クボタスピアーズはカップ戦3連勝、ユニバは準決勝進出、金メダル獲得なるか

東京は梅雨らしい日が続いていますね。昨日は夕方から秩父宮ラグビー場へ。カップ開幕戦に続き、クボタスピアーズの応援に行ってきました。

第1試合のキャノンとコカコーラの前半終了間際に到着、バックスタンドを見ても観客が少ないのが残念。それでも雨予報のなか、見に来てくれたファンには感謝ですね。
クボタスピアーズのウォームアップ、30分前から始まり、テンポよく進んでいました。リザーブに入っていない選手も相手役としてアップに参加していましたね。

雨は降らなかったが風下だった前半、2トライを奪ってリード

クボタのキックオフでスタート、左から右に時折強い風が吹くコンディションで両チームともキックをどう使かがプレーにも出ていました

試合開始直後は三菱重工がエリア中盤からDFラインの裏へのキックを上手く使い、クボタ陣22m内に入る機会が何度かありました。それでもクボタはラインアウトでしっかりボールをキープして蹴り返す。そこを起点に三菱重工がまたアタックしてはタッチライン際を狙ってキックして、というのが繰り返されました。そして前半11分にクボタが自陣からラインブレイクして一気にG前まで攻め込むとPR海士選手がインゴールに飛び込み先制のトライ。

その後は得点が生まれず膠着状態に。風下のクボタはラインアウトでノットストレートが2回ほどありましたが、それでも堅いDFは乱れず自陣でも余計な反則を犯さずにしっかり守っていましたし、FB桑江選手がエリアを大きく取り返すキックを見せていたり、チームとして対応。時間が進むに連れて、敵陣でのプレーが増えてきました。そして待望の2トライ目は、前半37分に中央スクラムから最後はCTB立川選手がトライを奪って12-0とリードして折り返しました。

前半の終わりに敵陣でチャンスを作ったクボタは中央スクラムから左を攻めて、ライン際を抜け出したWTB白井選手がG前で内側へパス、転がった球を拾った立川選手が2トライ目

後半はキックの蹴り合いが増えて、混戦になるも何とか勝利

迎えた後半は風上になり、更に追加点を重ねると思いましたが、まさかの無得点。三菱重工は自陣から無理にアタックせず、SOとFBの外国人選手がクボタ陣に大きく蹴り込むのを徹底。クボタはそこから蹴り返したり、カウンターを仕掛けるも敵陣深くでチャンスを作る前にミスが出てアタックを継続できず。そして三菱重工は数少ないチャンスから後半26分にトライを奪い5点差に。

ラインアウトが多かった試合、クボタは三菱重工のラインアウトにもよく競りにいってボールを奪うなど、対応できたのが最後のターンオーバーにつながりました

その後も逆転を狙う三菱重工と、逃げ切りを図るクボタとの攻防は続き、後半残り10分を切って三菱重工が22m内に攻め込みます。そこでDFから相手の反則を誘って敵陣へ行くと残り5分をきって、クボタは22mラインでショートラックを繰り返してボールキープ。そのまま終わるかと思いきや、ラックからボールがこぼれそうになったところでオーバーザトップの反則を取られて、相手ラインアウトでラスト1プレー。そして最後は後ろに投げたボールの奪い合いでこぼれたボールをクボタが奪って蹴りだして終了。最後まで目の離せない試合となりました。

12-5という接戦は最近ではあまり見る機会のないものでしたが、風の強い状況の中でキック合戦、エリア取りに多くの時間を費やしたゲームでしたが、その中でも上手く対応したクボタが試合を優位に進めました。3連勝のクボタは同じプールに入ったトヨタ自動車が出場辞退しているので、来週のキャノンとの試合に勝つとプレーオフ進出が決定、頑張れクボタ!

ユニバに参加している男女7s代表は共に決勝進出、この後LIVEチェック

というわけで見出しの通り、ナポリで行われているユニバーシアード大会、男子も女子も日本時間の夕方に行われた準決勝、共にロシアを相手に快勝して決勝に進出しました。この後まさに決勝が行われます。頑張れ日本!!目指せアベック優勝、目指せ金メダル!!

