に毎試合必死に戦う姿は多くのファンの応援、期待を集めていると思います。

昨年のシーズンは開幕から連敗が続き、応援し続けるのも難しかったのが正直なところでした。今年は第2戦での惜敗から、アウェーの第3戦でNZのチームを相手に勝利し、私のTwitter上でもたくさんの祝福が出てきました。このままの勢いでいけば、2週間後のレッズ戦、秩父宮は前回よりも多くのファンが観戦にくるのではないでしょうか。日本代表の主力選手が合流するのは3月末ごろとのことなので、今年は昨年以上に多くの関心を集めるサンウルブズになりそうです。

明日3日は茗溪清真の合同OB現役交流戦が行われます

写真は10年前のOB試合の時、このときは流通経済大学ラグビー場で行われました

3月の第1週の日曜に行われる交流戦、第1回が私が大学を卒業した後だったので2007年でしょうか。当時は茗溪のグランドがまだ砂で雨の中行われて、泥だらけになりました。それから毎年行われているので、もう13回目ですかね。高校3年生の卒業メモリアル試合、若手OB同士のOB戦、40歳以上のOB同士での交流戦などが行われます。昨年からは40歳以上のOB戦には日立一のOBも加わっての3つ巴で行われているようです(昨年は女子の試合があり不参加でした)。

開催当初は主催を茗溪と清真、交互で行っていましたが、アクセスの都合もあってここ数年は茗溪学園のグランドで行われています。試合のあとは食堂でファンクションと卒業生をOBとして迎える会を行っています。明日は参加者に大怪我が出ることなく、楽しんでもらいたいと思います。

ファンクションはこんな感じ、この時はおそらく流通経済大学の施設だったかと思います

最後に昨日のブログでも紹介した小田原での全国選手権、協会HPで登録メンバーも発表されています。夕方からの雨予報も心配ですが、代表入りをアピールするような良いプレーを期待しています!」

男子7人制代表アメリカ遠征と最近の女子7人制

男子セブンズ代表チームが3月1日からラスベガスで行われるワールドセブンズシリーズ第5戦アメリカ大会に出場します。協会HPのリンクはこちら

メンバーも発表されてすでに渡米していますが、驚きは常翔学園3年の石田吉平の選出ですね。2000年4月生まれの18歳、以前から花園でも注目される選手でしたが、練習生で合宿に参加して代表入りするとは正直思っていませんでした。おそらくリザーブで後半の途中からインパクトで出場する可能性が高いと思いますが、167cmのサイズでどれだけやれるのか期待せずにはいられません。

写真右が石田吉平、真ん中がユース五輪代表チームの梅田HC、左が茗溪学園の後輩でもある植村陽彦。写真は協会の合宿レポートから拝借

一方で代表チームとは別で男子SDS、男子セブンズU25も渡米しています。協会HPのリンクはこちら。現地ラスベガスで行われる国際大会「ラスベガス インビテーショナル」に出場します。詳細(英語)はこちら

この大会は女子含め様々なカテゴリーの大会が行われているようです。確か昨年の大会にARUKAS QUEEN 熊谷も参加したと思います。リンク先の大会のHPを見ましたが、組合せなどは発表されていないようです。

今回、男子セブンズU25という今まで聞いたことのないカテゴリーの代表チームが出来ました。メンバーを見るとこの時期、試合のない大学生がほとんどでそれに社会人と高校生(先ほどの写真左の植村)が加わった17名。おそらくこれにSDSの7名を加えた2チームで大会に参加すると思います。男子は国内シーズンのスケジュールもあって、代表以外で遠征含め国際試合を経験する機会が非常に少ないです。厳しい戦いになりそうですが、今後の代表入りを目指してアピールするには良いですね。

