ラグビーW杯が20日に開幕して10日目、一番の番狂わせはやはり昨日、世界ランク2位のアイルランドに19-12で勝利した吾らが日本でしょう!
試合前のロッカーでのジェイミーHCの言葉に心揺さぶられました
昨日の素晴らしい勝利は、良い意味で予想外でした。前半20分で9点差を追いかける展開になりましたが、それ以降は日本が試合をコントロールしているかのような試合でした。正直、そんなに強かったのかと。例えるなら4年前の南アフリカ戦は「やれるぞ、いけるぞ、勝ったー!」という展開、昨日のアイルランド戦は「いいぞー、勝っちゃうの、勝ったー!」という、あくまで個人的な感想ですが、普通に勝ってしまったのと。
それで試合に関するコメントは元日本代表選手やジャーナリストの方がたくさんしているので、私は試合の内容には触れずに、試合の前後のコメントから考察してみようと思います。まずはデイリーの記事から「ジョセフHC「自分たちの信念貫いた」 誤算すら追い風に」
もともとジェイミーHCのコメントよりもキャプテンのリーチや堀江選手をはじめ選手のコメントを見るのが多かったのですが、上記のリンクにあった言葉がとても印象的でした。 この日の試合前は「誰も勝つとは思ってない。誰も僕らがどんな犠牲をしてきたかも分からない。信じているのは僕たちだけ」 この大会までの準備の中でハードなトレーニングや時間を「犠牲」という言葉を使って表現していたことに、自信と誇りを感じました。
確かに日本代表はこの自国開催のW杯に向けて、確か2月頃から合宿を重ねてきました(サンウルブズ含め)。間違いなく参加20カ国のなかで一番、準備時間を費やして、このW杯にかけてきたと言えます。それに加えて直前のセレクション合宿では4年前のエディーJAPANのときよりもハードな内容だったとも聞いています。それに耐えれるだけの実力をつけてきた選手たち、勝利する理由がある、自信があるというのが試合でも見えましたね。
ジェイミーHCを支えるコーチングスタッフもさすがでした
選手の活躍ももちろんですが、それを鍛え上げたジェイミーHCをはじめ、メディカルも含めた日本のコーチングスタッフはさすがでした。アイルランドから反則をもぎ取る強いスクラムを築いた長谷川慎スクラムコーチ、アイルランドのDFを翻弄するようなアタックを用意したトニー・ブラウンアタックコーチは素晴らしいですね。
日本代表がW杯で勝つためには安定したセットプレーが必要でしたが、まさかアイルランドボールのスクラムを日本が押し込んでペナルティーを奪った瞬間は応援していた全国各地のファンが沸いたことでしょう。私がお世話になっている元日本代表選手の方々からも以前に「トニー・ブラウンは本当に凄い。将来間違いなくNZ代表AllBlacksのコーチングスタッフになる」と聞きました。試合後の日本代表の選手、スタッフやアイルランドの選手のコメントも乗せた記事はこちら「リーチ「勝てるという自信が一番の勝因」ラグビー日本代表会見」。
そしてアイルランドの勝利に喜びながらも「明日からはまた次の試合に向けて準備」と謙虚なコメントを見て、4年前のW杯の時の経験を進化に変えてこのW杯を迎えているんだなと。本当に強いJAPANです。戦っている選手、スタッフが一番冷静かもしれません。
明日は夜に同じ予選プールの注目すべき試合、スコットランドとサモアの試合が行われます。下馬評はスコットランド有利ですが、4年前のW杯でも競った展開だったと思います。スコットランドは残り3試合全てで4トライのボーナスポイントを獲得しての勝利を目指し、逆転のベスト8入りを狙ってくるはずです。他の試合も引き続き注目しながら、ブログの更新も増やしていこうと思います。ラグビーW杯、想像以上の面白さですね!!!