女子ビアリッツ7sを見て世界の強豪国との差を考える

BlackFernsに決勝で快勝した米国の強さはフィジカルとひたむきさ

ビアリッツ7s2日目のハイライト、決勝はトライシーンばかりとはいえ、米国女子の強さが目立った

日本がコアチームとして大会に参加していない中で、今年の女子のワールドセブンズシリーズの驚きはやはり米国だと感じています。出場した全てのシリーズ大会で準決勝以上に進出の安定感、来年のオリンピックでも十分金メダルを狙えるチームに成長してきています。今年のシリーズはNZ女子代表BlackFernsが主力数名を欠いた北九州大会を除いて 全ての大会で優勝してきました。今回の決勝戦、フルでチェックしたところNZの調子は決して良くはなかった。もしかしたら見えない怪我、コンディション不良はあったかもしれません。

それでも試合を見る限り、米国が圧倒していました。第一にフィジカル、接点での強さ。米国の選手がNZの選手のタックルを受けても簡単に倒れない。アタックでターンオーバーされた場面はほぼ無く、タックラーを引きずったり、弾き飛ばす場面も何度かありました。5番のケルター選手の素早いステップからの突破は見ごたえありました。

第二にひたむきさ、DFでの起き上がりが早い。NZはワイドにボールを動かして1対1を作り、個人技で突破するのがアタックの形です。それに対して米国はタックラーがすぐに起き上がり、NZがラックから球を捌くときは7人が立っている状態。そしてDFでも内からフォローに走り、NZのアタックから見れば1対1の状況が作れず、チャンスが作れませんでした。

きっと米国の女子って大雑把なイメージがあると思うんですが、決勝を見る限り個々の大胆なアタックと連携の取れたDF、そして安定したセットプレーなど、しっかりしたチームだという印象です。きっと良いコーチングを受けているんだなと。どの強豪相手にも自分たちのスタイルをぶつけて戦える力があります。

リオ五輪からの3年でフィジカルレベルが更に高まった女子セブンズ

3年前のリオ五輪で金メダルを獲得したのは決勝でNZを破ったオーストラリアでした。もちろんフィジカルもスピードもありましたが、他の国と比べるとアタックの戦術がしっかりしていて、DFをいかに崩すのかパターンが決められている印象でした。今回の米国も、もしかしたらそういった戦術もあるのかもしれません。

日本代表サクラセブンズは世界との差を埋めるべく、努力を重ねてきたと思います。この3年間でユース年代の若い選手がたくさん代表に選ばれて、強化を進めてきました。しかしビアリッツ7sの試合を見ていると、スピード含めフィジカルの部分では世界の強豪国との差を拡げられたのではないか。これについては、各チームの選手の平均年齢なども確認してみないとわかりません。若い選手は高いスキルがあっても、フィジカルの部分、体作りは時間をかけないと強くならないので。

もちろんフィジカルを強化すれば勝てるのか、というとそんな簡単ではありません。ただ絶対に上回らなくても相手と戦える、我慢できるだけのフィジカルは必要だと男子のフル代表、高校や大学などのカテゴリーの試合を見ていても思うわけで、やはりラグビーはコンタクトが鍵なのだと。米国の女子の戦いを見て、改めて思わされました。

そんな状況の中で来年に迫った東京五輪に向けて、サクラセブンズはどう戦うのか。この辺りは2011年のW杯で優勝、2015年は準優勝したサッカー女子日本代表なでしこJAPANだったり、五輪で多くのメダルを獲得したレスリング女子日本代表などの戦い方、トレーニングから学ぶ点はあるのではないでしょうか。個々が連携、連動する力、細かいスキルなどはどの球技でも日本の長所になりえるし、素早い動きは相手の脅威になるでしょう。広いフィールドの中でいかに継続して、数的優位を作り、チャンスを作って一気に突破するか。

女子セブンズ日本代表は、来月上旬にナポリで行われるユニバーシアード大会に参加します。大会まで2週間少しかな、どういった戦いを見せてくれるのか。個人的には良い準備をしてメダル獲得が当然位に思っています!

女子はカナダ、フランス、イタリアと強豪ばかりの予選プール、何とか2勝してメダル圏内へ。

世界の強豪国は残り1年で更に進化を遂げるかもしれません。リオ五輪の10位からメダル獲得に向けて、挑む壁は高く、険しい道のりですが、応援していきましょう!

関東中学生大会を観戦、後輩のこれからの奮起に期待!