女子の7人制代表は先日、SDSとしてオーストラリアに強化遠征を行っていました。協会のHPにあるレポートはこちら。現地ではオーストラリア代表のトップとディベロップメントの混成チームと練習試合を行ったようです。メンバーを見ると昨年のアジア大会で金メダルを獲得した選手がだいぶコアで固まっていますね。現地は気温が35度近くの猛暑日もあったそうです。

海外で強豪相手に試合経験を重ねて4月の大会に備える女子SDS、写真は遠征レポートから拝借

4月には香港で行われる来年度のシリーズ大会のコアチーム昇格大会、そして北九州で行われるワールドセブンズシリーズに招待チームとして参加します。それに向けて3月にはまた海外での強化遠征も予定されているようです。国内では15人制のシーズンが終盤ですが、7人制サクラセブンズの動きも追っていきたいと思います。

3日の関東女子大会と男子シドニー7sの結果

昨日の熊谷は2月とは思えないくらい暖かさ、風も穏やかでびっくりしました。Cグランドの高校生も、Bグランドの大学生、社会人もそれぞれ思い切ったプレーが出来たのではないでしょうか。

60名近く集まった高校の部閉会式、逆光で撮影。見た目悪くてすみません。

高校の部試合結果
1試合目(20分) BRAVE LOUVE 10-5 北関東A
2試合目(15分下級生中心) 南関東 5-0 北関東
3試合目(20分) 関東学院六浦 7-0 北関東A
4試合目(15分下級生中心) 南関東 12-5 北関東
5試合目(20分) BRAVE LOUVE 10-7 関東学院六浦

昨年は7人制でしたが、今年は15人制になりました。私は全試合を見ることが出来ましたが、この時期に多くの高校女子ラガールが15人制の試合経験を積むことが出来たのは良かったです。7人制ばかりやっていると、15人制になったときに動きがわからないことがよくあります。結果、BKに展開する前にFWがどんどん前に仕掛けてしまったりします。しかし20分1本の上級生試合は思っていたよりもボールが外に動く機会が多かったです。高校生については、また改めてブログに書く予定です。

一般の部試合結果(リンク先は公式結果です)
1試合目 Sweets 24-7 RKUラグビー龍ヶ崎GRACE
2試合目 日本体育大学女子ラグビー部 43-12 フェニペガルーヴ

私は1試合目の後半途中(スコアは12-7)から観戦しました。じっくりは観戦できませんでしたが、この試合に負けると3位以内が厳しくなるSweetsが攻守にアグレッシブにプレーしてRKUグレースにプレッシャーをかけていた印象です。エリア争いでもSweetsが敵陣でプレーする時間が多く、後半のRKUグレースは敵陣深くに入って得点チャンスも作れていなかった気がします。2試合目については、近日中に観戦記を書きます。

男子セブンズ日本代表、シドニー7sを10位で終える

大会前のチーム集合写真、日本協会の遠征レポートから拝借しました

10位で終わったことに喜ぶのも決していいことではないかもしれませんが、シリーズ3大会で1勝15敗だった日本代表、第4戦シドニー大会は3勝3敗の10位で終えました⇒日本協会HPの大会2日目試合結果特に総合ポイントで争うウェールズに19-17で勝利して11ポイントで並んだのは大きいですね。試合は見れていませんが、いくつかのプレーはTwitterなどで確認しました。

次回、第5戦ラスベガス大会は3月に行われるので、この1ヶ月でさらに修正、成長して何とか予選で2勝してベスト8に入って欲しいですね。次の予選プールの相手はイングランド、南アフリカ、そして招待チーム(未定、ブラジル?チリ?)になります。

関東女子大会は17日が最終節ですが、関西大会も3日から始まり、名古屋レディースとパールズ、四国大学、ながとBAの連合チームが初戦に勝利したそうです。女子の15人制、3月3日の全国選手権まで熱い試合を期待しています。次回は日体大とフェニペガの試合の観戦記を書く予定です。