日曜は土曜の雨から一転、素晴らしい天気になりましたね。中学生の関東大会を観戦するために、セナリオハウスフィールド三郷に行ってきました!

会場は三郷駅からバスで10分少し、観客席はフィールドから離れているのと、サッカーの白いラインとラグビーの黄色のラインがあって、タッチライン際でのジャッジミスもありました。

3位決定戦は茗溪学園(茨城・千葉1位)と國學院久我山(東京1位)の対決、11時キックオフの10分前に着きました。茗溪学園は9月に水戸で行われる全国中学生大会に第2回からずっと連続出場(第1回は菅平で開催し全国から4チームが参加、第2回から水戸に移り、初出場の時のキャプテンは昨年の明治大学主将の福田健太でした)、なのでそこから8年連続で出場していましたが、今年は準決勝で千歳中(東京2位)に敗れてしまい、出場を逃してしまいました。

後輩の中学生の試合を見る機会はあまりないですが、今年は4月に茗溪学園ラグビー場で練習試合を観戦、GWも関西遠征を行うなど、充実していると感じていました。久我山とも毎年8月に定期戦(練習試合)を行っていて、昨年の試合も見ていたので正直、勝つんだろうなと思っていました。が、前半終わって7-26と追いかける展開、後半は追い上げる時間帯もありましたが、結局21-47と完敗でした。

今年の茗溪中は両CTBを中心にゲームを組み立てるチームでしたが、この試合ではアタックでは簡単なミスが目立ち、DFでは久我山中のBKに外を抜かれて追いかける場面が多かったです。

試合を見ていて感じたのは、厳しく言うと自信を持ってプレーしていないというか、練習不足、チームとしての力強さがあまり感じられなかった。自陣でのアタックで簡単なノッコン、スローフォワードをしてピンチになったり、象徴的だったのは前半の終わりに攻め込むも敵陣22mに入ってミス。そのあとのラスト1プレーで相手スクラムからBKが抜かれて、どんどん攻め込まれてノータイムで、致命的な4トライ目を奪われてしまったところ。苦しい状況で何が何でも前に出る、自分が突破してチャンスを作る、そんな強引なプレーが出てくるかと思いましたが、ちょっとパワー、フォローが足りなかったかな。

所々で力強いDFを見せるも、粘り強さは足りず、ピンチとチャンスで久我山中の接点と走力にやられてしまいました。まだまだこれから、夏の菅平で巻き返しに期待。

そのあとの決勝戦、桐蔭学園(神奈川1位)と世田谷区立千歳中(東京2位)の試合は前半を見ていて桐蔭が力を見せて勝つんだろうなと思っていました。桐蔭学園はSOの7番がテンポ良くボールを動かし、突破役の11番が力強いランを見せていました。FWもサイズがあって協力でした。しかし千歳中は突破力のあるBKが前半で外のスペースを抜け出して逆転に成功すると、後半も勝負の時間帯でG前のラックから9番の選手がステップでDFを数人かわしてポスト下にトライ。これで勝負を決めて4点差で勝利、初優勝みたいですが見事なランニングラグビーでした。

帰り際に表彰式の様子を撮影、8年間この決勝に勝ち上がり続けた後輩たちあっぱれ。スクールの部含め、9月の水戸に茨城の男子が出ないのは今年が初めて。次に勝つために悩め、走れ、後輩。

決勝戦、短く振り返りましたが、本当にレベルが高いなと感じました。桐蔭学園中は高校と同じような戦い方でボールを継続して攻め込めば、千歳中は攻守に粘って粘ってチャンスを逃さない、良いチームでした。あと一ヵ月半で全国ジュニアの予選大会でしょうが、今年の東京中学選抜、かなり強くなりそうですね。後輩たちの奮起に期待すると共に、ジュニア層のレベルアップは嬉しく感じます。

女子のワールドセブンズシリーズ最終戦は米国が初優勝

サクラセブンズが来期の昇格を逃してしまったワールドセブンズシリーズ、今期の最終戦がフランスで行われました。シリーズ総合優勝はNZ代表BlackFernsが早々と決めましたが、決勝戦でそのNZ代表に快勝して米国代表がシリーズ初優勝。男子と共に来年の東京五輪への出場を決めました。何試合か見ましたが、単純に大きくてスピードのある選手が1対1で勝つ場面が多いですね。DFでも積極的に前に出てスペースを奪うようなスタイル、パワー系といった感じでしょうか。女子のセブンズについては、次回のブログでまた書こうかと思います。

とりあえずWorldRugbyのYoutubeチャンネルにあった大会ベストトライ7を紹介、世界の強豪はどれもアスリート力が素晴らしい。東京五輪ではどう戦うのか、サクラセブンズ。

週末を振り返る、サンウルブス、関東高校女子、サクラ15FW

25日は秩父宮でサンウルブスとレベルズの試合を中央前列の素晴らしい席で観戦しました

忙しくも楽しい週末を過ごしました。まずはサンウルブス、最近は調子の上がらないなかで、レベルズを相手に多くのファンが集まりましたが、7-52で大敗という残念な結果に終わりました。スコア以上に内容がいまいちというか、現場で見ていても見どころはNo8のマフィがボールを持ったときの破壊力くらいしかなかったんですよね。大事なセットピースはスクラム、ラインアウト共に不安定でレベルズにボールを奪われる場面が目立ち、チャンスを作る前に無理なオフロードを試みてはミスで終わる場面ばかりが目立ちました。

その一方でレベルズは本当に強かったです。初めてのプレーオフ進出を目指し、特にSHゲニア、SOクーパーを中心に仕掛けるアタックは驚異で3フェイズ以内にトライを奪う場面が多かったです。ただゲニアはマフィへのタックルを試みて、脳震盪気味になり途中退場、残りのシーズンの試合出場は微妙ですね。

サンウルブズは後方へのラインアウトをことごとく相手に奪われてチャンスを作れず、トライは後半にキックチャージしたボールを拾い上げての1トライのみでした

日曜の午前は柏の葉へ、関東高校女子セレクションマッチの見学に

4チームに分かれてのセレクションマッチは白熱、ボールを持つのは昨年も関東代表で活躍したブレイブルーヴの安尾琴乃選手。写真はせんしさんのTwitterから拝借

朝から暑い日差しの下で行われたセレクションマッチ、9月にはNZ代表オールブラックスが事前キャンプで使用する柏の葉運動公園の陸上競技場で行われました。前日から麗澤ラグビー場で練習していたメンバーに、ブレイブルーヴ中心に当日参加のメンバーも加えて4チームに分かれて試合を行いました。

昨年は選ばれなかった選手たちも奮闘、関東学院六浦の中島涼香選手はG前で仕掛けてトライを奪ったり、トライ後のキックでもアピール。写真はせんしさんのTwitterから拝借。

関東の高校生は小学生のころからスクールでプレーしていて経験豊富な選手が多く、例年BKには良い選手がいます。今回のセレクションでは数年前に比べるとしっかりキックの蹴れる選手、テンポ良く真っ直ぐなパス捌きを見せるSHが増えました。あとはセブンズの練習をしているからか、ジャッカルでボールを奪う場面が目立ちました。これはまだ15人制の動き、サポートに慣れていない影響もありますね。今週末は國學院栃木のグランドで2回目のセレクションが行われ、夏のコベルコカップに挑む関東女子代表候補選手が決まる予定です。

午後は麗澤ラグビー場に移動、サクラ15のFW練習を見学に

午後の麗澤ラグビー場ではラインアウトのスキル練習を1時間弱、ジャンパーとリフターのスキルアップ、素早く高く最高点に達することに拘っていました

柏の葉のセレクションを終えて車で柏市内を移動、16時から行われた女子日本代表サクラフィフティーンのFW選手の練習を見学しに来ました。2017年W杯の代表組や3月にお手伝いした関東女子代表の選手が多く集まっていました。午前は船橋のクボタスピアーズのグランドでスクラム練習を行っていたようです。麗澤での練習はラインアウトのみ1時間弱、レズリーHCがマネージメントしてスキル確認をしていました。

近くで見学することが出来ましたが、各自でiPadで撮影した映像を見ながらフィードバックを行ったり、集合してレズリーHCが選手に質問し、選手も考えながら練習を進めていました。セブンズシーズンの合間に15人制のセッションを行う選手は大変なのかもしれませんが、皆真剣に頑張っていました。さすがですね。BKのメンバーは今日明日の2日間ですが、チーム練習を進めると思われます。

とまあ簡単に駆け足で土日のイベントを振り返りました。もっと載せたいこと、載せられないこともありますが、なかなかブログにしっかりまとめる時間を作れず、申し訳ありません。こまめにでも間をなるべく空けずに、更新していきたいと思います。

おまけ。秩父宮では3月の関東女子代表でもお世話になったお2人と一緒に観戦、お誘いいただいた野澤リソースコーチに感謝、大田尾さんの着眼点、面白かったです!