明日は熊谷で関東女子大会、男子7sは予選プールでサモアに勝利

明日3日は熊谷ラグビー場で関東女子大会が行われます。

一般の部(第4節)の組み合わせ、会場はBグランドです。
12:00 Sweets VS RKUラグビー龍ヶ崎グレース
13:45 日本体育大学女子ラグビー部 VS フェニペガルーヴ

先日のブログでも見所など書きましたが、明日は気温も上がりそうです。熊谷は風が強く吹き荒れる日もあるので、競った試合になるとキックを上手く使って戦えるかが勝敗の鍵になるかもしれませんね。また全体の得失点差も勝敗が並んだときに順位に影響します。どのチームも12月から始まった大会を通じて、連携が深まっているので攻守に良いプレーを期待しています。

そしてCグランドでは高校生の15人制も行われます(15分1本を5試合)。
第1試合 10:30 BRAVE LOUVE VS 北関東A
第2試合 10:55 北関東 VS 南関東
第3試合 11:20 北関東A VS 関東学院六浦
第4試合 11:45 北関東 VS 南関東
第5試合 12:10 BRAVE LOUVE VS 関東学院六浦

昨年までは7人制の大会でしたが、今年は15人制の大会になりました。第2試合と第4試合は未経験者中心の試合になります。個人的には非常に良い判断だと思います。2年生以下が中心のこの時期に15人制の試合が出来るほど高校ラガールの人数が増えてきたこと。そして普段の学校やクラブの部活動では8人で組むスクラムやラインアウトを練習する機会がありません。こういった大会の時に集まって、15人制に必要なスキルの経験を重ねることで夏のコベルコカップに向けての強化にも繋がると思います。

今の大学生世代でも15人制の試合経験が豊富な選手はほとんどいないと思います。例えばNZに半年ほど留学していた高校生のほうが、15人制の試合を多く経験しているのかもしれません。年間で15人制の試合の機会を多く作れるように、協会もチームも協力していきたいですね。

シドニー7s大会、日本は予選でサモアに21-17に勝って3位

WSS第4戦シドニー大会、セブンズ日本代表は予選プールでフィジーに5-29で負け、サモアに21-17で勝ち、イングランドに0-36で負け、1勝2敗の3位で明日は9位以下のチャレンジトロフィーに進出しました。

先日のブログでも書きましたが、それまでの3大会で1勝15敗。今年のシリーズで貴重な2勝目でした。明日のトーナメントの相手は招待チームのトンガ、先週の大会では7-31で敗れました。シリーズポイントを争うウェールズも予選でスコットランドに勝ち3位通過、トーナメントの初戦で同じくライバルのケニアと戦います。まだシリーズは6大会ありますが、 今後の残留争いを有利にするためにも明日トンガに勝って9位~12位決定戦に進出しなければなりません。明日のチャレンジトロフィーの組合せはこちら(大会公式HP)です

World RugbyのYoutubeサイトでは、日本相手にキックオフからフィジーがわずか8秒でトライを奪った場面がUPされています。この場面、追いかける日本がキックオフをしっかりキャッチしてキープしようと10mライン付近に7人ワイドに拡がりました。その後ろには大きなスペースがあるのを見逃さなかったフィジー、キックオフと同時に1人の選手がトップスピードでボールを追いかけ、前にいる日本の選手を一気に追い越してインゴールギリギリでトライしました。

世界のトップレベルは本当に隙がありません。決して日本代表が油断をしていたわけではありませんが、チャンスを見つけてボールを運んであっさりトライを奪うような色々な戦い方、驚かせるプレーをしてきますね。女子も年々、キックもパスもスキルが向上していますが、世界と戦って勝つためには粘り強いDF、しっかり1対1でキャリアーを倒しきるタックルスキルが必要になります。

日本以上に強化が進んでいる海外の強豪国、日本が実力差を埋めて、試合で勝つために自分と相手を研究し、良い分析をして、正しい努力、練習でハードワークし続けないとですね。