遅くなりましたが太陽生命WSS東京大会は最高に面白かった

これは大会初日の第1試合直前です、2日間とも素晴らしい天気に恵まれました。

週末は秩父宮ラグビー場に通っていましたが、その前後でも色々と帰りが遅くなったりで、ブログの更新も滞っていました、すみません。今回は会場で2日間フルに試合を見ることが出来ました。

朝日新聞社のYoutubeチャンネルから、三重パールズは前回4位の秋田大会から怪我で主力2名が欠場するも、試合終盤に相手からトライを奪いきるなど接戦をものにしての優勝でした

ラグビージャーナリストの大友信彦さんも「RUGBY JAPAN365」のウェブサイトで大会のレポートを紹介しています。
大会2日目、激闘の全16試合のフォトギャラリー
本誌選出!大会ドリームセブン!
今回はチームでそれぞれ活躍が目立った選手1人1人が選ばれていますね。

北海道バーバリアンズディアナ、日体大女子ラグビー部などは、先日の香港や北九州での大会でプレーしたサクラセブンズの選手が出場していましたが、ドリームセブンには選ばれていません。それくらい代表以外の日本人選手のレベルも上がってきていますね。またメンバーに入っても、他のチームメイトとしっかり練習で合わしきれていない部分も、もしかしたらあるのかもしれません。

ドリームセブンの選出外で、個人的に素晴らしい活躍をしていた日本人選手を何人か上げると、まず準優勝したアルカスからは古田真菜がDFが続く苦しい場面で、倒された相手に素早くジャッカルに入り反則を誘うシーンを何度も見ました。守備で活躍できる選手がいるチームは強いですね。今回初めてカップ準決勝に進出して4位のRKUグレースからは内海春菜子がアタックで相手を抜いてチャンスを作ったり、トライ後のキックでも活躍していました。

前回の秋田では準優勝も東京では7位に終わってしまったYOKOHAMA TKMですがキャプテン平野の腰の強いランニングは素晴らしかったです。予選のパールズ戦ではトライゲッターで元NZ代表のジャンナ・ヴォーンを振り切る独走トライで観客を驚かせました。8位の日体大はサクラセブンズの堤ほの花、平野優芽が実力を発揮してトライを奪ったり、素晴らしいDFを見せていましたが、もう少しチームメートと合わせられたら更に上の順位にはいっていたかもしれませんね。

試合中の写真は撮れていないので、高校女子の初日のエキシビションマッチ後の記念撮影の様子を。秩父宮ラグビー場で2日間試合できる高校女子は幸せですね、目指せサクラフィフティーン。

9位以下のチャレンジトロフィーはPTSが優勝しましたが、高校生のときにチャレンジチームの一員として太陽生命WSSを数多く経験し、今年初出場の梶木真凜はアタックで何度もチャンスメイクをしていました。11位に終わった横河武蔵野は苦しい試合が多かったですが、どんな場面でもチームを鼓舞するキャプテンの南早紀のリーダーシップには関心しました。そして去年はペガサスで出場していた高木萌結は目の前のDFに隙があれば、ダミーパスから一気に裏へ抜け出すなど視野の広さを感じさせてくれました。

他にもチームでそれぞれ活躍した選手が多くいたと思います。その一方で東京大会は大きな怪我が目立ってしまいました。グランドのコンディションはわかりませんが、10位に終わった追手門学院はキャプテンの阪本選手、東京山九フェニックスは山田令選手がそれぞれ初日に交代して以降は欠場。大会のレベルが上がれば、そういった選手のコンディションが順位にも大きく影響しますね。

次回は6月8日と9日に三重県鈴鹿市で行われます。3週間前に準優勝したTKMが7位、RKUグレースは初日にアルカス、フェニックスに勝利した日体大を破って4強に進むなど上位8チームの力の差はほとんどありません。ゆえに過去最高のシリーズ大会になっていると感じます。それまでにまた東京大会を振り返れたら、ブログにものせようと思います。